2012年5月31日木曜日

Trenitalia

イタリアの鉄道,マークはFS (Ferrovie dello Stato)で国鉄の意だそうですが,2001年には持ち株会社になって一応民営化されたそうな.でもいまだにFSって呼ばれてるし,株を持っているのは国らしい.

私は民営化後のFSしか知らないのですが,良くも悪くも最近いろいろ変わってきてるように思います.

良い面といえば,時間に正確になったこと.かつては旅行で使っただけだけど,普通列車は30分ぐらい遅れていても何か?,という印象が強かったものです.それが,15分遅れぐらいになり,ちゃんと遅れが電光掲示板に出るようになって,今回の滞在では遅れがあっても数分というところまで来ました.また,駅もきれいになり,キチンと動作する自動券売機がそこかしこに置かれていて,非常に便利.なんといっても自動販売機は説明言語に英語が選択できます.ウェブ http://www.trenitalia.com/ から簡単に時刻を調べられるのも助かります.

でも,いろいろ合理化されてちょっと・・・と感じるところも.うろ覚えですけど,以前は各駅停車のRegionareはもちろん,快速のInterregionale,Diretto, 急行のEspresso など,ほとんどの列車に普通運賃で乗ることができて,Eurostar Italia が別格の有料特急という感じだったはず.ところが,今回こちらに来てみると,普通運賃のみで乗れるのはRegionareとRegionare Veroceの2種だけ.特急の種別が増えていて,Intercity Plus, Eurostar Italia, Eurostar Italia AVなどが有料座席指定列車になってしまっていました.

しかも,Regionare系と本数は同等かそれ以上.VicenzaからPadovaに行こうとすると,1時間に1本程度しか普通列車は無く,お昼時はAutobus,つまり鉄道代行バスとなっていて,普通列車は運転されません.なんだか日本の地方都市みたいです.それが時代の流れなのでしょうか.ちなみに,VicenzaからPadovaまで普通列車だと3.5Euroなのですが, 特急系だと14Euroもかかります.4倍はやりすぎなんじゃないですかね.

2012年5月29日火曜日

Vicenza

私は現在,ベネト州パドヴァ近郊にあるビチェンツァ Vicenza に住んでいます.アンドレア・パッラーディオという建築家が建てたパッラーディアン様式の建物が多数あり,美しい街を構成しています.日本ではあまり知られていない(というか私も知らなった)のですが,世界遺産に登録されています.

市街はさほど広くなく,端から端まで歩いても30分かからないぐらい.高い建物は尖塔やドゥオモを除いて皆無で,近代的なビルディングなど郊外に行っても見当たりません.ヨーロッパらしさが満喫できる美しい街ですね.

この付近の中核都市であるパドヴァ Padova までは,イタリア国鉄の普通列車で30分前後.ベネチアまで1時間ぐらい.特急列車 Eurostar ItaliaやIntercityに乗れば,それぞれ半分ぐらいの時間で着きます.便利さと美しさを兼ね備えた街ですが,大きなスーパーマーケットなどが近くにないのが玉にキズといったところです.

opening remark

イタリア・パドヴァ大学でのサバチカル中のよしなしごと用にブログを開設してみました.
恥さらしにならないよう気を付けます.

Herewith I would like to open a blog page in order to communicate with you during my sabbatical.