2024年4月11日木曜日

Tiguanへの乗り換えは進歩か?

初期点検でディーラーに行ったら,2代目Tiguanが展示されてたんですよ.てっきり受注終了だと思っていましたが,まだ営業中なんですね.

なので,自己満足的にGolf mk7からTiguan Gen2へ乗り換えて良かった点とそうでもなかった点をまとめておきたいと思います.

なお,当方のGolf mk7はHighline,Tiguan Gen2はElegansです.どっちもMQBプラットフォーム車ですね.


Golf 7 → Tiguan 2 乗換比較
項目Golf (mk7)Tiguan (Gen2)判定
走り軽快重い体躯の違いは隠せない
ACC必要十分必要十分引き分け
低速時DSG苦手ちょっと苦手Tiguanの辛勝
変速Eモード保持できる保持できないGolfの勝ち
アイドリングストップ衝撃多めスムーズTiguanの勝ち
オーディオOFFにできないOFFにできるTiguanの勝ち
純正ナビ耐えられる絶望Golfの勝ち
ドアミラー見にくい見やすいTiguanの勝ち
車幅広いよね気を遣う40mm差は大きい
高級感感じる皆無Golfの勝ち
同乗者の意見必要十分ゆったりTiguanの勝ち

走り

ボディタイプが違うので当然なのですが,ゴルフの軽快さ・重心の低さは感じられません.物理的に背が高く重いので仕方のないところです.後期型ティグアン(FF)は10psの出力向上と1サイズ上のタイヤを備えていますが,それでも体躯の違いをカバーするには至っていません.

今更ですけど,DCC装着車か4 Motion (AWD)を選んだほうがよかったかな,と思わないでもありません.

ACC

ACCの進歩にも期待していたのですが,あまり差を体感できていません.レーンキープ制御もハンズオフではありませんし,手を添えるだけ,というよりはもう少し積極的に人間の操作を求めてきてるな,と感じます.

逆に,ゴルフが10年以上前に高いレベルのACCを備えていた,ということだと思います.

なお,サイドトラフィックアラートは反応してくれる範囲がかなり狭いようで,当方はほとんど見ていません.

低速時DSC

VW乗りが付き合わなければいけない変速機,DSG.10年乗ったゴルフはノントラブルでしたが,低速時の「キライな半クラッチを頑張っている感」は避けられませんでした.

ティグアンはその点,だいぶ改善されていましたが,低速時のマナーが良くなったというより,車重が重いので早くクラッチをつないじゃう,というのが正体のようにも思います.

変速Eモード

何の話かといいますと,ティグアンはドライビングモードセレクトでエコ(E)モードを選んでも,エンジンを切るたびに変速モードはEからD(ノーマル)へ戻ってしまう謎仕様である,ということです.

どうもこれはVWの正式仕様らしく,ディーラーで不満を述べてもよくわからない反論をされてしまうのですが,ゴルフではずっとEにできたのだから,これからもそうして欲しいです.

腹立たしいのは,モードセレクト自体はEなのに,変速モードだけDに戻る,ということです.変速モードをEに戻すには,結局ドライビングモードセレクトからEを選択しなおさないといけません.だったら,モード自体をDに戻してくれたほうがまだ腑に落ちるのに・・・

当方はDSGのコースティングモードが好きなので,ゴルフに乗っていた時はずっとE固定だったのですが,ティグアンではDのまま乗っています.

アイドリングストップ

アイドリングストップについてはゴルフよりかなり良くなりました.停止直前からストップするし,復帰時の衝撃はほぼ無くなりました.ACCを起動していなくても,信号待ち等で前車が発進するとアイドリングストップから復帰して教えてくれます.これは素直に喜ばしい.

オーディオ

オフにできるようになりました!

何のこと?と思われる方もいるでしょう.欧州車あるあるですが,かつてのDiscover Proでは(ナビなどを使いながら)オーディオだけオフにすることができなかったのです.そういう時は音量をゼロにしていました.

新型はオーディオオフボタン(タッチ)が付いたんです.素晴らしい.

純正ナビ

2024年現在,VW車最大のネガという評判に違わない出来.こんなものにお金を払っているのか,と悲しくなります.

ゴルフのナビも決して褒められたものではありませんでしたが,日本製のナビシステムであったこともあって私は10年耐えられました.

ティグアンのそれは・・・既に悲観的です.まさか以前より悪くなっているとは.

営業さんもスマホ連携を使ってね,という態度.Apple CarPlayはワイヤレスでつながるのですが,Android Autoは(周波数の関係で?)有線のみなのがまた悲しい.

なお,メータークラスタにスマホナビの画面を表示することはできません.一方,ヘッドアップディスプレイのコマ地図はスマホナビに対応しています.えらい.

ドアミラー

大きく四角くなりました.当方としてはかなり満足度が高いです.Golf mk7の,先端が尖っていて曲率が変化するミラーには,10年たっても慣れなかった・・・

なお,ルームミラーは普通のミラーで,デジタルではありません.荷物を満載しなければ,視界に問題はありません.

車幅

やはり40mmの差は感じます.1800mmのゴルフも広いな,と思いましたが,ティグアンは気を遣う幅です.

ただ,近接センサの反応が良いので,車庫入れなどは思いのほか苦ではありません.ドアを開けて車外へ出るのは辛いときがありますけれども.

なお,期待していたアラウンドビューモニタは合成映像のコントラストが低くて,あんまり頼りになりません.ガッカリ.

高級感

Golf mk7が登場したとき,内装の高級感が話題になりました.当方のゴルフはファブリック仕様でしたが,センターコンソールやドアトリム,シート生地などから「いい車だあな」と感じることができました.

ティグアンもファブリック仕様なのですが,正直高級感は皆無ですね.ドアグリップなどがハードプラでがっかりします.割高って言われちゃうよね.

同乗者の意見

これは車体の大きいティグアンの圧勝.特に後席は明確にGolfより広く,シートヒーターもリクライニングもありますので,同乗者からの評判は上々です.当方は後席に座ったことありませんけど.


全体的にみると,ティグアンが勝っている項目が多い・・・ような気がするので,乗り換えはクルマ経歴的に進歩である,と結論付けて自己満足したいと思います.

勝っている各項目が小さいような気もしますけど・・・

2024年3月1日金曜日

We Connectセットアップ

納車日が決まったとき,営業さんから「ディーラーまで来てください」「説明に時間がかかります」と言われました.

Golf mk7のときは,営業さんが自宅まで車を持ってきてくれて,下取り車で帰って行っただけだったんですけど.

これはもしや「仕様変更でアレやコレが付いてない」という話か?と身構えて行ったら違いました.We Connectってやつのせいでした.

ひとことで説明するほど当方も分かってないのですが,要するところ

  • 最近のVW車はVW社のサーバーと常時通信している
  • そのユーザー登録をしないといけない
ということなのです.

ちなみに,車の状態やセッティングを管理できるWe Connectと,LTEモジュールを通じた通信によって遠隔施錠やナビ地図更新ができるWe Coonect Plusの二段構えになっています.

営業さんがかなり準備を進めておいて下さって,こちらは登録情報を入力すればOKなのですが,それでも結構時間がかかりました.何段階かの検証が必要で,最終的に免許証による本人確認が必要になります.

最終的にスマホから車の遠隔ロックができるようになるまで,30分以上かかりました.これでも営業さんが非常に手際よく進めてくれたほうで,初期登録・アプリダウンロードをしてから実車でキー登録ほか各種説明,その後本人確認ほか最終認証という感じで進めていただきました.

これを各ユーザーに任せると相当な数のヘルプが求められるでしょうから,営業さんは「ディーラーに来て」と言ったのでしょう.

それにしても,TiguanにLTEモジュールが内蔵されているとは知りませんでした.なお,メニューに車内WiFiの項目が出てきますが,日本では使えないとのことでした.


このようなシステムはだんだん一般化しているようで,盗難防止や自動アップデートに効果がありそうです.

一方で,ディーラーやメーカーの支配力が強化されそうで心配でもあります.

中古車になったとき,前のユーザーが適切に登録を解除していないと,機能が十分に発揮できなかったり,間違って盗難車だと通報されたりする可能性が出てくるかもしれません.

今のところVWのコレは大したことはできないのですが,リモートで施錠できる,とか居場所が分かるとか,ちょっと気持ち悪いかも.アップロードする情報については選択できるらしいので,後でしっかり見ておかなければ.

2024年2月28日水曜日

ナイトシェードブルーとは?

もう生産終了モデルの話ですけど.

当方が購入したTiguanはNightshade blueというメタリックブルーです.カタログの表紙を飾る色で,デビュー当時はこの色のR-Lineがデモカーとして媒体によく登場していました.

試乗記を見ていると「緑にも見える」といったコメントがあるのですが,カタログで見る限り深い青です.

当方青い車が好きなのでこの色を選んだのですが,納車時までどんな色か分からずドキドキしました.なにしろ担当の営業氏も見たこと無いと言うんですから.

で,実際の色を見てみると・・・周囲の状況によって感じる色が変わる不思議な色ですね.照明下だと「端正な青だな」と感じる一方,明るい太陽光の下では「少し緑っぽいパシフィックブルー」みたいに見えます.一方,曇天では忍者服みたいな「暗い青緑」という印象.下の写真は同じ車ですよ.

ただし緑っぽいと言っても,青か緑かと言えば明らかに青です.Golf (Mk7) Alltrackにピーコックグリーンという色がありましたが,あれほど緑ではありません.

なお,シャークフィンアンテナはグレードを問わず黒です.ここがVWの限界か・・・

追記

ドイツ本国のサイトでコンフィグレーターを開くと,3代目TiguanでもNightshade Blue Metallicが選べるみたいですね.

ついでにいろいろ構成して遊んでみると,素のElegans(FF,マイルドハイブリッド)で45,910ユーロ,IQ.DRIVEやIQ.LIGHTにヘッドアップディスプレイと,(内容は進化しているのでしょうが)2代目Elegansと同じような装備にすると50,170ユーロだそうな.1ユーロ=160円換算だと800万円を超えてきます.

BMW X1の日本仕様が全車4WDで604万円スタート(2024年3月).ハイライン・パッケージとテクノロジー・パッケージオプションをつけても700万円まで行きません.

3代目Tiguanは日本市場では苦戦しそうな予感.VWJのお手並み拝見ですね.

2024年2月27日火曜日

VW Tiguan に乗り換え

本国では新型(第3世代)が発表されましたが・・・

VW Golf mk7に乗って丸10年.そろそろ違うタイプの車にしようということで,同じVWのSUV, Tiguanへ乗り換えました.

VW Golfはもちろんイイ車なのですが,mk8への乗り換えは気がすすみません.同じタイプならmk7を乗り続けてもいいでしょうし,見た目がトヨタ・オーリスっぽいしね.

そうなると基本SUV,T-ROCあたりが候補になります.しかしT-ROCも意外に高価.横幅も1820mmあります.

妻が寒がりなので,後席シートヒーター付きの車はどれ?と営業さんに聞くと,Tiguanしかないとのこと.

そこでTiguanの在庫(航送中を含む)を調べてもらい,条件も頑張ってもらったので契約した次第.それでもTiguanは割高感があります・・・

グレード選び

四駆には未練があったのですが,価格的にEleganceを選びました.R-Line 4 Motionならありましたが,高価なので諦めました.Tiguanは割高ですよね(2回目).

FFだとElegansかR-Lineが選べましたが,横幅1840mmのElegansに対してR-Lineは1860mmになってしまいます.装備と価格を比べるとR-Lineは魅力的でしたが,1850mmを超えると駐車場関係で障害が増えそう(機械式だとそもそも全高がひっかかりますけどね).Audi Q3だとS Lineでも1840mmなんですけども.

またステアリングスイッチがElegansはボタン,R-Lineはタッチセンサなのですが,試乗してみてタッチセンサの感触は良いとは思えませんでした.

なので,ElegansのNight shade blueを契約した次第.この色,Tiguan 後期型のカタログカラーなのですが,営業さんも私も実物を目にすることなく納車日を迎えました.

なお,Webにあまたある試乗記はR-LineのDCC付(20インチホイール)がほとんどなので,それ以外のモデルについて情報を得るのはかなり難しい状況でした.

各国のTiguan

ティグアン(2代目)は数多くの市場で販売されていますが,仕向地によっていろいろ違いがあるようです.

日本向けは,R-Lineとそれ以外では前面エアダム形状が異なり,サイドの下部パネルもR-Lineがボディ同色であるのに対してプラ成形色と異なっています.

一方米国仕様は,欧州市場でいうところのAllspace(ロングホイールベースで3列目オプションがある)のみの販売だそうで,エアダム形状はR-Lineぽい形である一方,グレードによってサイドパネル下部は塗装だったり成形色だったりしているようです.

ドイツ本国ではグレード名称こそ違いますが,基本的に日本と似たような展開のようです.ただ,R-Line以外でもサンルーフが選べたり,ディーゼルエンジンが選べたりと選択肢が豊富です.Allspaceは別モデルとして扱われているようですね.

なぜかVWは日本仕様での4WDやサンルーフ設定に消極的で,あっても高価なグレードでないと選べません.Tiguanは本国でも高価格であるようなので,日本のVW客層に合わないのでしょうかね.

また,7人乗りのAllspaceは,導入すればヒットになったのでは,と思います.GLBがあれだけ人気ですからね.中国からの輸入(Tiguan L)を嫌ったのでしょうか.

2024年2月3日土曜日

DELL XPS17を導入

サイズ感・・・伝わりますかね?

DELL XPSには13, 15, 17とディスプレイサイズ毎に3種類あります(新型は13,14,16になるようですが).その一番大きいやつです.

外部には持ち出さないけど,社内で移動して使いたい.そんな用途で選びました.

XPSのノートPC,サイズは違っても見た目はほぼ一緒です.コンパクトな13とそれ以外の大きな違いはディスクリートGPUを内蔵できるかどうか.15はRTX 4070,17はRTX 4080まで選べます.

ただ,RTX 4080を選ぶとすごい値段になってしまうので,RTX 4070で妥協しました.

見た目はいつものXPSノートです.写真はXPS13と重ねたもので,その大きさが分かるかと思います.キーボードは同じサイズですが,タッチパットがすごく大きい.

DELLの上位モデル(XPSやAlienware)はたいていUS配列キーボードを選ばせてくれるのが嬉しい.これでWWANを内蔵してくれればモバイル用途にも完璧なんですが,なかなか叶わないですね.

ディスプレイは16:10の4K解像度(UHD+).発色もキレイで,当方の用途では何も文句ありません.付属のACアダプタは130Wと,さすがに大食いです.

外部インタフェイスはThunderbolt 4が4つとSDカードスロット,3.5mmコンボジャックのみ.当方はすっきりしていて好みですが,最近はMacすらも外部I/Oを盛る方向ですね.

重量は2.4kg以上あり,あんまり運ぶ気にはなれません.

購入時にライバルとして考えたのは,同じDELLのAlienware x16.ただ,XPS17のほうが画面が大きくスタイリッシュなのでこちらにしました.アチラはACアダプタが240Wだそうなのですが,果たして性能を全開にできるんでしょうかね?


ベンチマークとってみる

高性能なノートPCで悩ましいのが「性能を出し切れるのか?」というところ.特にバッテリ駆動やUSB-PDで供給電力が限られる場合が気になります.

そこで,(1) 付属のACアダプタで電源供給した場合,(2) バッテリ駆動した場合,(3) USB-PD 60W供給の4Kディスプレイに接続した場合,の3パターンに対して,Cinebenchを走らせてみました.CPUはR23, GPUは2024のスコアです.

マシンのスペックは,i9-13900H, RTX 4070 Laptop, 32GB/1TBでして,電源モードは「最適なパフォーマンス」(性能優先)にしてあります.また外部ディスプレイ出力時は本体ディスプレイをOFFにしました.

Cinebenchによるスコア
動作条件 R23 (CPU) 2024 (GPU)
(1) AC 130W/UHD+ 13,027 10,008
(2) バッテリ/UHD+ 11,023 7,641
(3) PD 60W/外部4K 14,078 10,003

付属の電源アダプタで給電すると,CPUスコアは13,000を超えてきます.モバイル用に使っているSurface Pro 8 LTE (i7-1185G7)が4,488でしたから,3倍近い性能があります.なお,Surface Go2 LTEは1,000強だったので,その10倍以上速いんですね.

GPUのスコアも10,000をわずかに超えました.手許の自作PCに入っているRTX 3060Tiが8,961というスコアでしたから,大したものです.

バッテリ駆動になると,やはり2割前後の性能低下があるようです.特にGPUのスコア低下が大きめです.それでも,おおむねRTX 3060に匹敵するスコアが出ているようですから,Laptop GPUの進歩も目覚ましいものがあります.

意外だったのはPD給電の場合.「低速な充電」の警告が出るのですが,パフォーマンス的には電源接続扱いで動作してくれるようでした.CPUスコアはACアダプタよりも上の値が出てしまいましたが,このあたり室温やバッテリ残量等で変わってくるかもしれません.

USB-PDで高速動作を続けられるのかどうかは不明なところがありますが,少なくともCinebenchを10分動かす程度の負荷であれば,USB-PDディスプレイにケーブル1本つなぐだけでちょっとしたデスクトップ機並みの性能を享受できそうです.

2024年1月29日月曜日

SELP1635G

35mmが狭く感じるなんて.

3年前に購入したSEL20F18Gは瑞々しい写りと373gという軽さで気に入っているのですが,やはり20mm固定となると他に交換レンズの準備が前提になります.

そんな中,(あくまで比較として)低価格・小型のSELP1635Gが登場したので購入しました.

16mmという焦点距離に興味があったのと,35mmまでカバーできる万能性がコンパクトにまとまっている,という点に惹かれました.

レビューではよくコンパクトだと書かれるこのレンズですが,イメージしていたSEL20F18Gよりは一回り大きいです.フィルタ径も67mmに対して72mmです.ただ,重量は353gとむしろ軽いことには驚かされます.

なお,20mmから70mmまでカバーするSEL2070Gもありますが,当方どうにも50mm~70mmに意識が向かないので,より広角をとりました.

さらなる広角ならSEL1224Gがありますが,高価なのと12mmは難しそうなので考えませんでした.

モデル名焦点距離[mm]重量[g]最大径[mm]長さ[mm]フィルタ径
SELP1635G16-35353818872mm
SEL20F18G20373748567mm
SEL2070G20-70488799972mm
SEL1224G12-2456587117装着不可

ズーム操作については,リングとレバーが両方備わります.

ズームの操作性についてはいろいろ言われるところですが,確かにワンテンポ遅れて動作する印象は否めないですね.せっかく電動ズームなのですから,16mm, 20mm, 24mm, 28mmといった定番焦点距離に移動する,みたいな機能が欲しいです.


機能とは全く関係ありませんが,SONYレンズは型番標記がまちまちです.SELP1635Gは無印SEL24240と同じ単純な印刷になっておりました.

手許のレンズを見てみると,SEL20F18G, SEL24105Gは立体文字の銘板,SEL35F28Zは掘り込みにインクを流してありました.SEL50F25Gは印刷ですが,インクが盛り上がって少し立体感があります.

フォントも微妙に違えば,初期のSEL35F28Zは小数点がピリオドではなくカンマ(欧州式?)ですね.

SONY的には,銘板で飾り立てるのはやめよう,という方向性なのでしょうかね.絞りリングやカスタムボタン,AF/MFや絞りクリックの切り替えスイッチなど,鏡筒上のアイテムが多くなってきているせいかもしれません.

2024年1月25日木曜日

分割型キーボードとペン型マウス

またキーボード買ってるよこの人・・・

どうにも昨年末から右手手首の痛みがあり,なんとかしたいと思う今日この頃です.

もしかして,キーボードやマウスを扱う際に,手首を不自然に捻るのがよくないのかも・・・などと例によって物欲方面に思考が流れた結果,キーボードとマウスを変えてみました.

分割型キーボード

古来エルゴノミックなキーボードは多数ありますが,今回は左右分割型を選んでみました.

具体的には,FILCO Majestouch Xacro M10SP US配列 Cherry MX 青軸,にしました.

US配列で左右分割,というだけでなく,中央部に縦2列,10個ものマクロキーを備えるのが特徴です.

DIPスイッチによるキー配置切り替えとマクロ機能によるキー置換が可能な,多才なキーボードです.早速,CAPSと左CTRLを入れ替えたうえで,CAPSをFnキー(修飾キー)に設定しました.交換用キーキャップも付属しています.

カーソルキーはRAZER Huntsman miniと同じくFn+IJKLなので,ほぼ同様な感覚で打鍵できます.

中央のマクロキー下段(スペースキーの並び)は,オフィシャルページから別のファームウェアをダウンロードすることでFnキーに変えることもできます.逆に言うと,Fnキーの自由な増設はできません(ここはRAZERがすごいところ).

当方は右Windowsキーと右CTRLキーをマクロでM5, M10に割り当てて,さらにPower toysでこれらにIME-Convert/Non-convertを割り当てることで,USキーボード上で変換・無変換キーを作っています.

軸はいくつか選べるようですが,当方はクリッキーな青軸を選びました.Huntsuman miniの紫軸(光学式クリッキー)と比べると,より打撃的なクリック感がありますね.

機能的には文句ないキーボードなのですが,ちょっと悩ましい問題点があります.それは,起動時にケーブルを抜き差ししないと認識しない,という問題です.

当方のPCですと,起動時にBIOS画面で「No keyboard detected」と表示され,放っておくとWindowsが起動するもののキーボードは認識していません.左右をつなぐケーブルを挿しなおすとすぐに認識するので,そんなに重大な問題か?と問われると悩むのですが,気分のよいことではありません.

オフィシャルページにも「(キーボードが認識されないときは)ケーブルを挿しなおしてください」とあって,認知はされているようなのですが.

なお,左右のキーボードを結ぶケーブルはUSB-C形状ですが専用品だそうです.

ペン型マウス

マウスの操作も手首によろしくないのではないか・・・と思ってペン型マウスを買ってみました.

以前,同様の理由から縦型マウスを買ってみたのですが,垂直加重が大きいのか滑りがイマイチで微妙な操作が難しく,結局使わなくなってしまいました.そこで今回はペン型に希望をつないでみたのです.

当方が購入したのはサンワサプライの製品です.電池版と充電版があったのですが,電池版のほうが圧倒的に安かったのでそちらにしました.Bluetoothでペアリングします.

使ってみてどうか・・・というと,まあ,それなりに使える,という印象です.

縦型マウスとは逆に摩擦抵抗がすごく少ないので,しっかり持って位置決めしてやる必要があります.ペンというより筆のように立て気味に持つと良いように感じています.

左クリックボタンは良い位置にあるのですが,そこに指を合わせるとホイールを回すのに苦労します.ダブルクリックは慣れないと位置がずれてしまうので,練習が必要です.

慣れこそ最高のインターフェイス,だそうなので,もう少し練習してみます.