2021年9月23日木曜日

エルゴトロンLXを導入

机に穴開けました.

これまでLenovoのUSB-Cディスプレイを,書斎という名の狭小カウンターに直置きして使ってきました.おそらく設置スペースとしてはミニマムにできたと思うのですが,テレワークが長期化というか本格化してくると不満も出てきます.

一度位置を決めると調整ができず,設置位置が低すぎると感じるようになってきました.当初はノートPCを眺めるのと変わらんだろ,と思っていたのですが,猫背が強くなってくるような気がしてきたのです.

テレビ用のブラケットなども考えたのですが,やはり調整可能であることが大事だという脳内閣議決定に従い,ディスプレイアームを導入したのです.


機種選定

買ったのはド定番のErgotron LX(黒)です.

当方の書斎スペースは作り付けカウンターなので,クランプ取付は不可.腹をくくってグロメット設置,つまり机に穴をあける覚悟を決めたので,後悔しにくいように定番品を選びました.

実物を見ても,エルゴトロンはしっかりできていると思います.上の写真は左がエルゴトロン,右がサンワサプライのディスプレイ取付部ヒンジを下から撮影したものです.エルゴトロンがバネで重量を補償する方式,サンワサプライはネジで締め付ける方式です.

位置を決めたら動かさない,のであれば締め付け方式でも問題ないのですが,細かく調整したければ重量補償方式がイイですね.

確かに値段はかなり違いますが,ディスプレイより長寿でしょうから,さほど割高とも言えないのではないかと思っています.

なお,例によってエルゴトロンLXは特定の色にしかグロメットパーツが付属してこないようなので,ポチる前によくご確認ください(Amazonにも注意書きがありました).


グロメット取付の準備

説明書に従ってやれば良いわけなのですが,気づいたことをメモ.

購入状態ではクランプが付いているので(左上),これを外してグロメットパーツを付けていきます.主に4mmの六角レンチを使います.

購入したErgotron LXには簡易レンチが含まれていたのですが,ご丁寧にハンドル状の整形がなされているせいで,右上のようにパーツに当たってネジが回せません.

VESA部の取り付けにドライバも必要なので,併せて普通のレンチも用意しておきましょう.バラし終わると左下みたいになります.

後はあっさりしたプレートに長ネジを挿して,クランプの代わりにネジで止めれば完了です(右下).この長ネジは根本が四角く整形されていて,プレートの角穴にはまるようになっています.

なお,当方もやってしまったのですが,プレートを付けた状態で長ネジを中空シャフトの中に落とすと出て来ません.おみくじのように振ってもダメでした.ネジを外して付け直せばいいのですが,同じ失敗を繰り返さないよう当方は内側でネジの頭をマスキングテープでプレートに止めてしまいました.


位置決めと取付

グロメット取付は机に穴をあけてしまいますから,クランプ取付のようには位置の調整ができません.メジャーを出してきてしっかり測りました.もしかしてベースプレートが横長なのは,いくつか穴をあけても見えないようにか・・・?

エルゴトロンLXのような回転関節でリンクを繋ぐタイプの場合,高さを変えると(同じ奥行き位置では)横位置が変わってしまうことには注意が必要です.

できるだけ壁に寄せてディスプレイを配置したいとなると,上から見て2本のアームが折り重なったような状態になります.ここで第2アーム(ディスプレイに付くほう)を水平にすると,第1アームよりも60mm強長くなります.つまり,ベースプレートの中心より右もしくは左に60mm強,ディスプレイの中心がズレることになります.

当方の書斎スペースは右側にコンセントがあるため,直置き時代にはディスプレイの中心がカウンターの中心より左に30mmほどずれていました.なので今回は,ベースプレートの位置をカウンター中心から右に30mmほどずらして置き,ディスプレイの中心が以前と同じ位置にくるようにしました.

後は勇気をもって穴をあけるのみです.おおよそ8mm径で長ネジは十分通ります.当方は慎重に,キリでポンチうち→小径ドリルで穴開け→8mmドリルで穴開け,とやりました.

長ネジの位置は,ベースプレート後端から約40mmです.壁に近いと手を動かす余地がないので,手回しドリル等では作業が極めて困難です.コンパクトな電動ドリルのご用意を強くお勧めします.

穴さえ開けば勝ったも同然.ナットでグロメットを抑え込み,アームを付ければ完成です.

ここで気になるのは,壁にどこまで寄せられるのか?だと思います.パーツの形状から,VESA取付面まで100mmあります.これにディスプレイの厚みを加えた距離が最小です.

当方が使っているLenovoのThinkVision P24h-10はVESA取付面が筐体後端より5mmぐらい沈んだ位置にあるので,少しだけ距離が縮まります.

取り付け後のディスプレイ位置はおおよそ上の写真のような感じです.黄色いテープは直置き時のディスプレイ最前端位置なので,ディスプレイアームに置き換えてもおおよそ同様の位置関係が得られた・・・ような気がします.

実際には,ディスプレイを少し傾けて使いますので,直置き時代より20mm程度は前に出てきてしまいます.こればかりは仕方ないかな.P24h-10のスタンドは,転倒防止のためかディスプレイをすごく前にせり出す形だったので,それを置くよりはずっと後ろにできた,と納得しています.