2017年3月24日金曜日

ロルバーンノート・ミニとペン

ロルバーンノートがすっかり気に入り,ミニサイズもメモ帳として買いました.

正確にはロルバーンポケット付きメモミニ,という名称だそうですが,サイズが105mm×82mmとポケットに容易に収まり,かつしっかりした表紙のリングノートで立ったままメモが取れます.気軽にページをちぎって他人に渡すこともできて,非常に重宝しています.

これに合わせるペン,何かいいものはないか・・・というのが今回の話題.このメモは飛行機の機内にも持ち込むので万年筆はNG.ついでに税関申告書などを書くことも考え,ボールペンで探すことにしました.

リングに挿して縦105mmに収まるようなペンがあるとベストなのですが,凝ったギミックのあるペンは生産中止になりやすいようです.かといって非常に細身の「手帳用ペン」は握りにくい.できればポケットの中でペン先が容易には露出しない仕組みになっていてほしい.

そんな思いでAmazon(ネット)と世界堂(実店舗)を徘徊し,2本のボールペンを買いました.

1本はぺんてるの「スリッチ手帳用」.その筋?では有名なペンです.ペン先は0.3mmと少々神経質な感じですがゲルインクです.0.5mmで形状が良く似た「手帳用ボールペン」もあります.ペン立てに大量に入って売られていました.定価は500円+税.

カラーバリエーションが豊富なのも特徴ですが,黒とか茶といった色はありません.なので思い切ってオレンジにしてみました.ごく普通のノック式ボールペンで,長さは105mm です.細身ではありますが極細ではない,という微妙な軸.

早速ロルバーンのミニに挿してみると・・・すんなり収まりますが,ちょうどノック部分が飛び出すような形になります.バネが強めなのでそう簡単にはペン先が露出することはなさそうな感じですが,ちょっと心配です.

もう1本はパイロットの「タイムライン」シリーズ.ペン先だけでなく先端部を格納できる2段階式のボールペンです.万年筆のように松(先端部が木製,7000円+税)竹(金属,5000円+税)梅(樹脂,3000円+税)がありまして,当方はもちろん梅を購入.なかなか未来的でカッコイイのですが,長さは120mmあります.その代わり十分な太さがあり,書き心地は快適です.0.7mmのボールなのでメモを書きなぐるような用途にピッタリ.

ペン先を出すには先端部をヒネるのですが,2段階にクリックが設定されており,なおかつ戻す方向にバネが仕込まれているので,ペン先が知らずに露出することはまずないと思います.これはポイントが高い.ただし,すぐメモを取ろうとするときには少々まどろっこしいかも.

ロルバーンのミニと合わせてみると,さすがにちょっと長い.でも握りやすさ・書きやすさはスリッチよりだいぶ上です.

長さが105mmのタイムラインがあればいいのに・・・と夢想しても始まらないので,とりあえず交互に使ってみて組み合わせるペンを決めようと思います.

2017年3月18日土曜日

デンマークの Lebara Mobile SIM

デンマーク出張に際して,Lebara Mobile なるブランドの携帯電話SIMカードを買いました.

デンマークは現金の流通を停止すると言われるような国なので(?)SIMカードも簡単に買えます.空港の荷物受取エリアに自動販売機があり,飲み物・食べ物と並んでSIMカードパッケージを売っています.クレジットカードで決済できますので,両替するまでもなく荷物受取時点でSIMが手に入ります.

98デンマーククローネ(DKK)で3GBのデータ通信と10DKK分の通話料がチャージされています.メールやWeb検索にGoogle Mapぐらいであれば,短期の出張には十分です.

SIMはいつもの3サイズ対応.Xperia Xに挿してみると,しばらくして自動的にセットアップが完了.何も問題はありませんでした.

なお,SKAGENのスマートウォッチはスマートフォン側のタイムゾーンが切り替わると,シンクロして時間を合わせてくれますので便利でした.ちゃんとスマートなウオッチですね.

2017年3月11日土曜日

カスタムヘリテイジ92透明オレンジ

透明オレンジ色の万年筆なんて買うヤツはいない.そんな風に考えていた時期が俺にもありました.

このところの文具散財の最後を飾るべく当方の手許にやってきた万年筆,PILOT Custum Heritage 92.なんといっても強烈な透明オレンジが身上です.今は手許にあったパイロット・色彩雫の「紅葉」を入れております.

今回の万年筆は赤インク用に探しました.近年は添削というと文章だけでなくパワーポイントプレゼンテーションもよく対象になるので,図や大きな文字に負けないクッキリした太字を書ける赤ペンを欲していたのです.

これまではLAMYのBニブを使っておりましたが,いかにもペン先が硬いのです.正しい角度で適切な紙に当てたときの太い線は素晴らしいのですが,スウィートスポットから外れると途端にかすれたり引っかかりを感じたり.要するところ,当方との相性がイマイチだったのです.

そういうわけで,国産ブランド万年筆のBニブを探すことにしました.LAMYのBと同等の太さとなると,国産ブランドではBBが近いとは思うのですが,少し細目を試してみることにしたのです.

そしてもう1つ,インク残量が見えることを条件にしました.太字で書くとインクの減りが早いですから.しかし日本メーカーの万年筆はLAMYにあるような「のぞき穴」がお好みではないようなので,いわゆる「透明軸」で探しました.

さて,似た者(キワモノ?)仲間のPelikan M205DUOと並べてみると,カスタムヘリテイジ92のほうがかなり長いですが,雰囲気は案外似ています.お尻のところが,ペリカンは本体と同色なのにパイロットはスモークグレーなんですよね.メーカーWebを見ているときは気になりませんでしたが,並べてみるとちょっと残念.ここもオレンジにしてほしかった.

ニブは14Kではありますが,ロジウム仕上げで銀色です.クリップもシンプルな形なので,気取ることなく使えそう.鉄ペンばかり使っている当方は多少柔らかいタッチを期待していたのですが,太字(B)ということもあってか,かなりガッシリした書き味です.

LAMYのB, Pelikan BB(ハイライター), そしてPilot Bで線を引いて比べてみました.やはり海外メーカーのBよりは細いですが,予想よりもしっかり太い線が書けます.これから赤入れに活躍してもらう予定です.


オレンジ色に行きつくまで

いざ探してみると,日本メーカーで太字をラインナップするシリーズは意外と少数です.透明軸,という条件まで加えると,次表ぐらいしか見つけられませんでした.

太字(B)ニブ+(半)透明軸がある日本メーカー万年筆
メーカー製品名透明軸ニブ税別価格Amazon参考
プラチナ#3776センチュリー14K10,0006,499
パイロットカスタムヘリテイジ9214K15,00010,500
セーラープロフェッショナルギア・スリム14K-12,000
プラチナ#3776センチュリーニース14K20,00014,550
パイロットカスタム82314K30,00021,051
セーラープロフェッショナルギア銀21K60,00049,372

今回の条件を満たす最も安価な製品は,プラチナの3776センチュリーとなりそうです.赤インクを入れるとなればボルドー軸ですね.コンバーターを入れても7,000円前後で買えそうです.逆に言うと,鉄ペンのように3,000円以下で選び放題,というのは無理ですね.

しかしながら,どうにも保守的なデザインですよね,3776.そこが良い,という方も多いとは思うのですが,これまで鉄ペンばかり買ってきた身からすると,せっかく価格帯を上げるならもう少しこうグッとくるヤツは無いかな,などと欲がでます.

同じ3776センチュリーでも「ニース」と名付けられたもの,透明軸にピンクゴールドの金具を備えた製品がまた魅力的なんですよね・・・値段は倍になってしまいますが.

その次に安価なヤツを探すと,もう1万円を超えてしまいますがパイロットのカスタムヘリテイジ92があがってきます.これはラインナップ全色が透明系で,無色はもちろんスモーキーな黒,青,そしてオレンジがあります.

当方も最初にこの製品を知ったとき「オレンジは無いよな」と思いましたよ.ボルドーでもコハクでもなく鮮やかなオレンジ.定価15,000円の金ペンで透明オレンジ.常識的には無色か黒でしょう.

しかし,なぜか印象に強く残ったんですよね・・・オレンジ.

これまで使ってきたLAMYは透明軸で,赤インクを入れれば赤い(印象の)ペンになります.ただ,細いコンバーターに収まったインクがそんなに綺麗に見えるかというとそうでもないし,ラフに使っているとキャップに赤インクが付着したり.「面白い」けど「美しい」わけでもないんです.

そう考えると,(赤インクを入れるので)暖色系の色が付いているほうがいいんじゃないか,そんな風に思いなおしました.尤も,そこから常識的に導き出される結論は,価格面でも汚れの目立たなさを考えても「プラチナ 3776 センチュリー ボルドー」でしょう.そう分かっているのに,何故か忘れられないんですよ,オレンジ.

結局,しばし逡巡した後,オレンジにしました.

2017年3月3日金曜日

ロルバーン・ノートとダイアリーの違い

ロルバーンのノートがいい感じなので,Lサイズのダイアリーも買い増しました.

ロルバーンのダイアリーは冒頭にカレンダーが付いているだけなので,どうせならノートでなくてダイアリのほうが便利かな?と思ったのです.

それにしても同じLサイズなのに値段が違うなー,とノートとダイアリーを重ねてみると,実際に違います.

まずダイアリーのほうが厚い.ノートにカレンダーが付いているんだから当然なのですが,それ以外のメモページやPPポケットも増量されていて,リングも大きくなっていました.何より手に取った感触がかなり違います.

製品呼称 価格 メモ PPポケット
ポケット付メモL 464円 140ページ 5枚
ダイアリーL 1080円 165ページ 12枚

ダイアリーのリングが大きいのは良い面もあり,差し込めるペンの選択肢がかなり広がります.PILOTの丸っこい鉄ペン,Cocoonもすんなり収まりました.

一方,ダイアリーカバーやノートカバーへの収まりはキツくなるでしょうし,ノートに比べて軽快感は失われます.

もちろん好みに合わせて選べばいいわけですが,細かく作り分けているんだなあ,と感心した次第です.やる気さえあれば,ノートにダイアリーのカレンダー部を移植したりもできそうですが・・・