2017年1月29日日曜日

VW POLOに乗る

フォルクスワーゲンのPOLOに乗りました.車検の際,ディーラーが代車として用意してくれた車です.

もうモデル末期ですが,当方にとっては初めてだったので印象を.

車検証によると平成28年11月登録と新しい車で,500km強しか走っていません.最新モデルらしくLEDヘッドライトを装着しています.少々奇妙な立体感を持つ,最近のVW顔です.「君,ホントにPOLO?」と聞きたくなるイカツイ顔ですね.

外観の印象としてゴルフMk7と非常に似ているPOLOですが(こちらが先ですけど),近づいて細部を見ると結構違います.意外なことに,この白色は妻には不評でした.

ドアを開けるとゴルフよりかなり軽いです.好みは人それぞれですが,ドアを薄く仕上げてあるおかげで5ナンバーサイズを保っているのですから,日本人にはありがたいですね.

運転席についてしまえば,ステアリングがほぼ同じこともありゴルフと大差ありません.角ばったドアミラーは,ゴルフより小さいのに見やすいかも.この車はACCやシートヒーターも備えていて,機能は十分.冬のこの時期,シートヒーターは結構いいですね・・・ナビ画面より上にあるスイッチは,見てくれはともかく押しやすくて便利です.

ナビは見た目こそ一体感でDiscover Proに分がありますが,日本製とおぼしきナビ機能はこちらの圧勝.ちゃんと「オーディオのみOFF」もできます!リアカメラも備えますが,残念ながらエンブレム内蔵型ではなくナンバープレート直上の設置です.コンパクトなカメラで,一見してその存在に気付くことはないでしょう.

走り出すと,軽さ(1130kg)を強く感じます.1.2Lターボエンジンは充分にパワフルで,軽快な走りが楽しいです.とても90psとは思えません.その代わり,極低速域ではDCTのギクシャク感が強くでるのが残念.1.8Lを積むGTIは192psだそうですが,相当なじゃじゃ馬なんじゃないでしょうか.

後席や荷室は小さいものの,ゴルフより10cm全幅が小さく25cm短いので,駐車スペースへの収まりは非常にいいですね.ただ,ひとたび走り出してしまえば良くも悪くも取り回しはゴルフと変わりません.「軽い」感覚が特徴のポロはとてもいい車でしたが,やっぱりゴルフのほうが当方は好みです.

2017年1月27日金曜日

Dバックルに付け替え

ハイブリッドスマートウォッチのSKAGEN Hagen Connected,毎日着けているのですが,通常の尾錠での着脱は腕時計を落としそうでちょっと心配です.そこで,いわゆるDバックルに付け替えました.SKAGENのマークは無くなっちゃいますけど.

例によってアマゾン探検.「Dバックル」で検索するといろいろ見つかりますが,価格がリーズナブルな「iStrap」なるところの製品を選択してみました.プライム会員だとすぐ送られてきます.

これまた例によって大きな段ボールを開けると,中から小さな紙パックが出てきました.なかなか合理的かつカッコいいパッケージですね.中にはさらにビニール袋に納められ,保護用のビニールシートが貼られたバックルが入っていました.

クラシックな腕時計ストラップですと,時計本体のラグ幅よりも尾錠の幅が狭くなる(20mmに対して18㎜とか)が一般的でしたが,SKAGENはプレーンなデザインが売りなせいか尾錠側も20mmです.結構迫力ある大きさですね.バックル中央部にはキサゲ模様が施されていました.おしゃれ・・・なのかな.

バネ棒もバックルに付属していましたが,元々の(SKAGENの)バネ棒を再利用して装着.特に難しいことはありません.

Dバックルへの付け替えで気になるのはストラップの向き.通常,ストラップは腕時計の文字盤と正対して下に剣先側(穴の開いている長いほう)が来るように装着されていますが,Dバックル金具の当たり具合によっては逆にしたほうが好感触の場合があります.

当方が使っている,盤面径42mmの機械式時計は最初から逆向きにDバックルが装着されていました.ネットを調べても「好きにすれば良い」なので,クイックリリース機能をここぞとばかりに使って両方試してみました.

結論からいうと,当方の場合は元々のとおり,剣先側が下の取り付け方が良いようでした.先出の機械式時計はストラップサイズが70mm+110mmの「日本仕様」だったのですが,今回のHagen Connectedは尾錠側(短いほう)が80mmあり,当方の腕では金具が時計本体真下からかなりズレます.そのズレ量が腕の外側より内側のほうが,時計盤面が内側を向いて見やすいので,このようにしました.

Dバックルは落下の心配もなく,リリースボタンひと押しで外れるので使用感は上々です.いまのところ金具が当たって痛いということもありません.

2017年1月23日月曜日

Hagen Connected のストラップ

ハイブリッドスマートウォッチなるものを入手して浮かれております.

さて,SKAGEN Hagen Connectedのストラップ,当方が購入したSKT1101は地味な黒色です.高級感はありませんが,肌側はちゃんと生成になっていて色落ちの心配はなさそう.しなやかさも十分ですが,定革がなく遊革が緩めなのは個人的にイマイチ.

長さを測ってみると,80mm+120mmでした.正規輸入品なら,日本仕様は70mm+110mmぐらいの「ショートサイズ」にしておいて欲しかったな・・・尾錠を留める穴は10か所もあるので,手の細い方でも装着には問題ないと思いますが,尾錠がかなり右側に来ちゃうと思います.

シンプルデザインゆえか,ストラップは幅が一定で,腕時計本体のラグ幅も尾錠の幅も20mmです.Dバックルなどに交換予定の方は20mm幅のものが必要です.オリジナルの尾錠には控えめにSKAGENマークが入っていますが,20mm幅だと結構ゴツイですね.

盤面径42mm・厚さ11mmは,当方が使用している時計の中で一番大きいものとほぼ同じであるため,当方にとっては許容範囲の大きさです.お椀のように下がすぼまったデザインなので,腕に装着して斜め上方から見ると厚さが気にならないのは上手ですね.ギリギリSKAGENらしいデザインに収まっていると思います.当方は比較的ゆったりしたワイシャツを着るので,袖口との相性も悪くありません.ただ,左側にあるサブダイヤルが隠れてしまうと,通知の種類が見分けられなくなってしまいますね.

2017年1月22日日曜日

Hagen Connected 買いました

ハイブリッド型スマートウォッチ,SKAGENのHagen Connectedを買いました.

現在使っている腕時計が全てバーインデックスだったので,次は数字インデックスにしようと決めておりました.実物を見たモデルの中ではSKAGENのHagen Connectedしかありません.Fossil Q Crewmasterにも惹かれるものがありましたが,SKAGENのほうにしました.

Hagen Connectedの数字インデックス版には白文字盤+光沢シルバー色のSKT1101と青文字盤+ローズゴールド色のSKT1103があります.SKT1103も非常に魅力的だったのですが,地味なSKT1101はストラップ遊びがやりやすそうにも思えて,こちらを選びました.付属のストラップもクイックリリース仕様ですしね.

機能面ではCITIZENのBZ1025-02E(太陽光で充電!)が素晴らしいのですが,φ48mm・15.5mm厚で真っ黒なデザインはちょっと当方には難しい.そもそも限定モデルで買えませんが.


まだ開封したばかりなので見た目の話を・・・

文字盤は白に銀色のアラビア数字が立体的にあしらわれています.こちらも高級感は無いものの,一見白い文字盤に光の加減で数字が浮かび上がるのが当方のお気に入り.サブダイヤルにも溝状の加工があり,腕時計の楽しみを分かってるな・・・という気がします.針先端の白丸は残念ながら単なる白丸です.ここは蛍光塗料にして欲しかった.

この腕時計には竜頭がなく,3つのボタンが並んでいます.同じFossilのムーブメントを使ったハイブリッドウォッチは,一見竜頭のように見えてもボタン,という仕様ですので,素直なデザインで良いと思います.

ストラップを手軽に替えて楽しめる3万円のファッションウォッチにちょっとしたスマート機能が付いている.青筋たてて「スマートウォッチのキラーアプリとは・・・」なんて悩まずに気軽に楽しめます.Fossilグループは案外いい線をいっているのではないでしょうか.

2017年1月19日木曜日

スマートウォッチ欲しいな

ガジェット大好きなんです・・・

スマートウォッチ,当方の周囲では結構つけてる方がいます.半分以上はApple Watchですが,MotorolaやPebbleもちらほら.当方も興味津々なのですが,いろんな情報が手首に表示されてしまうのは恥ずかしいな・・・と思っておりました.

ところが最近は,見た目は普通の時計なのにスマートフォンとリンクする,ハイブリッドタイプというのがいろいろ登場してきています.スマートフォンからの通知を針のアクションで表示する,というのは,ディスプレイに表示するよりなんかそそる!活動量計を言い訳にして,ひとつ買っちゃおうかな,というわけなんです.

ちょっと調べてみたのが下の表.GARMINやCASIOが入っていませんが,当方あまりアウトドア派じゃないのです.本命はハイブリッドですが,デジタルスクリーンタイプもいくつか並べてみました.ついでに,当方が使っている中で一番大きい時計も.

タイプ ブランド 名称 盤面直径 本体厚み
デジタル Motorola moto360 gen2 42mm 11.4mm
46mm 11.4mm
TAG Heuer Connected 46mm 12.8mm
Fossil Q Marshal 45mm 14mm
ハイブリッド Fossil Q Crewmaster 46mm 10mm
Q Nate 50mm 12mm
SKAGEN Hagen Connected 42mm 11mm
MISFIT Phase 41mm
Withings Steel HR 36mm 13mm
40mm 13mm
SONY wena 42mm 9.7mm
機械式 Ulysse Nardin Dual Time 42mm 12mm

スマートウォッチで気になるのは,やっぱりその大きさ.どうしても大きくなっちゃうみたいですね.Fossilグループはムーブメントを使いまわしてSKAGENやMISFITブランドでも発売しています.おそらく最小でφ40mmぐらいまでは小型化できるのでしょうけど,Fossil系はベースとなっている非スマートの時計がそもそも大きいサイズなようです.

ところで,ハイブリッドスマートウォッチは秒針が無いものばかりですね.wenaにはありますが,ウォッチ自体はスマート機能を負担してません.なんとなく時計の精密さをイメージさせにくいような気がして残念です.

なお,ダントツで高価なTAG Heuerですが,仕様を見る限りチタンボディだったりストラップにアンテナが内蔵されていたり立体的な刻印だったり,さすがな感じです.面白いのは,2年間使用すると(保証期間が過ぎると)追金で通常の(機械式の)時計に「アップグレード」してくれる,という点.1500ドルとアナウンスされているので豪勢な話ですが,時計趣味的には面白い試みですね.


実物を見て来ました

新宿を回っていくつか実物を見て来ました.

wenaは写真で見るよりも高品質な印象ですが,文字盤に立体感が無いのが至極残念.限定モデルでもそれは変わらず,どうも時計としての楽しみは追及していない感じ.一方でブレスレット側にスマート機能が集中しているわけですが,そのブレスレットがまた平面的.このブレスレットが似合う時計のデザインはかなり限定されそう.何気にφ42mmのビックフェイスなので平面さが目立ちます.

FossilとSKAGENは同じグループなので,着け比べさせてもらいました.どちらも予想外に軽くできていて,装着感は良好.これまた予想外に安っぽさは感じませんでしたが,スチールボディにミネラルガラスという素材ですから,使い込むと傷つくのは避けられないでしょう.

SKAGEN・Hagen Connectedのφ42mmは通常の時計として許容範囲ですが,お椀のような不思議な形状をしています.ストラップの装着感は良好ですが,色の組み合わせは決まっているとのこと.ローズゴールドに青文字盤のSKT1103がとても綺麗ですが,スーツに合わせるのは無理そう.

予想外に良かったのはFossil Q Crewmasterの赤いリングを持つカラフルなFTW1124.金属ブレスレットのモノトーンタイプFTW1126と本体は同じはずですが,シリコンストラップのせいか腕への密着が良く,φ46mmと大柄なのに「アリかも」と思わせます.Hagen Connectedより薄く普通の時計っぽいデザインが好感触です.ただ,こちらもスーツには合わないですね.

別に普段着専用でいいじゃん・・・とも思うのですが,スマートウォッチとしての機能を考えると,できるだけ常時装着していたいとも思います.多くのスマートウォッチが(一般の腕時計と比べて)比較的安価であるにもかかわらずクイックリリース型のストラップを備えるのは,本体そのまま・ストラップ変更でシーンに合わせてね,ということかと思います.

そうなると,いまのところ地味なSKT1101が筆頭候補かな・・・なんかつまんないような気もしますが,一番ストラップでイメージを変えやすいようにも思います.

なお,φ50mmと特大のFossil Q Nate (FTW1114)も試着させていただきましたが,黒いボディと革ストラップのせいか,案外手首に収まっていました.これで46mmだったらいいのに.

2017年1月14日土曜日

Manfrottoのミニ三脚

マンフロットのミニ三脚.PIXI EVOを買いました.

せっかく入手したマクロレンズですが,近接して撮影するとすぐにISO感度が上がってしまいます.マクロ撮影では入射光量が厳しいのでしょうか.

手ぶれ補正のないα6000でノイズだらけの画像はイヤ,となるとカメラをしっかり固定するほかありません.そこで机上でも使いやすいミニ三脚の購入に至りました.

ミニ三脚もいろいろありますが,ブランド的に信用でき,使いやすそうで,見た目も良いマンフロットのものを選びました.あまり小型では使用機会が少なそうなので,PIXI EVOという耐荷重2.5kgのものです.3色ありますが,華やかながら落ち着いているRedにしてみました.

見た目がよく似ているPIXI(EVOが付かない)ものもあり,そちらのほうが安価なのですが,耐荷重が1kgということで見送りました.PENTAXのカメラでも使いたいのです.

PIXIとPIXI EVOの違いでもう1つ大きいのは,脚が延びる,ということです.EVOは脚のボタンを押すと5段階で伸長するので,高さを容易に替えられます.また,脚の開き具合もレバーで調節できます.

ボールジョイント状の雲台部は側方のネジを回すと結構ガッチリ締まります.取り付けネジの回転部も大きめで操作感は良好です.

見た目の印象と違って,カメラのホールドは非常にしっかりしています.伊達に耐荷重2.5kgを謳ってません.縦位置でも安定しています.RX100M3ですと足を閉じ気味にして高さを増した状態でもなんとか止まります.さすがにα6000とレンズではストッパーのところまで足が開いてしまいますが.

説明書は非常にそっけないものですが,使い方で迷うこともなく良い製品だと思います.

2017年1月10日火曜日

マクロレンズ買いました

逡巡した上で50mmマクロを買いました.SEL50M28です.

α6000に何か単焦点レンズを買いたい・・・そんな不純な動機でスタートした個人的レンズ購入劇ですが,少ない予算と他のレンズ達の失業問題を考えた結果,「寄れるレンズにしよう」とマクロを選びました.

APS機での50mmは35mm版換算で75mmとなり,RX100M3のカバー範囲からギリギリ外れること,F2.8とキットのズームレンズより明るいこと,AFでありマクロなのでオールドレンズ群とは機能が違うこと,などから決めました.

オレンジの箱から緩衝材のプチプチにくるまれて素っ気なく現れたその姿,ミノルタα時代の50mmマクロによく似ています.実は当方,20年以上前に父からα303siを「お下がり」でもらい,50mmマクロを自分で買って付けていたのです.もらったときに付いていた「オートパワーズーム」は勝手にズームするんですよね・・・

早速α6000に取り付けてみます.35mm版フルフレームに対応していますがさほど鏡筒は太くなく,違和感なくマッチしているのではないでしょうか.元々等倍マクロですので,APS-Cだと35mm版換算75mmの等倍超えマクロになります.

さて,適当な被写体に向けてみますと「ウィーン」と実に懐かしい音がしてAFが動作します.この音もミノルタ時代によく似ているような・・・マクロレンズなのでフォーカス合わせ量を微小にできるのは良いのですが,「古臭いなあ」と思ったのも正直なところです.

写りを云々する技量が当方にはありませんが,フォーカスリミッターで被写体までの距離を指示してやればいくらか合焦も早くなります.なお,フォーカスリミッターはMF時も有効なので注意が必要です.何で合焦しないんだろう・・・と少し悩みました.

また,α6000のプログラムモードで撮影すると,絞りは開放にせずISO感度を上げてくるようです.なんだかずいぶんノイジーな絵だな・・・と思ったら,気付かぬうちにISO 6400といった値になっていました.マクロで撮るのにシャープでないとガッカリですから,ISO 1600を超えないように気を付けないと.

ただ,やっぱり,普通のレンズとして使うとなると「最新デバイス感」が薄い・・・撮影目的のはっきりしない素人は夢見がちです.

早くも次は評判の高いSEL24F18か,それとも面白系のSEL28F20か・・・などと妄想が広がります.


マクロレンズについて調べたこと

被写体を大きく写すレンズのことをマクロレンズと言います.一般的には被写体に近づけるレンズのことがイメージされますが,本来は大きく写すことができればいいので「撮影倍率」が重要になります.

一眼レフ時代は50mmで0.5倍の「ハーフマクロ」,100mmで1.0倍の「等倍マクロ」が一般的でした.35mm版フィルムの対角線はおよそ50mm(2インチ弱)ですから,ここに「等倍」で写った映像を20インチのモニタで見れば10倍に拡大しているかのように見えるわけですね.

例えばニコンの「マイクロレンズ」AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-EDは最短撮影距離50cmと絶対値としてすごく寄れるわけではありませんが,200mmという焦点距離を生かして等倍マクロになっています.

逆に,大人気のSEL24F18Z(35mm版換算36mm)は最小撮影距離16cmと「寄れる」けれども最大撮影倍率が0.25倍なのでマクロとは呼ばれていませんね.

さて,Eマウント純正マクロレンズとしては,30mm(APS専用),50mm,90mmがあります.焦点距離が短いほど広角になるため,画面いっぱいに被写体を撮影しようとすると「寄る必要が」生じます.「寄れる」のがマクロレンズの長所の1つではありますが,「寄らなくてはならない」となるとまた別です.

例えば昆虫など近づきすぎると逃げてしまうような相手だと,広角レンズでは小さめに撮影して後から余計な部分をトリミングする,といった形になります.近づきすぎると被写体がレンズやカメラの影になってしまう,ということもあり得ます.

またパース(パースペクティブ,遠近感)は一種の像のゆがみですが,撮影距離が近いほどパースが強く出ます.遠近感があると迫力ある写真になりますが,記録写真的にはどうでしょう.

そう考えると,何を撮りたいかによってマクロレンズもキチンと焦点距離を選ばなければいけない,ということですね.ある被写体をクローズアップするのではなく,近くのものを広く絵に収めたいのであれば,マクロレンズにこだわるよりも,最短撮影距離が短い広角レンズが最適,といえそうです.

先出のSEL24F18Zは広角な上に最短撮影距離が短いので,席に座ったままテーブル上の料理を収めるのに最適,とされているようです.そういった撮影目的を持った方々にはマクロレンズよりずっと合っていると言えるでしょう.

2017年1月3日火曜日

レンズ欲しい症候群

取り付け口のあるものは埋めたくなりますよね・・・

当方のα6000はRX100M3と併用なので,順当に考えれば標準ズーム域はRX100M3に任せ,望遠域担当とオールドレンズ母艦の役目をα6000に任せればいいわけです.

でも,せっかくAPS-Cサイズの撮像素子があるんだし,明るいAFのレンズがあってもいいじゃないか・・・などとついつい考えてしまいます.

要するところ限られた予算の中で,なにか1つAFレンズを買っちゃおうかな?とウジウジしているのです.

なので,自分の頭を整理するために迷いの課程を書き出してみました.なお,価格についてはα6000ボディ(ソニーストアで約60,000円+税)と比較して「高い」「安い」と言っています.

迷いまとめ
レンズ よいところ よくないところ
SEL35F18
53,000円
明るく軽量コンパクト
手ぶれ補正付き!
Nikkor 35mmが失業しそう
もう少しワイドがいいかも
SEL30M35
30,000円
安価!
軽量コンパクト
寄れる(最短9cm)
ちょっと暗い
マクロとしては広い
銀色しかない
SEL50M28
68,000円
等倍マクロ
寄れる(最短16cm)
換算75mmはちょっと狭い
f=1.4 旧レンズ軍団の存在
SEL24F18Z
99,000円
寄れる(最短16cm)
ZEISSの青バッヂ
24mmは初めて
お値段高め
SEL28F20
65,000円
換算42mmが良さそう
まずまずコンパクト
別売コンバータあり
PENTAX 28mmが失業しそう
ZEISS Touit 1.8/32
$700(?)
ZEISSの青バッヂ
32mm(換算48mm)は珍しい
お値段高め
AF性能は?
Batis 18mm
Batis 25mm
いいなー 手が出ません

ソニーのレンズはAPS-C機用のものと35mm版フルフレーム用のものがあるのですが,SEL35F24Z, SEL35F18, SEL35F14Zなど型番では区別されていません.


妄想の軌跡

SONY EマウントAPS機のレンズでまず名前が挙がるのはE 35mm f1.8(SEL35F18)でしょう.明るく軽量コンパクトで写りも良い,と評判も上々です.ただ,当方が併用しているRX100M3のカバー範囲内なんですよね.

しかし,RX100M3はいまひとつ寄れない印象があります.初代やM2からはだいぶ改善されたらしいのですが,どうも感覚的に不満があります.それなら寄れるレンズを買おう!そう思うとマクロレンズE 30mm f3.5(SEL30M35)かFE 50mm f2.8(SEL50M28),あるいはE 24mm f1.8(SEL24F18Z)になるでしょうか.

E 30mm f3.5は珍しい焦点距離で換算45mmの画角ですね.安くて軽くて写りも良いと評判です.最短撮影距離は9.5cmを誇りますが,45mmの画角だとクローズアップ撮影には相当寄る必要があり,かえって難しそう・・・.また普通のレンズとして使う場合,画角は良いもののキットのズームレンズとそんなに変わらないF値だとイマイチ購買意欲がわきません.色もシルバーしかないんですよね・・・

次に焦点距離の長いFE 50mm f2.8 Macro.最短撮影距離は16cmですが,換算75mmだと被写体を収めるためにはそれなりのワーキングディスタンスを取ることになり,マクロとしては使いやすそうです.ただ,普通のレンズとしては画角がちょっと狭そう.焦点距離50mmにはf1.4のオールドレンズたちも居並んでいる(MFですけど)のが悩ましい.

E 24mm f1.8はマクロではないものの,最短撮影距離16cmといい感じです.換算36mmは伝統的な広角に近いですね.テーブルの上の料理を撮るような用途に最適・・・という感じ(当方に左様な趣味はありませんが).ZEISSレンズということでちょっとお値段は高め.海外レビューではブランド名や価格に過度の期待は禁物,といったコメントも散見され,財布の軽い当方には悩ましいところです.尤も,当方の手持ちにはオールドレンズを含め24mmという焦点距離は無く,興味がわきます.

ちょっと違った焦点距離というと,ZEISSのTouit 1.8/32 (32mm)もありますね.APS専用として焦点距離を設定しているなら好印象の換算48mmは標準レンズ相当として良さそうですが,最短撮影距離は30cmとごく普通.あれ,何を求めてたんでしたっけ?

じゃあどういう焦点距離がいいのか・・・と考え直してみますと,当方が使ってみて最もしっくりきたのはSuper-Takumarの28mmでした.この換算42mmというのは50mmより少し広く,PENTAX FA43mm本来の画角に近いです.で,Eマウントの28mmというとFE 28mm f2.0(SEL28F20)があります.35mm版フルフレームをカバーしていながら細身の鏡筒で,α6000にもマッチしそう.お値段は中庸ながらコンバージョンレンズとの組み合わせもできる.開放F値は2.0と,手許のSuper-Takumarやキットレンズよりだいぶ明るい.最短撮影距離はAF時29cmと平凡ですが,なかなかいいじゃないですか!


FE 28mm f2.0で決まりか!と一人盛り上がってみたものの,もしこれを買ってしまったらSuper-Takumar君を始めとしてMFレンズたちを使わなくなってしまうのではないか?とフと思いました(その意味ではSEL35F18も実に危険).彼らの母艦となることがα6000の重要な使命だったのに・・・そう思うと,やはり彼らに無いものを求めてレンズを選ばなければならないのか?などと考え込んでしまいます.

結局決められないまま,今日もフォーカスリングを手で回しております.

なお,ZEISS Batisの18mm(換算27mm,最短撮影距離25cm)や25mm(換算38mm,最短撮影距離20cm)もいいなーと思いましたが,お値段が・・・ちょっとAPS-C機にはモッタイナイかな・・・