イタリアは鉄道国であると共に自動車社会.レジャーに出かけたり,大型家電店やらIKEAやらにでかけるためには,やっぱり車が便利です.
そういうわけで,我々もレンタカーを借りて使ってみました.ヴィチェンツァには米系大手のAVISとHertzのレンタカー店舗が揃っています.特に優遇会員ではない私は,価格を比べてAVISにしてみました.
よく言われているとおり,こちらの車はマニュアルトランスミッション(MT)車が多く,ビチェンツァのAVISにもHertzにもマニュアル車しか用意が無いようです.ヴィチェンツァのAVISはガソリンスタンドの隣にあって,車はガソリンスタンドの隅っこみたいなところに停めてあります.返却時,燃料を入れるのに迷わなくて助かります.
我が家は2度ほどAVISを利用しました.1度目はエコノミークラスで,黒いフォード・フィエスタでした.走行距離の少ないほぼ新車で,坂道発進の際に後退しない機構が付いていて助かりました.子供用にジュニアシートも借りましたが,日本の大手レンタカーと違って有料です.
それから,GPS(カーナビ)も借りてみました.ポータブルタイプ,いわゆるPNDですが,これがイマイチ.画面は小さいし,吸盤でフロントガラスに着けても落ちてしまうし,盗難防止のため,車を離れる際はいちいち外す必要があります.これでそれなりの代金がかかるので,1度きりで止めました.2度目以降は,携帯+Google Mapでナビです.
久しぶりの5速MTで,当初はクラッチを踏まずにエンジンをかけてしまったり,ラウンドアバウトの入口でエンストしてしまったりと散々でしたが,慣れてくるとなかなか活発な走りで,楽しく帰ってくることができました.
2度目は少し大きく,コンパクトワゴンを指定しました.割り当てられたのはルノー・メガーヌワゴンで,コンパクトとは言うものの,日本でいえば3ナンバーサイズです.スーツケースを運ぶ必要があってコレにしたのですが,やっぱり大きい.街中に駐車するときは少々冷汗です.この車は6速MTだったのですが,変速操作感はあまりよくない上にターボが効いてくる回転域が高めで,どうにも使いにくい感じでした.5速にしておいてくれたほうが,操作量が減って良いようにも思いました.
どちらの車も,ヨーロッパで主流のディーゼルです.車外にいると,ガラガラという音がそれなりに気になりますが,車内ではほとんどわかりません.それよりも,ガソリンエンジンに比べて上限回転数が低く,ギアシフトのタイミングがイマイチ掴めないでいます.ディーゼルはガソリンに比べてトルクが大きいから,低回転でつないでも良いのでしょうが,どうも感覚的に怖くてブワーンと回してしまいます.
そんなことがあっても,やはり車があると自由な気分で移動できます.これからもレンタカーとうまく付き合っていきたいですね.
それにしても,ヨーロッパはなぜいまだにMTばかりなんでしょうね.最近はATのほうがMTより燃費が良いケースも多いと耳にします.MT乗りのほうがカッコイイ,という感覚もあるのでしょうか.しかし最近は,ドイツ製大型高級車を中心にATも増えてきているようです.
当方が思うに,経済的にシビアな小型車に対して,良いATが無い(無かった)といいうのが未だにMTが多い理由なんじゃないかと思います.当方が運転した範囲でも,結構ギアシフトの機会が多いと感じたので,ヘボいATではイライラが募るのでしょう.アメリカのように,広大でギアシフトの機会が少なく,燃料代も安い国ならATがヘボくてもいいでしょうし,渋滞が深刻な日本だと,MTでは日常運転が辛いので頑張ってATが改善され,みんなATに乗るようになったのでしょう.
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