2018年1月25日木曜日

USB PDを試してみる

今回のPC選びでは,USB type-cによるUSB PDへの対応を重視しました.

情報通信と充電が一体化する,というのは非常に魅力的ですし,互換性のない充電コネクタの世界からついに開放されるのかも!という期待感もありました.

HP機は純正品以外での充電がイマイチ・・・という噂もあり心配していましたが,いまのところ当方のElite x2 1012 G2ではそれなりにUSB PD充電が利用できています.


LG 27UD88-Wによる充電

USB type-c接続に対応した4Kディスプレイによる充電を試してみました.この27UD88-Wはけっこう前の登場ではありますが,60WのUSB PD給電を謳っていながらお手頃な定番ディスプレイです.

恐る恐る,ディスプレイ付属のUSB-Cケーブルで接続しますと・・・充電できます!もちろん,4Kでのディスプレイ表示もキレイに行われました.ディスプレイにはUSB-Aのダウンストリーム用コネクタも2口備えていますので,ケーブル1本つなぐだけでデスクトップ環境への移行が実現しました.

しかしながら「接続しようとしているデバイスがサポートされていて,正しいケーブルを使用していることを確認してください.」といったメッセージがいつも表示されます.おそらく,27UD88-W付属のケーブルは5A充電に対応するための識別機構を備えていないのでしょう.

27UD88-WのPDO(充電可能な電圧と電流の組み合わせ)は,webを漁った限りでは19V-3Aが最大で,3Aを超える充電は行わないものと推測されます.一方で,HP純正の65W電源アダプタは15V-4.33Aを提示すると聞いておりますので,3Aを超えられるか否かのカベがあるようです.

3Aまでだから何か困るか,と言われると,ちゃんと充電されているので何ともいえません.ただ,バッテリが98%などフル充電に近い状態だと充電が行われないようです.しかし,つなぎっぱなしにしておいてフと確認すると,いつの間にか100%充電になっています.

各社がDPOを公開してくれればもう少し正確なことが分かると思うのですが,現状ではチェッカーなどを導入して自力で調べるほかないようです.

(追記)

「USB PD 5A対応」というケーブルを購入して,27UD88-W付属のケーブルと交換してみました.サンワサプライのKU31-CCP510という製品です.結果としては,残念ながら警告表示は消えませんでした.このケーブルは10Gbpsまでの対応ということで,Thunderbolt3 (40Gbps)ではないから怒られているのでしょうか?それとも,非純正機器を接続すると表示されるのでしょうか?ケーブルも結構高価なので,とりあえず機能を果たせばOKのスタンスで行こうと思います.

多機能ハブを介した充電

機能拡張用に購入したLENTIONのUSB-C DIGITAL AV MULTIPORT ADAPTERには充電器用のUSB-Cポートがあります.ここにHP純正の65W電源アダプタを接続してみました.

結論から言うと,こちらも正常に充電がなされました.ただし,純正ケーブルを利用してください,といったメッセージが出ますので,こちらも直接接続とは何らかの違い(おそらく最大電流量)があるのかもしれません.

ただ,Elite x2 1012 G2は純正45W電源アダプタにも対応しているようなので,電流値が低い(3A)だからといって充電されないことはないと想像します.USB PDのPower rulesには,60W未満の場合3Aまでしか定義されていませんので.


とりあえず2様態のみですが,当方が用意した充電環境では無事に充電が可能でホッとしました.いままでオフィスにPCを持ち込むと,電源・USB・HDMIと3つのケーブル接続が必須だったのですが,それが小さなUSB-Cコネクタ1つで済むのは本当に快適です.はやくあらゆるシーンでUSB-Cが用意される状況になって欲しいですね.

2018年1月23日火曜日

USB-C用の小物

HP Elite x2 1012 G2はUSB type-aとtype-cそれぞれ1つずつを備えており,さらにtype-cはThunderbolt3なので,幅広くいろいろな機器を接続できる・・・はずです.

ただ,出先でのプロジェクタ利用など,まだレガシーポートの必要性はありますし,SDカードの読み書きなどもしたい,ホテルなどの有線LANも使いたい,となると,コンパクトな多機能アダプタが欲しくなります.

当方は,本体購入と合わせて,取り急ぎVGAアダプタ2種と多機能アダプタ1種を買ってみました.

VGAアダプタ

いいかげん次世代に移行してほしいVGAアダプタですが,残念ながら未だに一番確実なディスプレイコネクタでもあります.仕方ありませんので,オフィス用と持ち運び用に2つ購入しました.

ひとつはHP純正品(黒いほう).同時購入で割引になりました.型番はよくわかりませんが,大きな箱に入った上に導電性ビニールに包まれてやってきた箱入り娘です.

もう1つはサードパーティー製品(グレーのほう)を選んでみました.コネクタ部分ができるだけスリムなものを探し,inateckというブランド名のものを買いました.こちらは小さな箱に収まってやってきました.

中身を出してみると,似ているが微妙に違う・・・純正品のほうが少しだけ幅広ですがケーブルが短く,inatechのものはスリムだが長い,という関係.inatechのほうをモバイル用ポーチに収めることにしました.

多機能アダプタ

LENTIONというブランドのUSB-C DIGITAL AV MULTIPORT ADAPTERという製品を選びました.有線LANコネクタ,HDMI,SDカードリーダーを備えた多機能アダプタです.類似の機能を有する製品が多数ありますが,コンパクトでポーチへの収まりがよさそうなものをAmazonで探しました.

有線LAN, HDMI, SDカードリーダーの3機能ではなく,この中の2機能のみで良ければより小さいモデルも見つかるのですが,3機能を同時に,となると少し大きくなってしまうようです.個人的には,HDMIポートを短辺側につけて欲しかったと思うのですが(この製品は短辺側にRJ-45コネクタ),3機能型ではそのような製品が見つけられませんでした.

なお,Elite x2 1012 G2はUSB-Cポートが1つしかありませんので,アダプタ側に受電用USB-Cポートを備えていることが重要です.まあ,ほとんどの製品がこの機能を有していますが.

当方の利用形態ではSDカードリーダーの利用率が高いのですが,出先では有線LANやHDMIも少なからず使うことが多いので,重宝しています.欲をいえば,Elite x2 1012 G2は本体にUSB-Aを備えているので,USB-Aのハブ機能を省いてもっとコンパクトになるといいですね.

2018年1月21日日曜日

HP Elite x2 1012 G2 使用感

前モデルの1012 G1はレビューが結構あるのですが,G2に関してはほとんどありません.HPの気合が途切れちゃったのかな・・・

当方が購入したのは,CPUがi7-7600,メモリ16GB,SSD 1TB,LTE内蔵(for docomo)という,いわゆるハイパフォーマンスモデルです.これに加えて,コラボレーションキーボードと65Wの電源,純正USB type-c to VGAアダプタを購入しておきました.キャンペーンで安くなっているらしいのですが,HPのキャンペーンって名前を変えて続くんですよね・・・

G2では,アスペクト比3:2のまま液晶は2736x1824ドットになりました.イマドキのマシンとしては額縁が太いですが,手で持つ可能性があるタブレットではこれぐらいあったほうが良いのかも.本体を回転させると,表示も1秒程度で縦横が切り替わります.

背面に指紋認証機構があるので,タッチでログインが可能です.ですが,直接センサが見えないので,慣れるまで失敗続き.電源ボタンと一体化しといて欲しかった・・・

USBポートの下にはSIMカードスロットがあり,microサイズのSIMが収まります.当方も早速IIJのSIMを入れました.当初は「圏外」の表示でしたが,APNを設定後に一度リブートすると電波を掴みました.lt4226内蔵機は「for docomo」モデルと名乗っているだけあり,ドコモとmopera UのAPNはあらかじめ登録されていました.

当方はSSDが1TB(1024GB)のモデルを購入しました.パーティションはリカバリ用に20GB弱が割り振られており,初起動時の使用可能容量は930GBぐらいでした.まあ,こんなものでしょうか.なお,1012 G2は比較的分解が容易なモデルとされ,分解ムービーやオフィシャルの整備マニュアルを見つけることができます.SSDはM.2 2280仕様とのことなので,2TBのものが値下がりしたら入れ替えに挑戦してみたいですね.

少し気になったのですが,コラボレーションキーボードのパームレスト部分には,左右ともマグネットが仕込まれているようです.このおかげで本体に重ねたときにピタッと付いてくれるわけですが,カッターナイフの刃がペチっと付くぐらいの強さがあります.磁気カードや時計などはあまり近づけないほうが良さそうです.

2018年1月18日木曜日

立てて使うよ!

悩んで選んだHP Elite x2 1012 G2.せっかくの「タブレット」なので立てて使います.

そうはいってもWindowsタブレット,重量は800g以上あります.格納式のスタンドは横置きしか対応しませんので,持ち運び可能なスタンドを探しました.

タブレット用のスタンドは,ほとんどがiPad用にデザインされているので,いまひとつしっくりきません.そこで,Biblio Philicなるブランドのブックスタンド(書見台)を買いました.

この折り畳み式のブックスタンド,SMALLとLARGEがあるのですが,大きさはほぼ同じ.LARGEはSMALLにプラスしてもう1本脚?があり,背の高い本を支えられるようになっています.畳むとコンパクトで,カバンの隙間にギュっと押し込めるのが気に入っています.

類似の製品はいくつか見つけたのですが,意外と前後の脚の長さが違えてあるものが多く,調整できる角度に制約があります.その点,この製品は脚の長さがすべてほぼ同じなので,比較的立てた状態にしやすく,設置面積を抑えられます.

これにプラスして,Buffalloの薄型USB充電式キーボードBUFFALO BSKBB500BKとマイクロソフトのSurface Arc Mouseを組み合わせ,ポートレートディスプレイ環境を作りました.どちらもBluetooth接続です.

会議資料がPDFで配布されていると,縦画面でめいいっぱい表示できるのが良いですね.Arc Mouseはホイールがなく,表面を撫でるように操作するのが,感触としてはイマイチです.ただ,ペタンと薄くなるので,カバンへの収まりは大変良好です.

Buffalloのキーボードは英字配列標記なので,さっそくElite x2のキーボードにUS 102を選択.快適に使用できます.さすがにコラボレーションキーボードのほうが打鍵感はずっと上ですね.軽いのでカバンに入れっぱなしにしてあります.

LTE内蔵でネット接続を保ってくれますから,これから出先での会議で活躍してくれるものと思います.

2018年1月12日金曜日

シドニー・タロンガ動物園

シドニーの中心部からフェリーでサッと行ける動物園,タロンガ動物園に行ってきました.

ひとことで言うと「シドニーの多摩動物公園」.結構な丘陵地に広々とした飼育施設が点在するタイプの動物園です.

サーキュラー・キーでフェリーに乗り,着いた先で決断を迫られます.ゴンドラに乗って山の上のMain Entranceから入場するか,それとも一般には出口と認識されているLower Entranceから入るか.

Main Entranceから山を下りながら観光するのが一般的なようなのですが,ゴンドラは有料で結構高い.ただでさえ動物園の入場料が40AUD以上するのに・・・我々はLower Entranceから入りました.別に平気です.

中にはオーストラリア固有種の動物もたくさんいて,「オーストラリア来たなあ」という気分になれます.残念ながらニューサウスウェールズ州は「法律で」コアラを抱くことが禁止されていますので,直接のふれあいはかないませんが,餌やりのときは飼育員さんの解説が聞けます.食事となると,コアラが予想外に俊敏な動きをするのでびっくり.

カンガルーやワラビー,ウォンバットなんかもいます.みな普段はかなり動きが無いけど,結構近寄ってみることができます.

暗い専用飼育舎の中でカモノハシにも会えます.予想より小さい生き物で,素早く暗い水槽内を動き回ります.α7IIではちょっと追えませんでした.一応記録まで・・・

他にも海獣やペンギン,キリンやワニ,ヘビなどもいます.また,丘の上からシドニー市街を眺める眺望も楽しめます.

半日観光にはなかなか良いところなのですが,お店などが少なく,暑い季節はちょっとつらいかも.もう少し入場料が安ければなー,と思わないこともありません.

2018年1月8日月曜日

HP elite x2 1012 G2 の見分け方

購入前,全くといってよいほどオフィシャルサイト以外の情報が無かったElite x2 1012 G2.購入前は良く似たモデルを見ながら使用感を想像していました.

まずは名称.HPの多数あるモデルラインのうち,業務用的なEliteシリーズのデタッチャブル2-in-1であり,モデル名1012の第2世代,という意味のようです.

ちなみに前モデルは1012 G1で,コレについてはかなりプロモーションが行われたようです.

さて1012 G2ですが,直前モデルの1012 G1,さらにはspectre x2 (2015)と見た目が非常に似ています.Youtubeのレビュームービーには,1012 G2と銘打ちながら堂々とG1の画像が使われているものがあったりします.

本体を見てすぐに分かる違いは2つ.1つ目は右側面のコネクタ.G2はUSB-AとCが隣接していますが,G1では間にmicro SDカードスロットが挟まっています.spectre x2 (2015)にはUSB-Aがありません.なお,G2では右側面にSIMカードスロット,左側面にmicro SDカードスロットとなっており,G1とは逆転しています.

もうひとつは指紋認証機構(搭載していれば).背面にあるのですが,タッチ式の小さな正方形がG2.スライド式で黒い縦線のように見えるのがG1.spectre x2 (2015)は非搭載です.

さらに,コラボレーションキーボードが一緒であれば,ペンホルダが左にあるのがG2,無いのがG1です.それにしても,なんでペンホルダは左なんでしょうね?spectre x2 (2017)は右にあるんですが.また,G1用のキーボードでは四隅のキーが丸められていますが,G2用では角ばっています.

余談ですが,ボディを眺めると,HPのタブレットPCはエッジが立っているElite & Proボディと,丸みを帯びているspectre & Envyに大別できるような気がします.

2018年1月6日土曜日

買ったのはElite x2 1012 G2

PC選びに悩んだ末,HP Elite x2 1012 G2を買いました.当初は考えていなかった選択肢ですが・・・

先に調べた際,HP spectre x2が魅力的に思えたのですが,熱問題が心配なこと,LTEが搭載できないこと,Thunderbolt3対応でないこと,などが不安材料でした.

HPでタブレット型2-in-1を表すx2ですが,下記のようなモデルが並びます.2018年にはEnvyシリーズのAtomプロセッサ搭載機も出るようです.

機種解像度メモリSSDTB3WAN価格備考
HP Elite x2 1012 G22736x182416G1TBLTE226,584キーボード別売
HP spectre x2 (2017)3000x200016G1TB××194,184キーボード付属
HP Pro x2 612 G21920x12808G256G×3G150,984キーボード別売

spectre x2 (2017)はカッコイイし,画面解像度は高いし,キーボード付きで安い,と確かに魅力的です.ただ,Elite x2 1012 G2は多少大きくて重いですが頑丈で,解像度が低い分発熱も少ないと予想されます.さらにLTEモジュール(lt4226)搭載機が選べる,ということで,こちらに決めました.

銀色ボディに枠の太い液晶,といまいち見てくれは良くありませんが,アスペクト比3:2液晶の使いやすさに期待です.USB-CによるパワーデリバリやThunderbolt3による4K出力も試してみます.

2018年1月5日金曜日

オーストラリアでのプリペイドSIM

オーストラリアはシドニーに行った際の通信環境の話.

前回のカナダで少々懲りたので,今回は日本でも購入できる,オーストラリアでも有効なSIMカードを事前にチェックしていきました.

例によってAmazon先生にお尋ねすると,AIS SIM2Flyという商品がヒットしました.

何とタイの通信会社らしいのですが,アジア・オセアニア各国で「データローミング」にてデータ通信が可能,というものです.ローミングであっても,使用可能データ上限は変わらないとのこと.当方は4GBを選択.1630円でした.

このSIM,有効地域に日本も含まれているので,日本でアクティベーションできます.ただし,有効期間は8日なので,出発直前にしないと途中で期限が切れかねません.

SIM自体はいつもの3サイズ型.台紙?がクレジットカードの1/3ぐらいしかなくて驚き.それにしても,日本の通信会社はいつまでサイズ別にSIMカードを発行するんでしょう・・・

当然ながらシドニーでもキチンと通信でき,テザリングもOKでした.当方愛用のXperia XデュアルSIM機で,このSIMに通信,いつものIIJに通話とSMS,と割り振って快適に使えました.ただし,混雑時間帯になると通信速度がかなり低下することがありました.ローミングだからかな.

シンガポールやマレーシア,インドネシア,台湾,韓国なども利用可能国に入っているので,空港に着いたらすぐ使えるという点で便利ですね.

2018年1月3日水曜日

シドニー行きました

真冬の日本を脱して真夏のオーストラリアへ!

全日空の直行便に乗ってシドニーに行ってきました.南半球に行くのは初めてです(インドネシアも南半球?).今回も頑張ってα7II+SEL24240を持っていきました.

なんというか,アメリカのようなアメリカでないような,ラテンのような英国のような,そんなところですね.昼間は真夏の強烈な日差しで,サングラス無しではとても外出する気になれませんが,夜は案外涼しい風が吹きます.

南半球なので現地は夏至・盛夏なのですが,,やっぱり北半球人にはなかなか頭の中で相いれないですね.

治安も良く,鉄道やフェリーといった交通も充実していて楽しいところなのですが,物価が高くて参りました.それから・・・なんというか古い建物を大切にしてるのかしてないのか,良く分からないのがオーストラリアン,という印象を持ちました.歴史ありそうな建物にでっかい看板が付いてたり・・・実際,どうなんでしょう?