既にGen13の発売が開始されているThinkpad X1 Carbonですが,当方にとってはNew arrival!なGen12もなかなか良いです.
実使用状態でCinebench R23(10分)を走らせてみると,電源接続&最適なパフォーマンスで10,000pts強,バッテリ駆動&バランスで6,500pts弱という結果でした.
i9-13900Hを積むDell XPS17が14,000pts前後でしたので,なかなかのパフォーマンスといって良いのではないかと思います.
Surface Pro8 LTE (i7-1185G7)では電源接続&最適なパフォーマンスで4,500ptsも出ませんでしたから.
バッテリの持ちも,良いというか普通になりました.Surface Pro8 LTEはスリープしてもどんどんバッテリが減ったので,常にシャットダウンしていたのですが,X1 Carbonは普通に持ちます.
Cinebench R23を10分走らせると,満充電から90%になるぐらいバッテリが減るのですが,PDFを開いてときどきムービーを再生したりする会議をしていると1時間あたり10%ぐらいの減りです.電力消費にメリハリがついたな,という印象を持ちました.
PC WatchにCore Ultra 7 258Vと155H, それにRyzen AI 9 HX 370を比較した記事がありました.
これを見るに,第2世代のCore Ultraはかなり設計思想を変えてきたようですね.Intelは内蔵GPUとNPUの強化に賭けているようですが,果たして市場の反応はどうでしょうか.
スペックやベンチマークではちょっと見劣りするようにも思いますが,ノートPC用に割り切って実用性能とバッテリー駆動時間を両立できるなら,案外好評を得る・・・かもしれませんね.
Thinkpad X1 Carbonのような,頂点を目指すマシンには13900Hとかのほうが似合っているかもしれませんけど.
内蔵しているWWANは電波の掴みも良好です.Surface Pro8 LTEは圏外表示から電波を掴むのが遅く,本当に圏外なのか時間がかかっているだけなのかよくわからない状況も多々あったので,Thinkpadは非常に快適です.
先日米国に行った際も,ホテルのWiFiにつないだ状態でWWANをクリックすると4社のプラン提示が出てきて,キャリアを選んでクレジットカード情報を入力すれば(当方は登録済のキャリアを選んだのでプランをクリックするのみ),数分のうちに5G通信が可能になりました.
スマホのバッテリを消費せず,PCを開けば通信できるWWANはいいですね.当方,これナシは考えられません.
惜しむらくは,やっぱりデザイン.好みの問題とはいえ,赤い差し色は気になります.X1 Carbonは十分に薄くて軽いのに,従前のThinkpadのイメージそのままなので厚く重い印象が付きまといます.逆に艶消しで真っ黒なPCはThinkpadなので,ロゴなど無くしてもよいのではないでしょうか.
なお,Lenovoの製品群(およびWebページ)は分かりにくいですね.セールへ駆け込む前にGenいくつが最新版なのかユーザー側で調べておくのは必須です.バリエーションが多いですしカスタマイズで選べるWWANモジュールの種類,WWAN選択によって変わるキーボードなんかも把握していないといけません.カスタマイズのベースモデルが違うと,同じ仕様にできなかったり,同じ仕様にできても値段が違ったり.
やはりThinkpadは選択肢を吟味できるツウ向け・・・なんでしょうかね.