本来カメラバックであるところのPeak Design Everyday Backpack 20L.当方にとってはかなり高価なバックパックなので,名称を信じて毎日の通勤に使っております.
当然ですけど,カメラバックであることを優先して設計されているので,日常使いには多少の工夫が必要です.
このバックパックの特徴は,可動式の仕切りを使って内部を柔軟に区分できることにあります.カメラのレンズやスピードライトなどを「使いやすく収納する」には最高なのですが,大きいものや長いものを入れたり,容量めいいっぱい詰め込みたい,という目的とは相いれません.
当方は愛妻?弁当と折りたたみ傘を毎日持ち歩き,しばしばA4サイズの書類や資料を必要とするため,購入当初は戸惑いました.およそ1ヶ月が経過し,現在は次の図のような感じに落ち着きました.
仕切りは2つ使用していますが,最下段にはストラップとエコバッグを入れた薄いポーチを置いているのみですので,実質2気室で使っています.このバックパックは縦に長いので,これでも上側にA4書籍が入ります.なお,図では余裕があるように書いていますが,実際はキチキチです.
ただ,左右側面が開くため,キッチリ詰めても奥の物を取り出すのに苦労が無い点は大きなメリットです.また,堅めの素材でできているので,荷物の出し入れによる変形が少ないのも助かります.
その側面開閉ですが,ジッパーが立体的に配置されているので,慣れるまではカーブの部分でひっかかります.左右のフラップ内側にはさらにジッパーがあり,開けるとSDカードなどを入れる細かなポケットが多数あります.日常使いでは小物がほとんど無いので,必要とあればジッパーを開けただけのところに放り込んでいます.
背面のPC・タブレット入れはよく考えられていますが,それらにフィットしているが故にA4書類などを追加で入れる余地はほとんどありません.クリアファイルに挟んだ書類ぐらいなら何とか,というところです.
背面内側の柔らかいポケットは気室内部にはみ出すような形になっており,充電器のような厚みのあるものを入れると気室側がそのとおり出っ張ります.書類を入れている場合は干渉してしまいますので,使い分けが必要になります.
ストラップの長さをスパッと調節し,片側のみ肩にかけた状態でバックパックを体の前に廻せるのはこの製品の長所です.実際とても便利ですが,右肩にかけるか左肩にかけるか,しばらく迷いました.結局,当方は右肩にかけて前に廻すことにしました.
通勤電車に乗る際,肩から降ろして手に持つと,身長の低い当方ではストラップを地面に擦ってしまいます.汚れるだけならまだしも,満員電車で踏まれたりすると危険です.
左右の持ち手で何とかなるかと思いましたが,ストラップがだらんと下がることに変わりはなく,やっぱり擦ってしまいます.
仕方がないので,左肩のストラップはピンバッジで短く留めてしまいました.各所にマグネットが仕込まれているEveryday Backpackですが,ぜひストラップ先端にも仕込んでおいて欲しかった.背の高い欧米人は気にならないのかもしれませんね.
もう1つ悩ましいのは,縦に長いこと.先にはメリットとして挙げたのですが,通勤電車で着席した場合,膝の上に寝かせて収まりません.空いているときは横向きにしているのですが,混雑しているときは膝の上に立てて,抱きかかえるようにして保持しています.20Lでもこうなので,30Lを購入される方は覚悟が必要かも.
いろいろ悩みはあるものの,カメラ機材の収容力(というより取り出しやすさ)は抜群ですし,バックパックでありながらジッパーやストラップ,フックなどがほとんど露出しないデザインは見事です.もうしばらくは試行錯誤しながら最適な内部レイアウトを探究しようと思います.
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