2020年3月27日金曜日

ようやく3度目のラウンド

ようやく人生3度目のラウンドに行ってきました.先達や仲間とコースに出ると,いろいろ学びがありますね.

相変わらずスコアを語れるレベルにないのですが,他人にスイングを見てもらってコメントをもらうと,ショットが劇的に良くなる・・・ような気がします.

それなりに練習場へ通ってはいるのですが,1人で打っているとだんだんフォームが緩んできてしまうようで,体(下半身)が開き気味だ,とかボールとの距離が遠い,といったことを経験豊富な方に言ってもらえるのはとても効果的です.本当は,いつもレッスンプロに見てもらうのが良いのでしょうけど.

それにしても,ゴルフコース(というかこの大地)は平面じゃないんだな,という当然の事実を実感します.ティーグラウンドですら,微妙に傾斜があるのが普通なので,これにどう対応していくかが気持ちのよいショットを放つうえでいかに重要か,痛感します.

それから,初心者(私のこと)をスムーズにラウンドさせるために,厳密なルールを上手に緩めるやり方があるのだな,ということも分かります.ゴルフは楽しくないとね.


備忘録がてら自分のクラブセッティングを書きますと,キャディバッグには
1W, 5UT, 6i, 7i, 8i, 9i, PW, AW, SW, PT
の10本が入っています.

8iはあんまり出番がなく,9iはいわゆるチッパーのように使っています.

AW(50度)はPW(45度)よりボールが上がりやすく,かなり重宝しています.SWはバンカー用お助けクラブ(Callawy Sureout, 56度)です.安い中古品を買ったのですが,とっても頼りになります.

FWを使いこなす先達には憧れますが,当方の場合ウッド系への苦手意識が強くあるので,ドライバーの次は25度の5UTで打っています.尤も,ドライバーで失敗してラフや斜面に行くことも多いので,セカンドショットは安心感のある7iかPWを持ち出すことが多いのが実態です.

ドライバーのショットは激しいスライサーだったのですが,体が開かないようにアドバイスをもらうと真っ直ぐ飛ぶ!感動しました.ただ,スライサーの癖が悪い方に出て,左へのひっかけも多くなりました.しっかり練習していきたいですね.

早く次のラウンドしたいな!

2020年3月23日月曜日

システムカメラの存在意義とは何か

(おっさんポエム注意)

キヤノン・ニコンから135フルフレーム(フルサイズ)ミラーレスが登場した一方で,カメラ業界の不振について多くの報道を目にします.

新規格で登場した2社のカメラについては,口径論争をはじめとする他社ユーザー(主にソニーα)とのマウント合戦を目にします.

このような中,カメラ業界の不振を招いたのは誰か?といった議論もなされています.その中では,カメラ女子ブームやオールドレンズ遊びを揶揄するのが定番となっているようです.

しかしながら,「カメラ女子」や「オールドレンズ遊び」こそ趣味としてのシステムカメラの王道だ,と当方は思うのです.


プロのツールであれば,カメラに限らず要求仕様が先にあり,それを満たすものが採用されるはずです.プロのフォトグラファーが求める仕様がシステムカメラでなければ満たされないのであれば,システムカメラの存在意義は失われません.

マスマーケットを占める非プロユーザーでも,天体撮影や自動車レース,航空写真を目的とするなら求める仕様が決まるでしょう.ただし,純粋にそのような目的でカメラを購入する方は,カメラじゃなくて天体/レース/航空機が好きなのでしょう.

当方も含めて,システムカメラを購入している非プロユーザーの多くは「良い写真はもちろん撮りたいが,カメラという精密光学機器自体も好き」なんじゃないでしょうか.

目的が決まっていないから,求める仕様も決まっていない.なので,何でも言えるし言い合いになるわけです.


カメラボディに固定されている撮像素子のサイズを,なぜ135フィルムサイズで考えるのか?そこに意味はありません.

受光面積が大きいほど感度で有利なのは物理的に当然ですから,高感度を求めるなら大型素子がいいわけです.が,要求仕様が決まっていませんからどこまで大きくしていいのか決め手もないのです.結局「買える範囲で」「持てる範囲で」大きくしましょう,となるわけですが,人によって財力も体力も違いますから,統一的な解なんて無いわけです.

135フィルムサイズ用に設計されたレンズを本来の画角で使う.135フィルムサイズの撮像素子にこだわる理由はこれしかありません.

ソニーEマウントはフルサイズにしては口径が小さい.ネット上ではよく目にします.でも,さらに小さいライカMマウントを批判する人はほとんどいません.ブランド力もあるでしょうけど,歴史を生き抜いてきたライカM用レンズ群を通して世界を見てみたい,というシンプルな要求は安易な批判を寄せ付けないのだと思います.

当方も,岳父の形見であるニコンS用レンズやペンタックスTakumarレンズを使ってみたいがためにソニーαを買いました.当時は,135フィルム用レンズを本来の画角で使うためにはα7シリーズしか選択肢がなかったのです.こういう人は結構いるのではないでしょうか.


オールドレンズの「味」とは欠陥である,との言葉は全くもってその通りなのですが,それがエンターテイメントなのです.21世紀になって蒸気機関車がけん引する列車になぜ乗りたがるのか?その「欠陥」の立ち現れ方に,英知の積み重ねと先人の心意気が詰まっているのです.

システムカメラは,その「味」を楽しめるツールであり,象徴であるわけです.ならば,その象徴をファッションに取り入れた「カメラ女子」や「オールドレンズ遊び」こそ.非プロユーザーにとってシステムカメラの存在意義なんじゃないか,と思うのです.

カメラメーカーが生き残るには,「味」の象徴でありつづけるための努力や工夫が必要なんじゃないでしょうか.ライカはなんだかうまいことやってますよね.

2020年3月8日日曜日

110mmマクロが来た

コシナのフォクトレンダーブランド, MACRO APO-LANTHER 110mm F2.5が当方の手許にやってきました.

いわゆる等倍マクロで,比較的焦点距離が長い110mmとなっています.

もちろんマクロ撮影に使うつもりで買いました.すでに50mmの等倍マクロ SEL50M28があるのですが,少し離れたところから撮影する状況があり,レンズを増やしてしまいました.全く寄れないオールドレンズ,Nikkor-P・C 10.5cmに代わり当方の中望遠レンズ群の一角をなして欲しい,という期待もあります.SEL24105Gの守備範囲からも微妙にはみ出ていますしね・・・まぁ物欲なわけですが.

箱を開けると,ズシリと重いレンズ本体とフードが入っています.フードは金属製な上に,レンズ用とは別のキャップが付いています.どちらも側面からみると台形(先端がすぼまっている)ので,なんとなく松本零士メカっぽいような・・・オッサンの感想です.

SONYの90mmマクロ,SEL90M28Gと比べてコンパクトかな,と思っていたのですが,最近接撮影距離に焦点を合わせようとするとグイーンって鏡筒が伸びます.運ぶときに小さくできる,ぐらいに思っておくことにします.

α7IIに取り付けて構えてみますと,グッと被写体を寄せてくれて楽しいです.やっぱり中望遠ですからね.解像感も(当方にとっては)十分です.ホコリもばっちり写しますから,撮影のときは被写体をキレイにしておかないと・・・

中望遠で寄れる,となればボケ.ピント面の薄さには苦労しますが,被写体以外をボケさせるにはすごい効き目です.インクボトルを3つ置いて撮影してみましたが,f5.6でこんなにボケます.

35mmレンズ (SEL35F28Z) で撮ってみるとこんな感じ.ボトル同士は5cmも離れていません(SEL35F28Zの解像力もナイスですが).

ご存じのように,このレンズはMF専用で,AF機能がありません.でも,電子接点付きですので撮影情報はキチンと記録されますし,フォーカスアシスト機能も効きます.そもそもマクロ撮影では,SEL50M28であってもAFは遅いしイマイチ当てにならないので,実用上問題ありません.

そうは言っても,このレンズのフォーカスもゆっくりなので,ある程度鏡筒を見て合わせてから構えないと,フォーカスリングを延々回すことになります.重量もありフードの逆付けもできないので,持ち出すときは決意が要りますね.近くてもピントが合うので楽しくなりますが,当然ながら手振れには超シビアです.


かつて「ソニーのレンズは寄れない」と言われていた時期がありました.

しかし,近年のモデルはむしろ寄れる印象があります.ソニーのWebから,フルフレーム用レンズのデータを拾ってみました(青字はマクロ).我ながらヒマなことしますね・・・いつのまにかレンズ本数が豊富になりました.

気を付けないといけないのは,「被写体に近づいて撮影できる」と「被写体を大きく撮影できる」が必ずしも一致しない,ということ.前者はレストランで料理を撮るような,後ろに下がりにくいときに重要ですし,被写体を大きく撮りたいときには撮影倍率のほうを気にする必要があります.

近い被写体までピントがあう,という意味では,広角単焦点の新しいレンズ群はかなりイケてますね.広角ズームも結構寄れます.狭い場所での撮影だけでなく,強いパースのついた写りが楽しめそうですね.

撮影倍率のほう,マクロレンズを除くと超望遠のSEL100400GMがトップ.それに中・長望遠ズームや中望遠単焦点が続きます.意外にも?広角~標準単焦点はあまり振るいません.そういうもんなんですかね?

「寄れない」と評判のSEL35F28Z,見事に最下位でその実力を証明しました.600mmより小さいのか・・・好きなんですけどね,ZEISSの35mm.

近づいて撮れる大きく撮れる
順位名称最近撮影
[m]
順位名称最大倍率
1SEL50M280.161SEL50M281.00
2SEL20F18G0.181SEL90M28G1.00
3SEL35F18F0.22*APO-Lanther 110mm1.00
4SEL24F14GM0.243SEL100400GM0.35
5SEL28F200.254SEL24105G0.31
6SEL1224G0.284SEL70300G0.31
6SEL1635GM0.286SEL242400.27
6SEL1635Z0.287SEL70200GM0.25
6SEL90M28G0.287SEL100F28GM0.25
10SEL28700.307SEL135F18GM0.25
10SEL35F14Z0.3010SEL2470GM0.24
12SEL35F28Z0.3510SEL35F18F0.24
*APO-Lanther 110mm0.3512SEL20F18G0.22
13SEL2470GM0.3813SEL2470Z0.20
13SEL24105G0.3813SEL200600G0.20
15SEL2470Z0.4015SEL1635GM0.19
15SELP28135G0.4015SEL1635Z0.19
17SEL50F14Z0.4515SEL28700.19
17SEL50F18F0.4518SEL35F14Z0.18
19SEL242400.5019SEL24F14GM0.17
19SEL55F18Z0.5020SEL28F200.16
21SEL100F28GM0.5720SEL400F28GM0.16
22SEL135F18GM0.7022SELP28135G0.15
23SEL85F14GM0.8022SEL50F14Z0.15
23SEL85F180.8024SEL1224G0.14
25SEL70300G0.9024SEL50F18F0.14
26SEL70200GM0.9624SEL55F18Z0.14
27SEL100400GM0.9824SEL600F40GM0.14
28SEL70200G1.0028SEL70200G0.13
29SEL200600G2.4028SEL85F180.13
30SEL400F28GM2.7030SEL35F28Z0.12
31SEL600F40GM4.5030SEL85F14GM0.12

2020年3月3日火曜日

OPEL日本市場復帰とな

欧州自動車ブランドのOPELが日本市場に復帰するそうですね.

当方,OPELの車にはあんまり興味ありませんが,どうやって日本市場に食い込んでいくのか,その手法には興味深々です.

なぜかといえば,全然いい方法が思いつかないから.


当方,ヤナセとVWがゴタゴタしてOPELがヤナセ扱いになった時分に大学生でした.先輩のベクトラ (Vectra-B)を借りて関越を走った思い出があります.

当時はGMの欧州部門だったわけですが,そのインターナショナルな味付け,言い換えると特徴のなさが特徴,というクルマでした.

その後,2012年にイタリアでアストラワゴン (Astra Sportsturer)のレンタカーを利用しましたが,運転しやすいが特徴はない,という印象は変わりませんでした.

当方にベクトラを貸してくれた先輩は,実家が開業医でヤナセと長年の付き合い,という方でした.おそらく当時はこのようなパターンが典型的だったのだと思います.ベクトラが故障で入庫すると「代車でキャディラック(セビル)が来たけどすごくイイ」と言ってましたので.

これ以外だと,輸入車としては低価格だったヴィーダ(コルサ)を若者(特に女性)向けにプロモーションする,というパターンだったと思います.プジョー206やVWポロ (6N), シトロエン C3(初代)もそういう傾向があったように思います.

サポート体制の問題から,VW以外はほぼこのときの獲得顧客は失っているようですが.


おそらく今回のOPELも,「他人と違うクルマに乗りたいがそんなにクルマに詳しくない」という人たちをターゲットにするのでしょう.

まずはネット検索での上位を自社の記者会見で埋め尽くし(実行済),「ジャーマン」のイメージを前面に出そうとしていますね.今後はメディアに提灯記事を出しつつ,女性誌と連携して売り込みを図ると予想します.

ただ,旧OPELのメンテナンスを新OPELがやらない(正確には「未定」)と言ったことは,いくつかの自動車メディアから批判されていますね.新OPELは「絶対に撤退しない」と言ってますが,信用できるのか,と.

PSAグループになり,日本の気候や交通環境への適合も(多大な先人の犠牲の上に)向上していますから,以前ほどはトラブル多発にはならない,のではないかと思います.その代わり,フランスブランドのドイツ派出所みたいな印象も付いて回るでしょう.

経済力が落ちた日本市場を考えると,軽自動車でなく普通車,しかも輸入車を選ぶ層は以前より限られていると思います.多くは「ブランド&イメージ」を購入しているはずで,フレンチエスプリとかジャーマンパフォーマンス,イタリアンデザインなどにエクストラコストが支払われているように思います.

ではOPELには何があるのか?やっぱり「輸入車としては安い」で勝負するんでしょうか.なんとなく再撤退が見えているような・・・


どんな手際で日本市場での復活を果たすのか,楽しみです.