2020年3月3日火曜日

OPEL日本市場復帰とな

欧州自動車ブランドのOPELが日本市場に復帰するそうですね.

当方,OPELの車にはあんまり興味ありませんが,どうやって日本市場に食い込んでいくのか,その手法には興味深々です.

なぜかといえば,全然いい方法が思いつかないから.


当方,ヤナセとVWがゴタゴタしてOPELがヤナセ扱いになった時分に大学生でした.先輩のベクトラ (Vectra-B)を借りて関越を走った思い出があります.

当時はGMの欧州部門だったわけですが,そのインターナショナルな味付け,言い換えると特徴のなさが特徴,というクルマでした.

その後,2012年にイタリアでアストラワゴン (Astra Sportsturer)のレンタカーを利用しましたが,運転しやすいが特徴はない,という印象は変わりませんでした.

当方にベクトラを貸してくれた先輩は,実家が開業医でヤナセと長年の付き合い,という方でした.おそらく当時はこのようなパターンが典型的だったのだと思います.ベクトラが故障で入庫すると「代車でキャディラック(セビル)が来たけどすごくイイ」と言ってましたので.

これ以外だと,輸入車としては低価格だったヴィーダ(コルサ)を若者(特に女性)向けにプロモーションする,というパターンだったと思います.プジョー206やVWポロ (6N), シトロエン C3(初代)もそういう傾向があったように思います.

サポート体制の問題から,VW以外はほぼこのときの獲得顧客は失っているようですが.


おそらく今回のOPELも,「他人と違うクルマに乗りたいがそんなにクルマに詳しくない」という人たちをターゲットにするのでしょう.

まずはネット検索での上位を自社の記者会見で埋め尽くし(実行済),「ジャーマン」のイメージを前面に出そうとしていますね.今後はメディアに提灯記事を出しつつ,女性誌と連携して売り込みを図ると予想します.

ただ,旧OPELのメンテナンスを新OPELがやらない(正確には「未定」)と言ったことは,いくつかの自動車メディアから批判されていますね.新OPELは「絶対に撤退しない」と言ってますが,信用できるのか,と.

PSAグループになり,日本の気候や交通環境への適合も(多大な先人の犠牲の上に)向上していますから,以前ほどはトラブル多発にはならない,のではないかと思います.その代わり,フランスブランドのドイツ派出所みたいな印象も付いて回るでしょう.

経済力が落ちた日本市場を考えると,軽自動車でなく普通車,しかも輸入車を選ぶ層は以前より限られていると思います.多くは「ブランド&イメージ」を購入しているはずで,フレンチエスプリとかジャーマンパフォーマンス,イタリアンデザインなどにエクストラコストが支払われているように思います.

ではOPELには何があるのか?やっぱり「輸入車としては安い」で勝負するんでしょうか.なんとなく再撤退が見えているような・・・


どんな手際で日本市場での復活を果たすのか,楽しみです.

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