スマートフォン用に購入したVodafoneのプリペイド回線は,テザリングにも対応していて便利なのですが,10ユーロ/500MB(オーバーすると2ユーロ/100MB)とちょっと高め.スカイプなどのVoIPには対応していないと明記されていることもあり,日本とのテレビ会議等には使えません.
そこで,データ通信用の回線も購入することにして,再びVodafoneショップへ行ったのですが,Vodafoneではクレジットカードによる長期契約でないとお得なプランが無い,と店員さんに言われてしまいました.ここでいうクレジットカードは,おそらく日本で発行されたものは不可です.通信回線を海外から維持しようとする行為には,どうも一定の制約がかかっているようで,上記のプリペイド回線へのチャージにWebでクレジットカードを登録しようとしたものの,私が持っているカードはVISAもMasterもダメでした.
なので,気を取り直しTIMという,イタリアで言うところのドコモみたいな会社のお店に行ってみました.気の良さそうなおじさんに相談すると,「それなら1年パックがいいんじゃないか」と紹介されました.これなら,継続的な契約関係は求められないので,現地のクレジットカードなどが無くても購入できるとのことでした.
プリペイドが一般的なイタリア携帯界では,このようなデータ通信パックが様々に用意されていて,100日いくら,とか10GBいくら,という形態でも購入することができます.データ通信は着信する必要は基本的にありませんから,必要な分だけ購入するのが合理的なんですね.
私が選んだのは,12ヶ月間有効で,ベストエフォート14.4Mbpsにて1ヶ月10GBまで通信可能な「Internet Pack senza Limiti」というもの.USBモデム付きのパックで199ユーロでした.モデム込1ヶ月あたり16.6ユーロで10GB通信できるのですから,為替レートを考慮してもかなりお得なんじゃないでしょうか.ドコモ的な感覚で言えば,この上に設定されている「Internet Pack Premium」(ベストエフォート42.2Mbpsで1ヶ月15GBまで,モデム込12ヶ月299ユーロ)も結構イケてますよね.
実際のブツは,プラのクリアケースに収まったコンパクトなパッケージになっていました.なぜかUSBモデムは「DUCATI」モデル.イタリア人はこういうのが好きなんでしょうかね?中を開けると,SIMカードはUSBモデムにセットされているわけではなく,別に収められていました.このあたり,回線と端末の分離が徹底しています.
SIMを装着し,USBモデムをインストールすれば,もちろんキチンと通信できました.speedtest.netで計測すると,おおよそ上り4Mbps,下り3Mbpsが出ているようでした.
2012年6月25日月曜日
2012年6月24日日曜日
窓口での戦い:銀行編
Codice fiscaleを何とか発給してもらったので,次は銀行口座を開くべく銀行へ向かいます.
イタリアでは,脱税防止?の観点から,1000ユーロ以上の商業的決済を現金で行うことは禁止されているそうです.いわゆる買い物であればクレジットカードを使えばいいのですが,家を借りる契約をするような場合ではそうもいきません.そこでやはり,銀行に口座を開くことにしました.ですが,やはりここも一筋縄ではいきません.
今回は都合上,先生の奥様にご一緒していただき,先生ご推薦の銀行へ向かいました.原発の放射線スキャナのような,1人ずつしか入れないゲートをくぐりぬけて内部へ侵入.相談窓口みたいなところにいる人に声をかけ,担当者のブースで口座開設を依頼します.
今回も若い担当者と「滞在許可証がないと・・・」みたいな話になりかけたのですが,ベテランと思しき女性が「Codice fiscaleがあればOKのはずよ」と本部に電話確認を取ってくれたおかげで,なんとか口座開設に進むことができました.もちろん,先生の奥様による,イタリア語での説明・説得は欠かせません.
口座開設に進んだものの,「デビットカードは作れないかもしれない」→できる,「オンラインバンキングはできないかもしれない」→できる,と1つずつ突破していく必要があり,全てOKになった後も山のような契約書を印刷するのにプリンターが故障したりして,多数のサインを終えてブースを出るまでに2時間以上かかってしまいました.
それでも,全て終わった時点でデビットカードも発給され,オンラインバンキング用の暗号発生器も貰えたので,「We won!」と言っていいでしょう.正直なところ,交渉に使えるレベルのイタリア語ができなければ,自分で手続きを進めるのは不可能です.そういうところで,相手の信用レベルを見ているのでしょうか・・・かつて日本の結婚式で,必ず仲人を立てていたようなもの?
その後,別の窓口で現金を入金し,WEBで確認したところ無事に入金されていたので,とりあえず口座はちゃんと機能している様子.この銀行はATMで預入もできるそうなのですが,まだ試したことはありません.
それから・・・これまた本当かどうか分からないのですが,トラベラーズチェック(TC)での入金をお願いしたら「いまTCは受け付けてないの.ゴメンネ!」と言われてしまいました.ユーロのTCか?って聞いてきたのは何だったんでしょうか・・・
なお,イタリアでも日本のように,郵便局に預金口座を持つことができるそうです.こちらの開設難易度は銀行と比べてどうなんでしょうかね?
イタリアでは,脱税防止?の観点から,1000ユーロ以上の商業的決済を現金で行うことは禁止されているそうです.いわゆる買い物であればクレジットカードを使えばいいのですが,家を借りる契約をするような場合ではそうもいきません.そこでやはり,銀行に口座を開くことにしました.ですが,やはりここも一筋縄ではいきません.
今回は都合上,先生の奥様にご一緒していただき,先生ご推薦の銀行へ向かいました.原発の放射線スキャナのような,1人ずつしか入れないゲートをくぐりぬけて内部へ侵入.相談窓口みたいなところにいる人に声をかけ,担当者のブースで口座開設を依頼します.
今回も若い担当者と「滞在許可証がないと・・・」みたいな話になりかけたのですが,ベテランと思しき女性が「Codice fiscaleがあればOKのはずよ」と本部に電話確認を取ってくれたおかげで,なんとか口座開設に進むことができました.もちろん,先生の奥様による,イタリア語での説明・説得は欠かせません.
口座開設に進んだものの,「デビットカードは作れないかもしれない」→できる,「オンラインバンキングはできないかもしれない」→できる,と1つずつ突破していく必要があり,全てOKになった後も山のような契約書を印刷するのにプリンターが故障したりして,多数のサインを終えてブースを出るまでに2時間以上かかってしまいました.
それでも,全て終わった時点でデビットカードも発給され,オンラインバンキング用の暗号発生器も貰えたので,「We won!」と言っていいでしょう.正直なところ,交渉に使えるレベルのイタリア語ができなければ,自分で手続きを進めるのは不可能です.そういうところで,相手の信用レベルを見ているのでしょうか・・・かつて日本の結婚式で,必ず仲人を立てていたようなもの?
その後,別の窓口で現金を入金し,WEBで確認したところ無事に入金されていたので,とりあえず口座はちゃんと機能している様子.この銀行はATMで預入もできるそうなのですが,まだ試したことはありません.
それから・・・これまた本当かどうか分からないのですが,トラベラーズチェック(TC)での入金をお願いしたら「いまTCは受け付けてないの.ゴメンネ!」と言われてしまいました.ユーロのTCか?って聞いてきたのは何だったんでしょうか・・・
なお,イタリアでも日本のように,郵便局に預金口座を持つことができるそうです.こちらの開設難易度は銀行と比べてどうなんでしょうかね?
窓口での戦い
イタリアで暮らしていくためには,Codice fiscale(フィシカルコード)の取得が欠かせません.
このCodice fiscale,アメリカでいうSocial Security Numberのようなものらしく,銀行口座を開いたり,何か契約行為を行うときに必要とされます.聞くところによると,脱税防止が主眼らしいですが・・・
上記のように,Codice fiscaleは経済行為を対象としているためか,正規に滞在している外国人にも発給してもらえます.原則として,滞在許可申請が済んでいれば,パスポートを身分証明として発給してくれる,はず,です.
ところが,ビチェンツザの街の窓口では,一度「滞在許可証がないとダメ」と跳ねられてしまいました.現場の裁量権がはっきりしているこの国では,担当者がダメというとダメなようです.
それなら滞在許可証の発給を待って・・・と考えるのは早計.滞在許可証の発給を受けるためには,申請を行ったときに指定された日に警察へ出頭し,諮問等を受ける必要があるのですが,この日付が(当方の場合)申請から3か月近く後なんです.滞在許可証が申請から1~2週間で発給されるなら何も問題ないのですが,これでは困ります.
そこで先生と相談し,大学の窓口で「滞在許可申請を行ってさえいればよい」の言質を取り,同様なケースでCodice fiscaleを取得した外国人に話を聞き,いざとなった場合に電話で応援してもらう算段を取り付けた上で,再び発給申請に臨みました.
今回も何やらごちゃごちゃと言われたようですが(イタリア語なので分らない),ベテランの女性係員は比較的我々の話を聞いてくれて,なんとか無事にCodice fiscaleを発給してもらうことができました.役所を出たとき,先生が「We won!」と言っていたのが記憶に残っています.
なお,今回は先生との戦闘準備のほか,私もスーツにネクタイで日本人らしさを強調.現場の裁量権の強いこの国で,できるだけ係員に「問題を起こしそうにないお客さん」を演じるようにしました.結果的に発給してもらえたので,効果があったのではないかと思います.ビチェンツァの町中で,暑い中スーツを着て歩いている人なんて数えるほどしかいませんが.
このCodice fiscale,アメリカでいうSocial Security Numberのようなものらしく,銀行口座を開いたり,何か契約行為を行うときに必要とされます.聞くところによると,脱税防止が主眼らしいですが・・・
上記のように,Codice fiscaleは経済行為を対象としているためか,正規に滞在している外国人にも発給してもらえます.原則として,滞在許可申請が済んでいれば,パスポートを身分証明として発給してくれる,はず,です.
ところが,ビチェンツザの街の窓口では,一度「滞在許可証がないとダメ」と跳ねられてしまいました.現場の裁量権がはっきりしているこの国では,担当者がダメというとダメなようです.
それなら滞在許可証の発給を待って・・・と考えるのは早計.滞在許可証の発給を受けるためには,申請を行ったときに指定された日に警察へ出頭し,諮問等を受ける必要があるのですが,この日付が(当方の場合)申請から3か月近く後なんです.滞在許可証が申請から1~2週間で発給されるなら何も問題ないのですが,これでは困ります.
そこで先生と相談し,大学の窓口で「滞在許可申請を行ってさえいればよい」の言質を取り,同様なケースでCodice fiscaleを取得した外国人に話を聞き,いざとなった場合に電話で応援してもらう算段を取り付けた上で,再び発給申請に臨みました.
今回も何やらごちゃごちゃと言われたようですが(イタリア語なので分らない),ベテランの女性係員は比較的我々の話を聞いてくれて,なんとか無事にCodice fiscaleを発給してもらうことができました.役所を出たとき,先生が「We won!」と言っていたのが記憶に残っています.
なお,今回は先生との戦闘準備のほか,私もスーツにネクタイで日本人らしさを強調.現場の裁量権の強いこの国で,できるだけ係員に「問題を起こしそうにないお客さん」を演じるようにしました.結果的に発給してもらえたので,効果があったのではないかと思います.ビチェンツァの町中で,暑い中スーツを着て歩いている人なんて数えるほどしかいませんが.
2012年6月4日月曜日
スマートフォン用SIMカードを購入
ビチェンツァの街に出てまずやったこと,それは携帯電話のSIMを買うこと.
Google Mapは地図替わりにとても頼りになるし,メールの送受信手段もとりあえず確保できます.翻訳アプリをちょっとした辞書代わりに使うこともできるし,アプリ経由でiモードメールも読み書きできます.ほんと,スマートフォン無しだと不安で不安で.
とりあえずウロウロしていると,Vodafoneのお店を発見,とりあえず突撃.私はいつも海外でSIMを買うとき,言葉が心配なので,とりあえず電話機を突き出して「コレを使いたいんだ」と意志表示することにしています.今回も Buon giorno! と挨拶して Vorrei ... モゴモゴ... と言いかけると,感じの良いお兄さんが実に流暢な英語で対応してくれました.当方の脳内でVodafone株価が急上昇!
パンフレットを片手にプランを相談.もちろんプリペイドなのですが,しばらく滞在することもあって Smart Zero Limits+というプランを選択.イタリアでもプラン名は英語なんですね・・・
このプラン,月(正確には30日)あたり10ユーロでVodafone相手のSMSは送り放題,ネットアクセス500MB付き,そして指定のVodafone 1番号にかけ放題.SIMカードは初期費用20ユーロで20ユーロチャージ.電話機の自動設定ダウンロードを行った後,その日の夕方にチェックすると7.5ユーロが残っていました.2.5ユーロ分はどこに行ったのかな・・・と若干疑問に感じなくもないけど,実質手数料みたいなものでしょうか.
外国人でもパスポートを見せれば簡単に購入できます.月500MBは若干少なく感じるけど,超過するとSMSで連絡が来て,以降100MBあたり2ユーロとのこと.データ通信プランとしては,欧州内でちょっと高めな感じだけど,ドコモと比べるとその自由度の高さが嬉しい.
なお,電話機はSIMロックの無いものである必要があります.当方は台湾で買ったSony EricssonのAndroidを持ち歩いています.また,VoIPは使えないとのことで,実際にSkypeでは通話できませんでした(着信はしました).
Google Mapは地図替わりにとても頼りになるし,メールの送受信手段もとりあえず確保できます.翻訳アプリをちょっとした辞書代わりに使うこともできるし,アプリ経由でiモードメールも読み書きできます.ほんと,スマートフォン無しだと不安で不安で.
とりあえずウロウロしていると,Vodafoneのお店を発見,とりあえず突撃.私はいつも海外でSIMを買うとき,言葉が心配なので,とりあえず電話機を突き出して「コレを使いたいんだ」と意志表示することにしています.今回も Buon giorno! と挨拶して Vorrei ... モゴモゴ... と言いかけると,感じの良いお兄さんが実に流暢な英語で対応してくれました.当方の脳内でVodafone株価が急上昇!
パンフレットを片手にプランを相談.もちろんプリペイドなのですが,しばらく滞在することもあって Smart Zero Limits+というプランを選択.イタリアでもプラン名は英語なんですね・・・
このプラン,月(正確には30日)あたり10ユーロでVodafone相手のSMSは送り放題,ネットアクセス500MB付き,そして指定のVodafone 1番号にかけ放題.SIMカードは初期費用20ユーロで20ユーロチャージ.電話機の自動設定ダウンロードを行った後,その日の夕方にチェックすると7.5ユーロが残っていました.2.5ユーロ分はどこに行ったのかな・・・と若干疑問に感じなくもないけど,実質手数料みたいなものでしょうか.
外国人でもパスポートを見せれば簡単に購入できます.月500MBは若干少なく感じるけど,超過するとSMSで連絡が来て,以降100MBあたり2ユーロとのこと.データ通信プランとしては,欧州内でちょっと高めな感じだけど,ドコモと比べるとその自由度の高さが嬉しい.
なお,電話機はSIMロックの無いものである必要があります.当方は台湾で買ったSony EricssonのAndroidを持ち歩いています.また,VoIPは使えないとのことで,実際にSkypeでは通話できませんでした(着信はしました).
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