2012年6月24日日曜日

窓口での戦い:銀行編

Codice fiscaleを何とか発給してもらったので,次は銀行口座を開くべく銀行へ向かいます.

イタリアでは,脱税防止?の観点から,1000ユーロ以上の商業的決済を現金で行うことは禁止されているそうです.いわゆる買い物であればクレジットカードを使えばいいのですが,家を借りる契約をするような場合ではそうもいきません.そこでやはり,銀行に口座を開くことにしました.ですが,やはりここも一筋縄ではいきません.

今回は都合上,先生の奥様にご一緒していただき,先生ご推薦の銀行へ向かいました.原発の放射線スキャナのような,1人ずつしか入れないゲートをくぐりぬけて内部へ侵入.相談窓口みたいなところにいる人に声をかけ,担当者のブースで口座開設を依頼します.

今回も若い担当者と「滞在許可証がないと・・・」みたいな話になりかけたのですが,ベテランと思しき女性が「Codice fiscaleがあればOKのはずよ」と本部に電話確認を取ってくれたおかげで,なんとか口座開設に進むことができました.もちろん,先生の奥様による,イタリア語での説明・説得は欠かせません.

口座開設に進んだものの,「デビットカードは作れないかもしれない」→できる,「オンラインバンキングはできないかもしれない」→できる,と1つずつ突破していく必要があり,全てOKになった後も山のような契約書を印刷するのにプリンターが故障したりして,多数のサインを終えてブースを出るまでに2時間以上かかってしまいました.

それでも,全て終わった時点でデビットカードも発給され,オンラインバンキング用の暗号発生器も貰えたので,「We won!」と言っていいでしょう.正直なところ,交渉に使えるレベルのイタリア語ができなければ,自分で手続きを進めるのは不可能です.そういうところで,相手の信用レベルを見ているのでしょうか・・・かつて日本の結婚式で,必ず仲人を立てていたようなもの?

その後,別の窓口で現金を入金し,WEBで確認したところ無事に入金されていたので,とりあえず口座はちゃんと機能している様子.この銀行はATMで預入もできるそうなのですが,まだ試したことはありません.

それから・・・これまた本当かどうか分からないのですが,トラベラーズチェック(TC)での入金をお願いしたら「いまTCは受け付けてないの.ゴメンネ!」と言われてしまいました.ユーロのTCか?って聞いてきたのは何だったんでしょうか・・・

なお,イタリアでも日本のように,郵便局に預金口座を持つことができるそうです.こちらの開設難易度は銀行と比べてどうなんでしょうかね?

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