2012年10月11日木曜日

日本食といえばスシ

イタリア人は食にうるさい.たぶん.

イタリア料理には手軽でおいしいものが多いのか,母国愛が強いのか,マンマの味が忘れられないのか,意外なほどここパドヴァの中心街で中華料理店などを見かけることがありません.

その一方で,日本食は結構あります.といっても,ほとんど全て「スシ」.恐らく,経営者や職人も日本人じゃないでしょう.カジュアルなカフェからレストラン風,チェーン店までありますが,とにかく「日本食=スシ」.温かな日本の定食が食べたいと思ったら,自宅で作るほかありません.

しかし,さすが地中海マグロの本場,スシの再現度は結構ハイレベル.さらにベジタリアン向けやイタリア風アレンジなど,見ても食べても結構楽しめます.

回転寿司はありませんが,値段もそんなに高くありません.ヘルシーな食事として,女性を中心に人気があるようです.

2012年10月2日火曜日

焼き栗

秋になると収穫のシーズンを祝って様々なものがチェントロ(旧市街中心部)に現れます.

静かな日曜日の午後.市のテントも稀な広場の一角から煙が上がっている・・・寄ってみると,おじさんが直火でクリを焼いていました.栗の大きさよりもわずかに小さい穴が多数空いた,柄の長いフライパンのような道具を使い,栗を豪快に焼いていきます.

栗の皮を火であぶって焦がし,フライパンをゆすってはぎ取ります.仕上げに,何度か高々と栗を空中に舞い上げ,風で皮を飛ばします.

焼き立てを買って食べてみると・・・日本の栗のように甘くはないけど,素朴な味と香ばしい香が喜ばしい,秋の味覚です.

2012年10月1日月曜日

パドヴァの市内交通

パドヴァ市内の代表的な公共交通手段はバスとトラムです.

市内バス(オレンジ色の車体)とトラムはAPS社が運航しており,チケットは共通です.75分有効の1回券1.2ユーロ,9回分の回数券(カルネCarnet)10ユーロ,1日券3.3ユーロです.駅前にあるAPSのチケット売り場のほか,街中のタバッキ(Tabacci)でも買うことができます.

バスやトラムに乗ったら,車内にある黄色い箱にチケットを突っ込み,使用開始時間を刻印します.有効時間内の乗り換えは自由です.チケットを持っていなかったり,刻印していなかったりすると罰金です.ドライバーは料金徴収と関係ありませんので,求められない限りチケットを提示する必要はありません.

トラムは今のところ1系統しかないので,南行か北行かだけ気にすればよいのですが,バスは数多くの路線があります.路線図は,APS社のWEB http://www.apsholding.it/mobilita/ より Mappa delle linee のリンクで見ることができます.バスは前後左右に系統番号を提示しているので,案外分かり易いです.また,Android版のGoogle Mapでは,バスを使った経路検索も有効に機能しますので,停留所探しにも便利です.なお,イタリアは右側通行なので,バス停探しの際はご注意下さい.


平日は多数のバスが頻繁に運転されているのですが,休日は大きく減便されます.休日は運行自体がない系統もありますので,注意が必要です.ただし,旧市街を観光する限りにおいては,バスやトラムに乗れなくても大きな支障はありません.

バスは黄色い看板のバス停Fermataから乗ります.イタリアでは,自分が乗りたいバスが接近してきたら,腕を水平に突き出して乗車の意思表示をする必要があります.バス停によっては,次のバスの到着時刻を知らせる電子掲示板が併設されているところもあります.おおむね5~10分遅れてバスが来るのは日本の都市と同じです.

トラムはトラム用の停留所(ちょっと駅っぽい)から乗ります.鉄道と同様に,ドアのグリーンのボタンを押して自分でドアを開け,乗り込みます.チケットの刻印等はバスと同じです.原則として,停留所には必ず停まるようです.