夏の家族旅行は,思い切ってイギリスに行きました.
スコットランド・エジンバラの夏祭りシーズンとちょうど合致したので,ミリタリータトゥーという軍楽隊ショーを見に行きました.
正確にはRoyal Edinburgh Military Tattooというそうです.タトゥーというのは入れ墨ではなく帰営のことだそうで,スコットランドを中心に外国からの参加も含めて様々な行進・ダンス・音楽が繰り広げられます.広大とはいえないエジンバラ城の前庭で行われるため,大規模な夏祭りという感じでしょうか.2017年には自衛隊の楽隊も参加したそうです.
開始早々に冷たい雨が降り,多少の雨対策はしていたものの傘をさすことはできませんので,これはガマン.でもショーを演じている方々は全く臆することなくジャンプしたり駆けまわったりして,熱演が続きます.
エジンバラ城の壁面を利用したプロジェクションマッピングが全面的に活用されていて,かなり現代的なショーとなるパートもあります.マイク・スピーカーも使用されます.
それでも,やっぱり,スコットランド・バグパイプ楽隊の行進が一番良かった・・・当然生演奏なので,楽隊がこっちに行進してくると音が大きくなり,離れていくと小さくなるのです.そんな当然のことも,現代ではなかなか体験できないなあ,と思いました.
最後は日本で「蛍の光」として知られるスコットランド民謡を合唱し(意味は違うらしい),花火が上がって閉幕.夜の回なので日付が変わっていましたが,雨も上がってすがすがしい気持ちでホテルに帰りました.
ミリタリータトゥー鑑賞についての備忘録
- チケット
- 座席
- 入場
- 鑑賞
- 終了後
ミリタリータトゥーは国際的に人気がある・・・と聞かされていた当方.チケットの発売は前年の12月に始まっているとのことで,旅行の計画を立てた4月初旬にはチケットを購入・予約しました.
ただ,その後の様子を見ていると,特に指定の鑑賞席がある場合などを除けば,かなり後になっても購入・入場は可能なようでした.もちろん,旅程が決まっているなら早めの購入に越したことはありません.
チケット購入時,チケットを郵送してもらうか,現地オフィスでピックアップするかの選択肢があります.時間に余裕があるなら,郵送してもらったほうが手間がかからず良いと思います.夏祭りシーズンのエジンバラ旧市街はすごい人出なので,動き回るのはタイヘンです.
鑑賞位置によって席の値段が違います.
エジンバラ城に正対する屋根付き席が最も良い,のは当然なのですが,ここは食事つきの高価なチケット購入者の席で,ドレスコードがあります.その下,屋根の届かないところは庶民でも買えるはずですが,結構高価です.
我が家は正面席の隣,カーブしている部分を購入したのですが,正直イマイチでした.演目の種類にもよるとは思いますが,必ずしも楽隊や演者が正面席の近くまで来るわけでもなく,中途半端な感じでした.
エジンバラ城へのプロジェクションマッピングが見どころの1つであり,またエジンバラ城に向かって右側から花火が上がること,出演者がエジンバラ城のほうから入場することが多い,といったことを考えると,エジンバラ城に向かって左手の中央部分,13番・14番あたりが良かったかな,と思いました.
チケットは購入代表者の写真付きIDと一緒でなければ無効・・・といった物々しい注意書きがありましたが,実態としてはごく普通のチケット確認しかありませんでした.開場前に集まった人数を考えれば,まあそうだよね,というところです.
当方が鑑賞した土曜日は19:30開始と22:30開始のダブルヘッダーで,入場前には結構並ばされます.ただ,入場が始まれば一気に進みますので,心配は不要です.ただ,直前に行くとショーの開始に間に合わないかもしれません.
入場してしまえば楽しむだけなのですが,雨と寒さには対策が必要です.
我が家は8月初旬に鑑賞しましたが,さすがスコットランド,夜は寒いです.プラスチックの仮設座席で鑑賞しますので,そのままではお尻がヒエヒエ&痛くなること請け合いです.
入場ゲート付近で,プラスチック製?の座布団のようなものを1つ1ポンドで貸してくれます.こんなのが有料かよ!と最初思いましたが,あると無いとでは大違い.かなり断熱性が高く,お尻がポカポカします.絶対借りた方がいいです.
また,突然の雨も頻繁にあります.我が家も天気予報では大丈夫なはずが,しっかり雨が降りました.スキー場で頭からかぶるような,全身を雨から守れる雨ガッパを持っていくことを強くお勧めします(会場でも売っているようですが).カメラをお持ちの方は,防滴対策を忘れずに.
夜の部の終了後は真夜中ですが,一応バスは動いているようでした.ただ,みんな一斉にゾロゾロ出てきますので,かなり混雑していたようです.旅行者は素直にエジンバラ城から徒歩圏のホテルに宿泊するべきでしょう.一部のパブは夜中でも空いていましたので,温かい食事をとりたい場合も何とかなると思います.
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