2024年2月28日水曜日

ナイトシェードブルーとは?

もう生産終了モデルの話ですけど.

当方が購入したTiguanはNightshade blueというメタリックブルーです.カタログの表紙を飾る色で,デビュー当時はこの色のR-Lineがデモカーとして媒体によく登場していました.

試乗記を見ていると「緑にも見える」といったコメントがあるのですが,カタログで見る限り深い青です.

当方青い車が好きなのでこの色を選んだのですが,納車時までどんな色か分からずドキドキしました.なにしろ担当の営業氏も見たこと無いと言うんですから.

で,実際の色を見てみると・・・周囲の状況によって感じる色が変わる不思議な色ですね.照明下だと「端正な青だな」と感じる一方,明るい太陽光の下では「少し緑っぽいパシフィックブルー」みたいに見えます.一方,曇天では忍者服みたいな「暗い青緑」という印象.下の写真は同じ車ですよ.

ただし緑っぽいと言っても,青か緑かと言えば明らかに青です.Golf (Mk7) Alltrackにピーコックグリーンという色がありましたが,あれほど緑ではありません.

なお,シャークフィンアンテナはグレードを問わず黒です.ここがVWの限界か・・・

追記

ドイツ本国のサイトでコンフィグレーターを開くと,3代目TiguanでもNightshade Blue Metallicが選べるみたいですね.

ついでにいろいろ構成して遊んでみると,素のElegans(FF,マイルドハイブリッド)で45,910ユーロ,IQ.DRIVEやIQ.LIGHTにヘッドアップディスプレイと,(内容は進化しているのでしょうが)2代目Elegansと同じような装備にすると50,170ユーロだそうな.1ユーロ=160円換算だと800万円を超えてきます.

BMW X1の日本仕様が全車4WDで604万円スタート(2024年3月).ハイライン・パッケージとテクノロジー・パッケージオプションをつけても700万円まで行きません.

3代目Tiguanは日本市場では苦戦しそうな予感.VWJのお手並み拝見ですね.

2024年2月27日火曜日

VW Tiguan に乗り換え

本国では新型(第3世代)が発表されましたが・・・

VW Golf mk7に乗って丸10年.そろそろ違うタイプの車にしようということで,同じVWのSUV, Tiguanへ乗り換えました.

VW Golfはもちろんイイ車なのですが,mk8への乗り換えは気がすすみません.同じタイプならmk7を乗り続けてもいいでしょうし,見た目がトヨタ・オーリスっぽいしね.

そうなると基本SUV,T-ROCあたりが候補になります.しかしT-ROCも意外に高価.横幅も1820mmあります.

妻が寒がりなので,後席シートヒーター付きの車はどれ?と営業さんに聞くと,Tiguanしかないとのこと.

そこでTiguanの在庫(航送中を含む)を調べてもらい,条件も頑張ってもらったので契約した次第.それでもTiguanは割高感があります・・・

グレード選び

四駆には未練があったのですが,価格的にEleganceを選びました.R-Line 4 Motionならありましたが,高価なので諦めました.Tiguanは割高ですよね(2回目).

FFだとElegansかR-Lineが選べましたが,横幅1840mmのElegansに対してR-Lineは1860mmになってしまいます.装備と価格を比べるとR-Lineは魅力的でしたが,1850mmを超えると駐車場関係で障害が増えそう(機械式だとそもそも全高がひっかかりますけどね).Audi Q3だとS Lineでも1840mmなんですけども.

またステアリングスイッチがElegansはボタン,R-Lineはタッチセンサなのですが,試乗してみてタッチセンサの感触は良いとは思えませんでした.

なので,ElegansのNight shade blueを契約した次第.この色,Tiguan 後期型のカタログカラーなのですが,営業さんも私も実物を目にすることなく納車日を迎えました.

なお,Webにあまたある試乗記はR-LineのDCC付(20インチホイール)がほとんどなので,それ以外のモデルについて情報を得るのはかなり難しい状況でした.

各国のTiguan

ティグアン(2代目)は数多くの市場で販売されていますが,仕向地によっていろいろ違いがあるようです.

日本向けは,R-Lineとそれ以外では前面エアダム形状が異なり,サイドの下部パネルもR-Lineがボディ同色であるのに対してプラ成形色と異なっています.

一方米国仕様は,欧州市場でいうところのAllspace(ロングホイールベースで3列目オプションがある)のみの販売だそうで,エアダム形状はR-Lineぽい形である一方,グレードによってサイドパネル下部は塗装だったり成形色だったりしているようです.

ドイツ本国ではグレード名称こそ違いますが,基本的に日本と似たような展開のようです.ただ,R-Line以外でもサンルーフが選べたり,ディーゼルエンジンが選べたりと選択肢が豊富です.Allspaceは別モデルとして扱われているようですね.

なぜかVWは日本仕様での4WDやサンルーフ設定に消極的で,あっても高価なグレードでないと選べません.Tiguanは本国でも高価格であるようなので,日本のVW客層に合わないのでしょうかね.

また,7人乗りのAllspaceは,導入すればヒットになったのでは,と思います.GLBがあれだけ人気ですからね.中国からの輸入(Tiguan L)を嫌ったのでしょうか.

2024年2月3日土曜日

DELL XPS17を導入

サイズ感・・・伝わりますかね?

DELL XPSには13, 15, 17とディスプレイサイズ毎に3種類あります(新型は13,14,16になるようですが).その一番大きいやつです.

外部には持ち出さないけど,社内で移動して使いたい.そんな用途で選びました.

XPSのノートPC,サイズは違っても見た目はほぼ一緒です.コンパクトな13とそれ以外の大きな違いはディスクリートGPUを内蔵できるかどうか.15はRTX 4070,17はRTX 4080まで選べます.

ただ,RTX 4080を選ぶとすごい値段になってしまうので,RTX 4070で妥協しました.

見た目はいつものXPSノートです.写真はXPS13と重ねたもので,その大きさが分かるかと思います.キーボードは同じサイズですが,タッチパットがすごく大きい.

DELLの上位モデル(XPSやAlienware)はたいていUS配列キーボードを選ばせてくれるのが嬉しい.これでWWANを内蔵してくれればモバイル用途にも完璧なんですが,なかなか叶わないですね.

ディスプレイは16:10の4K解像度(UHD+).発色もキレイで,当方の用途では何も文句ありません.付属のACアダプタは130Wと,さすがに大食いです.

外部インタフェイスはThunderbolt 4が4つとSDカードスロット,3.5mmコンボジャックのみ.当方はすっきりしていて好みですが,最近はMacすらも外部I/Oを盛る方向ですね.

重量は2.4kg以上あり,あんまり運ぶ気にはなれません.

購入時にライバルとして考えたのは,同じDELLのAlienware x16.ただ,XPS17のほうが画面が大きくスタイリッシュなのでこちらにしました.アチラはACアダプタが240Wだそうなのですが,果たして性能を全開にできるんでしょうかね?


ベンチマークとってみる

高性能なノートPCで悩ましいのが「性能を出し切れるのか?」というところ.特にバッテリ駆動やUSB-PDで供給電力が限られる場合が気になります.

そこで,(1) 付属のACアダプタで電源供給した場合,(2) バッテリ駆動した場合,(3) USB-PD 60W供給の4Kディスプレイに接続した場合,の3パターンに対して,Cinebenchを走らせてみました.CPUはR23, GPUは2024のスコアです.

マシンのスペックは,i9-13900H, RTX 4070 Laptop, 32GB/1TBでして,電源モードは「最適なパフォーマンス」(性能優先)にしてあります.また外部ディスプレイ出力時は本体ディスプレイをOFFにしました.

Cinebenchによるスコア
動作条件 R23 (CPU) 2024 (GPU)
(1) AC 130W/UHD+ 13,027 10,008
(2) バッテリ/UHD+ 11,023 7,641
(3) PD 60W/外部4K 14,078 10,003

付属の電源アダプタで給電すると,CPUスコアは13,000を超えてきます.モバイル用に使っているSurface Pro 8 LTE (i7-1185G7)が4,488でしたから,3倍近い性能があります.なお,Surface Go2 LTEは1,000強だったので,その10倍以上速いんですね.

GPUのスコアも10,000をわずかに超えました.手許の自作PCに入っているRTX 3060Tiが8,961というスコアでしたから,大したものです.

バッテリ駆動になると,やはり2割前後の性能低下があるようです.特にGPUのスコア低下が大きめです.それでも,おおむねRTX 3060に匹敵するスコアが出ているようですから,Laptop GPUの進歩も目覚ましいものがあります.

意外だったのはPD給電の場合.「低速な充電」の警告が出るのですが,パフォーマンス的には電源接続扱いで動作してくれるようでした.CPUスコアはACアダプタよりも上の値が出てしまいましたが,このあたり室温やバッテリ残量等で変わってくるかもしれません.

USB-PDで高速動作を続けられるのかどうかは不明なところがありますが,少なくともCinebenchを10分動かす程度の負荷であれば,USB-PDディスプレイにケーブル1本つなぐだけでちょっとしたデスクトップ機並みの性能を享受できそうです.