サイズ感・・・伝わりますかね?
DELL XPSには13, 15, 17とディスプレイサイズ毎に3種類あります(新型は13,14,16になるようですが).その一番大きいやつです.
外部には持ち出さないけど,社内で移動して使いたい.そんな用途で選びました.
XPSのノートPC,サイズは違っても見た目はほぼ一緒です.コンパクトな13とそれ以外の大きな違いはディスクリートGPUを内蔵できるかどうか.15はRTX 4070,17はRTX 4080まで選べます.
ただ,RTX 4080を選ぶとすごい値段になってしまうので,RTX 4070で妥協しました.
見た目はいつものXPSノートです.写真はXPS13と重ねたもので,その大きさが分かるかと思います.キーボードは同じサイズですが,タッチパットがすごく大きい.
DELLの上位モデル(XPSやAlienware)はたいていUS配列キーボードを選ばせてくれるのが嬉しい.これでWWANを内蔵してくれればモバイル用途にも完璧なんですが,なかなか叶わないですね.
ディスプレイは16:10の4K解像度(UHD+).発色もキレイで,当方の用途では何も文句ありません.付属のACアダプタは130Wと,さすがに大食いです.
外部インタフェイスはThunderbolt 4が4つとSDカードスロット,3.5mmコンボジャックのみ.当方はすっきりしていて好みですが,最近はMacすらも外部I/Oを盛る方向ですね.
重量は2.4kg以上あり,あんまり運ぶ気にはなれません.
購入時にライバルとして考えたのは,同じDELLのAlienware x16.ただ,XPS17のほうが画面が大きくスタイリッシュなのでこちらにしました.アチラはACアダプタが240Wだそうなのですが,果たして性能を全開にできるんでしょうかね?
ベンチマークとってみる
高性能なノートPCで悩ましいのが「性能を出し切れるのか?」というところ.特にバッテリ駆動やUSB-PDで供給電力が限られる場合が気になります.
そこで,(1) 付属のACアダプタで電源供給した場合,(2) バッテリ駆動した場合,(3) USB-PD 60W供給の4Kディスプレイに接続した場合,の3パターンに対して,Cinebenchを走らせてみました.CPUはR23, GPUは2024のスコアです.
マシンのスペックは,i9-13900H, RTX 4070 Laptop, 32GB/1TBでして,電源モードは「最適なパフォーマンス」(性能優先)にしてあります.また外部ディスプレイ出力時は本体ディスプレイをOFFにしました.
Cinebenchによるスコア
動作条件 |
R23 (CPU) |
2024 (GPU) |
(1) AC 130W/UHD+ |
13,027 |
10,008 |
(2) バッテリ/UHD+ |
11,023 |
7,641 |
(3) PD 60W/外部4K |
14,078 |
10,003 |
付属の電源アダプタで給電すると,CPUスコアは13,000を超えてきます.モバイル用に使っているSurface Pro 8 LTE (i7-1185G7)が4,488でしたから,3倍近い性能があります.なお,Surface Go2 LTEは1,000強だったので,その10倍以上速いんですね.
GPUのスコアも10,000をわずかに超えました.手許の自作PCに入っているRTX 3060Tiが8,961というスコアでしたから,大したものです.
バッテリ駆動になると,やはり2割前後の性能低下があるようです.特にGPUのスコア低下が大きめです.それでも,おおむねRTX 3060に匹敵するスコアが出ているようですから,Laptop GPUの進歩も目覚ましいものがあります.
意外だったのはPD給電の場合.「低速な充電」の警告が出るのですが,パフォーマンス的には電源接続扱いで動作してくれるようでした.CPUスコアはACアダプタよりも上の値が出てしまいましたが,このあたり室温やバッテリ残量等で変わってくるかもしれません.
USB-PDで高速動作を続けられるのかどうかは不明なところがありますが,少なくともCinebenchを10分動かす程度の負荷であれば,USB-PDディスプレイにケーブル1本つなぐだけでちょっとしたデスクトップ機並みの性能を享受できそうです.