滞在許可証 Permesso di Soggiorno
・申請
イタリアに到着した外国人は,8日以内に滞在許可を申請する必要があります.ビザがあるのに?と思うのですが,ビザは入国を許可する書類に過ぎず,滞在についてはまた許可が必要なのだそうです.日本でも「外国人登録証」の制度がありますが,これは「登録証」でははくて「許可証」でして,イタリア滞在時の不愉快や不安の代表選手です.
郵便局に行くと,この申請キットを無料でくれますので,必要事項を記入の上,印紙を貼り,手数料を納めて郵送にて申請します.このあたりは,ネットで検索すれば多数の事例がヒットすると思います.手順に従って粛々と行うまで,なのですが,やはり係員とのやり取りがありますので,イタリア語・イタリア事情に通じた方の手助けが望ましいです.
申請書が郵便局で受領されると,面接日時を知らされます.Questura(クェストゥーラ)という警察の市民窓口に出頭し,ある種の面談をする必要があるのです.私の場合,夏休みシーズンを挟んだこともありますが,面接日は申請から3か月近く後でした.つまり,この時点で3か月以内に許可証が貰える可能性はゼロ,ということです.
・面談と指紋採取
面談では何をするのか?正直よくわかりません.同様な立場の友人に聞くと,とにかく経済的な保証についてしつこく確認され,いくつか面接窓口で追加資料を提出した,などということでした.
産業集積地であるヴィチェンツァは不法就労に神経質かもしれない,おまえは中国人に見えるから,何とかして日本人らしさを出さないと,などと先生と相談し,暑い夏の盛りにネクタイ+スーツで出頭する,という作戦に出ました.ちなみに,街中でスーツ姿の人を見るのは非常に稀です.
これが良かったのか悪かったのか・・・私の場合は,窓口にて「パスポート出して」「(指定の)写真出して」で終了.絶大な信用を誇る日本のパスポートもQuesturaの前では無力,といった話も聞いていただけにホっとしました.
その後は場所を変えて指紋採取・身長計測・書類にサインして,手続きは終了.携帯電話の番号を連絡しておくと,40日以内にSMSにて受取日を連絡してくれます.
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