2016年12月24日土曜日

3ピースのレンズフード

Nikkor LENS HOOD, 43mm. 箱に書いてあったのはそれだけです.

譲り受けたニコンS一式の中にこのフードも含まれていました.カメラ代金を計算した手書きメモにフードも記されていたので,ボディと同じく1955年10月に購入されたものだと思います.

少しくたびれた革ケースに収められていたのは,ステップアップリング状のアダプターリング,真っ直ぐな筒状のフード,そしてアダプターリングインサートというフィルタ押さえ,の3ピースでした.

あっさりした説明書も入っていましたので見てみると,フードとフィルタ取り付け枠を兼ねた製品だったようです.図解によると,フードとアダプターリングインサートは同時に使わないようなのですが,フード先端にもネジ溝が切ってあり,アダプターリングインサートを飾り枠のように取り付けることもできます.ただ,28mmレンズではケラレるかも,と書かれているぐらいなので,余計なものは付けるべきではないのでしょう.

ちょっと困ったのはキャップについてです.当方が譲り受けたレンズのキャップは全て左右からつまむような形なので,フードを付けてしまうと事実上取り付けられません.それならフード先端のネジ溝に,と思ったのですが,この直径が微妙なサイズなのです.52mmかな,と思ってPENTAXのレンズキャップをあてがってみたものの安定せず.もう少し大きいような感じなのですが,52.5mmとか53mmのキャップってあるんでしょうかね?

当面,フード装着時のキャップは諦めて,43mm径の保護フィルタを挟んで持ち出すことにしました.ちょうどAmazonで銀枠のKenko製が安く出ていて助かりました.

3ピースから成るフード.ニコンS用レンズには円錐型のフードが組み合わされる例をネット上でよく目にしますが,このフードはごく単純な円筒形です.内部は反射防止塗装がなされています.外周は何の刻印もありません.箱や説明書がなければ「ホントに純正品?」と疑われそう.
説明書も残っていました.43mm, 40.5mm, 34.5mm用フードの兼用ですね.アダプターリングを変えればそれぞれに対応できるのでしょうけど,微妙な径が並んでいる気も・・・フィルタとフードの両方を使いたいときにアダプターリングインサートは付けるな,口径食の原因になるぞ,と明記されていますね.

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