2016年12月2日金曜日

Amedeoのマウントアダプタ

ニコンSレンズ用のマウントアダプタを買いました.

驚きのベネズエラ製.Amedeo Adapter Japanで紹介されている加工ムービーを見ると,小型のCNCマシンで削り出しているようです.ツールチェンジのたびにガクンと揺れるのはご愛敬ですが「無いなら作ればいいじゃない」には感服します.

ライカMマウント用が主力製品のようですが,ありがたいことにSONY Eマウント用もラインナップされています.ロットに依存するのかもしれませんが,当方が購入したものは距離刻印等のないアッサリした外観でした.黒色もあるライカ用がちょっと羨ましい(でもアチラは高い).

肝心のアダプタ,裏面を見ると町工場的な印象も持ちますが,作りはしっかりカッチリしています.販売店で実際にレンズとボディへの装着を確認していただきましたが,ヘリコイドもネットリと回転し実にいい感じです(潤滑油の劣化が若干心配ですが).

ニコンS用(あるいはコンタックスRF用)マウントアダプタはヘリコイドを内蔵しているため概して高価なのですが,このAmedeoは私が調べた範囲では最も安価でした.良い買い物をした気分です.

内爪レンズ固定用の金具は,オリジナルの板バネではなくブロック状になっています.装着・利用に問題はありませんが,指で押すと若干ひっかかりを感じます. α6000に装着.当方がいただいたNikon Sレンズはシルバー基調なのでレンズと一体化する感じ.黒色があったらもっと良かったかも・・・
いわゆる外爪も備えていて,外爪レンズも装着できます.しっかりこだわって作られている,という印象です.出っ張りは着脱用の指がかりとのこと.


購入にあたって調べたこと

ニコンSレンズには本体との結合方式に内爪式と外爪式の2種類があります.外爪式のレンズは現代の交換レンズと同様にピント調節機構がレンズ側にあるのですが,内爪式の場合は本体側にそれがあり,レンズ単体ではピント調節ができません.そのため,ニコンSシリーズのボディは両者に対応するメカニズム,具体的には内爪レンズ用のピント調節機構と外爪レンズ用の嵌合部の両方を備えています.

外爪レンズ専用のマウントアダプタは嵌合用の爪があればよいのでシンプル・安価です.一方,内爪用のマウントアダプタはピント調節機構を備える必要があり,高価になります.

購買側の気持ちとしては,純正ボディと同様に両方の方式に対応したマウントアダプタがありがたいですし,実際にそのような機能を謳ったマウントアダプタも複数販売されています(上記のAmedeoもそうです).しかし,ネット上のレビューを慎重に調べると,両対応とされていても実質的に内爪にしか使えない,とコメントされたものが散見されます.

最初から内爪用・外爪用それぞれを購入するつもりなら良いのですが,両対応と思って買ったら一方しか使えない,ではガッカリなので,機能を確認できるお店で購入するのが良いと思います.さらに工作精度の問題もついてくるようで・・・もし通販で購入するとしても,返品などに対応してくれる大手を選んだ方が良さそうに思います.

なお,ソニーEマウントはフランジバックがかなり短いことを利用して,ニコンS→ライカM+ライカM→ソニーEと2重のアダプタを介して取り付ける例も多いようです.ライカMレンズをお持ちの方にとってはこの方法も良いのでしょう.ただ,ニコンSレンズを付けたいがためだけに2つのアダプタを購入するとなると,それなりに費用がかさみます.

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