NIKKOR-P・C 1:2.0 f=10.5cm.Nikon S2用の望遠レンズです.
いつ購入されたものかは正確には分かりませんが,これも60年近くを経ているはずです.単焦点ゆえか,105mmで開放F値2.5というのはズームレンズにはなかなか無い明るさですね.開口部が大きい見た目(5.0cmがフィルタ径43mmなのに対して52mm)も期待感を抱かせます.
肉厚なレンズが使われているそうで,手に持つとズッシリきます.外爪とはいえ,細いNikon Sマウントで大丈夫かな(正確にはAmedeoのマウントアダプタですが)と思ってしまいますが,カチンと止まって特段のぐらつきはありません.このレンズも絞り羽が綺麗です.
このレンズに限らず,Nikon Sのレンズは絞りリングのほうが前方にあり,フォーカスリングがボディ側に来ます.PENTAXレンズは逆だったので,つい先端のほうのリングを動かしてしまいます.ちょっとイラッとします・・・
距離計連動機構の名残か,外爪レンズでもマウントアダプタのヘリコイドと嵌合するようになっており,フォーカスリングの回転がかなり重くなります.ま,ピントがずれにくくていいや,と思うことにします.
最初に街並みを撮って無限遠を確認してみたところ,フォーカスリングを回し切ったところから僅かに戻したところで鮮明な像が得られました.望遠なので当然ですが,このレンズも寄れません.公園では鳥たちを撮ってみたのですが,35mm換算160mm弱ですと今一つ小さくしか写りません.スワンボートなら大きく撮れるのですが・・・当方の腕とセンスが足りないのでしょう.
天気がよい日で,シャッタースピードについてα6000から注意を受け,明るい場所ではF=16.0ぐらいまで絞りました.結構重いレンズを支え,重いヘリコイドを回してピントを探るのは,縦構図だとキツイですね(トリミングしてしまっていますが).でも,優しい色が出た,と自己満足していい気分で帰りました.
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