2018年4月10日火曜日

サンフランシスコ北方のワイナリー

在米の友人と,週末にサンフランシスコ北方のワイナリーを巡ってきました.

当方はワインに詳しくはないのですが,友人の案内で出かけてみました.テイスティングといっても有料です.1日で3か所巡りました.


最初はプレミアムなワイナリーとして有名なOpus Oneです.元々は寄らない予定だったのですが,飛び込んでみたら「偶然空きがあるからどうぞ」とのこと.おっかなびっくり入りました.

これまた有名な,シャトーを現代風に表現したような,ある意味新興宗教のような,ワイナリーの建屋.高価なワインを扱うだけあって,内装もスタッフも洗練されています.

飲むのはもちろんOpus One.2012年と2014年を開けてもらいました.試飲で1グラス50ドル+税ですよ.

飲んでみると,確かにおいしい.欧州ではライトなワインが流行と聞きますが,こちらはしっかりとしたボディ.さっぱりしているのに飲みごたえがある,そんな感じ.2012年と2014年も結構キャラクターが違っていて楽しいです.


次に向かったのは,Opus Oneのすぐ近くにあるFar Niente.英語でいえばFor Nothingという名前の,伝統あるワイナリーです.

車で敷地に入ると門があり,予約していないと中に入れません.こじんまりとして見える建物は創業当時のもので,とても重厚感があります.Opus Oneと好対照ですね.

ここでは,ガイド付きテイスティングを頼みました.カーブツアー&ワイン4種+αに,ワインに合わせてたチーズやパンなどが供されて,1人80ドル.

カーブは傾斜地の地下にあり,整然としていますがどことなく神秘的な雰囲気.赤ワインの樽は胴が赤いとか,縦にされているのは空樽など,ちょっとしたウンチクも学べます.カーブの奥には最古のワインも保存されています.

テイスティングでは,赤・白のほか,デザートワインも味わうことができました.ドルチェワインと呼ばれています.アイスワインのようなものか?と聞いてみると,似ているけど少し違うよ,というお答え.甘いけどさっぱりして,結構いけます.価格リスト&注文票もいただけますが,金銭感覚がマヒしそう.ドルチェワイン1本だけ買って帰りました.

なお,納屋には立派なカーコレクションが.気軽にのぞき込める場所には美しいジャガーEタイプが置かれていました.この他に,フェラーリのコレクションもあるそうな.


3件目はEHLERS Estate.歴史は長いのですが,21世紀になってから復興されたブランドです.先の2件と比べると,価格帯はだいぶリーズナブル.それでも,ふだん当方が買うような価格帯ではありませんが.

こじんまりとした建物は創建当時のものだそうで,元々醸造設備があったのですが現在はラウンジに改装されています.この奥に別の建屋があり,現在の醸造設備はそちらに設置されています.

神殿のようなOpus One,重厚なFar Nienteと対象的に,素朴な感じのする部屋でテイスティングできます.

このワイナリーは心臓血管疾患医療をサポートする非営利団体が運営しているということで,ロゴに横向きのハートマークが組み入れられています.

ここは友人が会員であることもあり,いろいろなワインを試させてもらいました.ただ,当方は既にかなりヨッパライで,後半はチェイサーばかり飲んでいました.もちろんおいしいのですが,先の2件と比べると若々しいというか,粗削りな感じもします.フラッグシップの1886というワインは一頭地抜けていると思います.

建物のまわりはブドウ畑が広がっています.古いシボレーのピックアップが置いてありました.


カリフォルニアワインも100年を超える伝統を紡ぎ,いろんな個性があるのだなあ,と改めて感じました.ただ,シリコンバレー経済のせいか,それとも洗練を極めたためか,価格帯は結構高くて驚きました.また,当方レベルの舌では,正直に価格と味はおおよそ比例しているようにも思われました.ワインを極めるのは大変そうですね・・・

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