2020年11月30日月曜日

110mm持って調布飛行場

フォクトレンダーのMACRO APO-LANTHAR 110mmを抱えて調布飛行場に寄ってきました.

ごく短時間の滞在でしたが,昼間の発着があつまる時間帯に出かけたので,着陸2,離陸1を撮影できました.被写体はいつものDo-228です.

調布飛行場に110mmですと(絞りはF8),目の前を通過する飛行機を写すにはバッチリなのですが,少し離れると等倍に近い切り出しになります.一度400mmとかレンタルしたら楽しいのかな,と思ったりもしますが,ブレずに撮る自信がないです.

単焦点ですので,滑走路の向こうにいる飛行機でおおよそピントを合わせて,あとは追いかけるだけなのですが・・・MACRO APO-LANTHAR 110mm,オーバーインフがあるようです(用語正しい?).

ピントリングを無限遠側に回し切ると,その直前より像がぼやけます.ターミナルビル付近の飛行機は無限遠じゃないのかな?とさらに遠くの建物を覗いても同様でした.

やっかいなのは,この望遠域ではピントの移動が速く,またピントリングが軽いのです.うっかり触れるとすぐにズレてしまいますので,ねじ込み式の金属フードに左手を添えて慎重に振りました.パーマセルテープなどで固定してしまったほうがよいのでしょうね.

2020年11月20日金曜日

eGPUの安定性

Dell XPS13 (9310)に買い替えてひそかに期待していたのは,外付けThunderboltデバイスの安定性,具体的にはeGPUとの相性が改善するのではないかということです.

結論から言って,常用可能なレベルの安定性が得られるようになりました.Thunderbolt4は安定性重視だそうですが,それなりに功を奏したといえそうです.

スキンシール貼りました.


ここまでの軌跡

eGPUの話ってMacの例が多く,Windows PCでの実施例って検索しても有名な数例しかヒットしないんですよね.それらでも継続的な使用に耐えているのか,なかなかわかりません.ここでは,自己満足的に当方の軌跡を記録しておきたいと思います.

使用eGPU

使用している外付けGPUボックスはRAZER CORE X Chromaです.電源容量も大きくUSBハブにもなる,最も確実な選択だと思います.

取り付けたGPUはNVIDIAのGTX1660Tiです.選択にあまり深い意味はないのですが,Thunderbolt3の外部PCIeは4レーン相当だそうなので,強力なGPUでもCPU側との通信がボトルネックになる可能性があります.

ケーブルは付属のThunderbolt3ケーブル.50cmと短いですが,不安定の原因になるとイヤなのでガマンしています.

ディスプレイはLG 27UD88-Wという4KディスプレイをGTX1660TiにDisplay Port (DP)で接続し4K-60Hz表示を指定しています.PC本体のディスプレイは非表示にしています.

当方のPCは仕事用でゲームは一切しませんが,ドライバはデフォルトのままにしています.またNVIDIAコントロールパネルのほか,RAZER Centralもインストーラーに言われるがままに入れています.

マシンとの相性

表にまとめると次のような感じです.

機種名インタフェイスeGPU相性
Dell XPS13 (9310)TB4
HP Spectre x360 13 (2019)TB3×
HP elite x2 1012 G2TB3
(参考)Surface GoUSB-C認識せず

まず当然の確認ですが,Thunderbolt3でないUSB-CにRAZER COREを接続しても認識しません.Thunderbolt機器なんです.

Thunderboltを備えたPCでは基本的に動作するのですが,画面スリープからの復帰と本体再起動が鬼門になります.

2017年モデルのHP elite x2 1012 G2(長い名前だ)は比較的安定して動作しました.ただし,DPでeGPUとディスプレイを接続していると,初回起動時は画面がでません.そのまま再起動すると出ます.また,HDMI接続にすると問題ないのですが,なぜかリフレッシュレートが30Hzになってしまいます.

この頃のWindows10はThunderbolt機器がそれなりに特別扱いになっていて,インストール時(初回接続時)にどのような扱にするか,いくつか選択肢が表示されました.

2019年モデルのHP Spectre x360 13は,ディスプレイ消灯からの復帰が大変な鬼門で,うっかりディスプレイが休止すると,復帰時に本体の動作が固まる-->しばらくたってブルースクリーン&自動修復-->再起動,というプロセスが必要で参りました.結局,eGPUはしばらくお蔵入りとなりました.

この頃のWindows10から,Thunderbolt機器であっても初回接続時にバックグラウンドで自動的にドライバがインストールされ,使用可能になったら通知されるだけとなりました.

2020年モデルのDell XPS13 (9310)はまずまずの安定性を誇り,ディスプレイ休止も再起動も問題なくこなします.ただ,初回起動はeGPUを接続してから行う必要があるようで,これをやらないとeGPUが認識されないようです.

追記1:背面のUSBハブも良好に動作していて,キーボード・マウス・Webカメラがきちんと機能しています.

追記2:RAZER CORE X Chromaの主電源を入れ忘れてケーブルをPCに接続し,起動してから「あ,イカン」とケーブルを抜くと,ちゃんとGPUとの接続が解除された旨の警告がでます.主電源入れなくて分かるんだ・・・

パフォーマンス

GPUを活用するアプリであれば,かなりの性能向上を体感できます.

DELL XPS13 (9310)にてBlenderのBMWベンチで比べると,内蔵グラフィクス(Iris Xe)で531秒かかるところを101秒で終えます.

ただ,i7-7600UのHP elite x2 1012 G2にGTX1660Tiだと98秒でした.微妙にオーバーヘッドが増えているのかな・・・このときは内蔵グラフィクスの性能が低かったので,10倍以上の性能向上でした.


実は当方のXPS13,オンボードのメモリに異常があり修理送りになってしまいました.当初はeGPUのせいでブルースクリーンが頻発するのかと思ってガッカリしましたが,何度目かの再起動でけたたましいビープ音と共にメモリーエラーが発生.メイン基板交換となりました.

ようやくeGPUがほぼ平穏に使えるようになり,肩をなでおろしているところです.この手のシステムは原因追及が大変で,人に勧められるかと言われればNOなのですが,画像処理においてGPUは非常に強力で,抗しがたい魅力を持っているのも確かです.

これから内蔵GPUもどんどん進化し集積度合も上がってくると思うのですが,同じ技術を使えばdGPUもさらに進化するわけなので,しばらくは悩みが続くのではないかと思います.

追記

コメントでご指摘いただいた「高速スタートアップをオフ」はDELL機でも効果がありました.

週末,自宅で普通のUSB-Cディスプレイに接続して使い,週明けにeGPUと接続するとブルースクリーンが出る場合がありました.高速スタートアップを停止してからはそのようなトラブルは出ていないので,確かに意味があるようです.少し起動時間は長くなりますが,かつてのWindows機と比べればとても短いです.

それでも,ユーザー認証が終わるまでは本体液晶にしか画面が出ない場合があり・・・奥が深いです.そうならな場合のほうが多いのですが.

2020年11月11日水曜日

34567kmになりました

オドメーターが34567kmになりました.

この間,2回リコールがありましたね・・・

2020年11月4日水曜日

第11世代のベンチマーク

どんどん世代が進むIntel CPU.もう第11世代なんですね.

先に導入したDell XPS 13もi7-1165G7を積んでます(すぐに本命の1185G7が来るらしいですが).

名称は1065G7と1字しか違いませんが,パフォーマンスはどうなのか?手許にあるPCでごく簡単にベンチマークをとってみました.Cinebenchのカッコ内はシングルコアのスコア,BlenderはBMWの描画完了までの秒数です.

なお,ベンチマークの値はいろんな条件で上下する可能性があります.全ての機体でパワーマネージメントは標準設定のままです.また,HP機は低めに,Dell機は高めに値が出ると言われています.

機種名CPUGPUCinebench20Blender BMW
HP elite 1012 x2 G2i7-7600UHD620708 (304)1128 s
HP Spectre x360 13i7-1065G7Iris Plus1205 (457)682 s
MSI Prestage 14i7-10510UMX2501296 (418)526 s
Dell XPS 13i7-1165G7Iris Xe1929 (558)531 s

少ないサンプル数ですが,i7-1165G7はシングルコアのスコアが高いですね.これとIris Xe iGPUを合わせるとi7-10510U+MX250に迫るパフォーマンスが出ています.

さすがにdGPUを超えるところまでは行かないですが,1065G7と比べると思いのほか性能向上があるようです.DellとHPの差かもしれませんが.

なお,購入してそのままの状態ではUSB-C接続ディスプレイに4K 60Hz出力ができず,30Hzになってしまいました.同じケーブルでSpectre x360なら出来たので何故かな・・・と思いましたが,Dellのツールでアップデートを掛けたところ60Hz出力できました.

2020年11月3日火曜日

DELL XPS13を導入

新しいノートPC, DELL XPS13を導入しました.第11世代core-iを搭載した9310です.

HP Spectre x360 13を2月に導入したばかりではあるのですが,コロナ禍で出張が皆無となり,内蔵WWANを生かす機会がほぼ無くなってしまいました.一方で,SSD周りはどうも不安があり,一旦HP機からは離れてみようかと考えたのです.

内蔵WWANを諦めるとPCの選択肢が広がります.今回は16:10スクリーンでオーソドクスなスタイルのXPS 13にしてみました.

XPS 13 (9310)には1920x1200ドットのFHD+非タッチモデルと3840x2400ドットの4K+タッチモデルがあります.

価格差は十分納得の範囲なのですが,4K+は光沢スクリーンなんです.Spectre x360もタッチ光沢だったのですが,映り込みは思いのほか激しく,会議室天井の蛍光灯がまぶしいくらいで参りました.2in1だとタッチは外せませんが,オーソドクスなクラムシェルならタッチなしでも結構,ということでFHD+にしました.

XPS 13で嬉しいのはキーボードです.US配列キーボードが選べて,キー配置もオーソドクスなのです.HHKを長らく愛用する身としてこれは有難い.Spectre x360はJIS配列のみで,さらに右端に特殊キーが並ぶ配置でしたから,ホームポジションが左寄りだったのです.

なお,インターフェイスはUSB-C (Thunderbolt4)のみ.給電もUSB-PDですが,付属の充電器が45Wでびっくり.Spectreは65Wでしたから.第10世代から第11世代で消費電力が下がったのか,DELLの技術(もしくは方針)なのか?


最初から16:10(もしくは3:2)スクリーンのクラムシェル機を想定していたので,今回はあまり機種選択に迷いはありませんでした.一応,比較した機種を表にしました.

機種名CPUdGPU画面サイズ(比)大きさ(約mm)重さ(約kg)
DELLXPS 13 (9310)i7-1165G7-13.4 (16:10)296 x 199 x 151.2
DELLInspiron 13 (7300)i7-1165G7MX35013.3 (16:9)304 x 198 x 171.0
MSSurface Laptop 13i7-1065G7-13.5 (3:2)308 x 223 x 151.3
AppleMacbook Proi7-1068NG713.3 (16:10)304 x 212 x 161.4

同じDELLから発売されているInspiron 7000 13インチ(7300)はちょっと気になる存在です.スクリーンはFHDなのですが,同じく第11世代Core-i7を搭載し,ディスクリートGPUとしてMX350も積んで,重量が約1kgなんです.ちょっと横幅が大きいですが納得の範囲です.USB-A端子も残されていて汎用性も高く,これで1kgは立派.US配列キーボードは選べないみたいですが.

表にはありませんが,16:9スクリーンの旧型XPS 13も,6コアのi7-10710Uが選べるという点で魅力があります(まだ買えるみたいです).尤も,このところなぜか市場から6コアCPUのノートが姿を消しているんですよね・・・Intelの生産等の都合か,あるいは排熱の問題でしょうか.

Surface Laptop3は3:2の高解像度液晶が自慢ですが,相変わらずThunderbolt3に非対応です.さほど小さく軽くもなく,メモリ16GB+SSD 1TBにすると非常に高価で,食指が動きません.

Macbook Proは・・・重いです.専用にチューニングされたCPUを積んでいるのは羨ましいですね.