2021年12月30日木曜日

Vektronに服を着せる

ペットのベクちゃんが寒そうだから着せた・・・わけではありません.

当方,Vektronを折り畳み,階段下の狭い収納に押し込んで保管しております.

重く持ちにくいVektronをどうやって持つか.試行錯誤を繰り返した結果,ラックにタイダウンベルトを掛けて引き上げつつ,モーターユニットを太ももに当てがいながら運ぶ,という形態に落ち着いています.

そこで気になるのがチェーンに触れてしまうこと.

チェーンガードがあればだいぶ防げるとは思うものの,うっかりチェーンに触れてオイルが付いてしまうことが多々あります.

そこで,年末大掃除で廃棄となった古いシャツをカットし,チェーンを覆うように掛けてみた,というわけです.

カンペキではありませんが,安心して持ち上げられるようになったので気分的には楽になりました.

しばらくこれで様子を見ようと思います.

こういう製品,売ってたりするのかな?折り畳み自転車に共通する悩みじゃないかと思うのですが.

2021年12月26日日曜日

ダブルレッグ・センタースタンド付けました

パーフェクトベクトロン現る!(二本足が付いた,という意味です)

Vektronには純正のしっかりしたキックスタンドが付いています.駐輪する分には不足なしなのですが,折り畳み時には不満があります.

1つは,折りたたむ際に閉じないといけない,ということ.キックスタンドは左側にあるのですが,折り畳み時は右側に立つのがセオリーなので,スタンドを畳んで自転車を支えながら反対側に回らないといけません.

また,折り畳み・展開時に重量を支えなければいけないこと.ほおっておくとヒンジ側が下がってしまうのですが,そうなるとそれなりに重い前半部をうまく動かせなくなります.

どちらも慣れで何とかなる問題ではあるのですが,電動ではないTernの折り畳みシリーズがシートポストで支えられるのに比べると面倒です.

なにより高価で重いVektronを傷つけないように・・・という緊張感がイヤなのです.


そこでセンタースタンドというわけです.Vektronの下側を覗いてみると,かなり後ろ寄りですがしっかりした台座が備わっています.

これならイケる!というわけで,Amazonにて20インチ対応とされるダブルレッグ(二本足)のセンタースタンドを買いました.

買ったのはGIZA ProductsのCL-KA56という製品です.多数の類似品がありますが,全てMASSLOADというブランドの派生品であるようです.ただ完全なバッジエンジニアリングではなく,微妙に付属する金具が違うという噂.当方が購入した物には長短2種の組付け用ボルトが入っていましたが,黒いほう(長い)は六角頭,銀のほう(短い)は六角穴(8mm)でした.

取り付けに難儀な点は特にないのですが,オリジナルのキックスタンドと干渉してしまう点だけは何とかしないといけません.当方は単純に取り外してしまいました.

ちゃんとした台座があるので,取付は短いほうのボルトで止めるだけなのですが,フレームが込み入っていてレンチが全然回せません.ラチェットが欲しいです.

スタンドを上げたときに後ろ下がりのチェーンステーと干渉しないか心配していましたが,杞憂に終わりました.

オリジナルのキックスタンドを外した穴がちょっと目立ちますね.反射テープでも貼ろうかな.


センタースタンドで立てるとこんな感じ!後輪側が浮きます.

GIZA Productsのものは20~28インチ対応となっているのですが,オリジナルと思われるMASSLOAD KA-56は24インチから,となっていてちょっと心配していたのですが,少々長いな,と思う程度で充分アリだと思います.

何より,折り畳み時にヒンジを安定して支えてくれる足はとってもありがたいです.

また,足を立てた状態でもクランクは干渉せず,ペダルが回せます!

当方,自力でメンテナンスというとチェーンの清掃ぐらいしか思いつきませんが,ちょっと得した気分です.

2021年12月24日金曜日

縛っちまえ!

タイダウンベルトで縛ってます.

頑張って室内保管しているVektron.広い場所でなら持ち上げるコツが分かってきました.

でも,狭い保管場所に収めようとすると,持つところがなくてツライ.

さらに,マグネットが外れて折り畳み部が広がり慌てることもしばしば.

このままでは当方かVektronもしくは自宅の壁がケガをする!と思い,対策することにしました.

タイダウンベルトは,丈夫なベルトに引っ張られると食い込むようなバックルが組み合わされており,簡単にモノを縛り上げることができます.

Amazonで80cm・4本入りというのがあったのでポチりました.

1本はバッテリ台の下を通してフロントフレームを縛り,畳んだ後に展開しないようにしました.効果は抜群です.

もう1本はバッテリ台端部に通して輪を作り,引っ張り上げられるようにしました.

これで狭い場所に収める際,持ち手の確保と腕位置の自由度が高まり,多少楽になりました.


それにしてもVektronは,運ぶとなると重いですよね・・・

乗車時は自転車の左側に立ちますが,運搬時は右側(チェーン側)に立つのが秘訣なのかな,と思うようになりました.しかしうっかりオイルが付いちゃうことも.

モーターユニットの前が大きく空いているので,ここに取っ手がほしいです.

2021年12月23日木曜日

転ぶなら左に

やってしまいました.

通勤経路を走行中,前方に信号待ちの車列を発見し,歩道に上がろうと左に寄ったのですが,歩道との段差に入る前輪の角度が浅くて,ズリっといってしまいました.

幸いにして,(少なくともパッと見は)当方の身体にもVektronにも大きなダメージはなく,その後の走行には問題ありませんでした.

でもリアラックの左後ろがちょっと傷ついてしまいました.こうして自分のものになっていくんだね(涙).

リアラック(アトラス)は非常に頑丈で,その後も縦置きの安定感に変化はありませんでした.


ところで,Vektron納車のとき,店員さんから「倒れるなら左に!」と言われておりました.右リアに変速機があるのですが,これに衝撃を与えると取り付け部が曲がってしまい,即走行不能とのこと.

他のスポーツバイクでも同じだと思うのですが,Vektronは重たいので特に気を付けてほしいとのことでした.

フレームの折り畳みヒンジも左(右が開く)にあるので,その点からも左に行くべき,なんでしょうね.

リアラックに幅のあるバスケットでも付ければ,多少保護になるかな?

2021年12月22日水曜日

やっぱ油圧ディスクだね

Vektronでぽつぽつ通勤しております.

で,やっぱり油圧ディスクブレーキはイイですね.

当方,雨の日は一切乗らないのですが,そのタッチというか制動力の調整しやすさがとってもイイ.フィーリングが四輪に近い,というのが正しいかな.

息子のおさがりのクロスバイクはVブレーキ.効き自体は問題ないです.容易にタイヤがロックします.

でも,フィーリングは良くないというか,四輪でいえばカックンブレーキ.

レーシーな走りならそれも可なんでしょうけど,当方の通勤では微妙な速度制御が必要な場面が多いです.

もちろん,そのクロスバイクで困ったことは無いのですが,やっぱり油圧ディスクはイイです.イイ.


ベルをシフターのところからコントローラーの下へ移しました.シフターの表示が見えなかったので.

これでもちゃんと鳴らせますけど,いつ鳴らすんでしょうね.

2021年12月19日日曜日

テールランプ足してみた

通勤でも使うVektron.帰りは夜です.

標準装備のテールランプはバッテリで光ってくれますが,取付位置が低く奥まっています.

リアのラックに荷物を載せれば間違いなく見えなくなります.海外仕様のVektronはリアラックの後端に大型のテールランプを備えているようです.

このままではまずかろうということで,テールランプを追加で取り付けました.2か所も.

1つ目はCateye Reflex auto.この製品は以前からある電池式なのですが,リフレクターを兼ねること,角型で大きいこと,ねじ止めを含む取付ブラケットが付属していること,比較的安価なこと,で有名?です.

純正リアラック後端には長孔や丸穴が空けられたプレート状の部分があり,いかにもテールランプを付けろと言わんばかりの形状になっています.ここに件のランプ(のブラケット)がピッタリ付きます.

若干スポーツバイクのイメージが失われたような気もしますが,安全面では向上している・・・でしょう.

電池式なので開閉して電池を交換しないといけないのですが,どうもそのうちパーツが脱落するようになるようです.しばらくは反射板として使おうかな.

標準装着のテールライトから電源を引っ張ってこられると良いのですが.

2つ目,G keniのQ5という名称で売られているヤツ.類似品を含めポピュラーな1品のようです.

こちらは高い位置に付けたかったのです.

ライト本体はアタッチメントにねじ込んでつけるのですが,Oリングが効き始めるとぐっとねじ込みが重くなるなど,加工精度は高いようです.

自分では見えないのですが,ブレーキランプの模擬機能もあるとのこと.こちらは点滅で使っていこうと思っています.


Vektronは2022モデルからリアラックが標準装備になるようですが,テールランプも海外モデルと同じものが付いてくるんでしょうかね.

2021年12月18日土曜日

Vektronは敷居が低い?

なんで折り畳み小径車を選んだのか,という話.

合体変形ロボ的なロマンを感じるものの高価なVektron,折り畳みの小径車でいいのか?というのは迷うところではないでしょうか.

当方,探し始めた当初は「折りたたんで(車に積んで)あっちこっち持って行ける」などと軽く考えていましたが,webで情報収集をしていくとそれなりの覚悟と準備が必要なことが分かります.

また実際に購入してみると,その重さと大きさ(特にリアキャリア付なので)は脳内イメージをはるかに凌駕します.

当然ながら,走行性能としては650cや700cを採用するeバイクのほうが上です.それらも高価ですが,値上げされたVektronが買えるならそれらも買えるでしょう.


それでもVektronを選んだ1つの理由は,フレーム高さ(スタンドオーバー)が低い,ということです.

適したサドルの高さはクランク位置で決まってしまうので,小径車であっても低くはなりません.当方,Vektronでも停車時はサドルから降りています.

違うのは「足を後ろに振り上げなくても」フレームを跨げること.

通常はVektronでも,右足を振り上げてサドルを越えて「降りる」わけですよね.それが簡単確実です.

ただ,通勤経路上の踏切待ちや大きな街道の信号待ちで,周囲を歩行者に囲まれた状態では,ちょっと右足を振り上げるのが憚られます.

またそういったシーンでは,当方歩行者になりきりたいタイプなので,自転車から降りたいのです.

そんなときVektronだと,慎重に右足を上げれば,サドル前のフレームを越えて自転車の左側に立つことができます.

同じ小径車であっても,折りたためないタイプ(TernのSurgeやGiantのIdiomなど)はそこまで低くありません.

まあ,気にしすぎかもしれないのですが,折り畳み小径車を選んだメリットの1つかな,と思っています.

2021年12月17日金曜日

Vektronは甘くない

電動アシスト自転車のVektron,折りたためることが特長の1つです.

で,折りたたむわけなんですけど・・・理想と現実だいぶ違うから.

重い

重い.Vektronを畳んだ方はきっとこう思うはず.

当方,試乗させてもらったときに自転車形態のベクトロンを持ち上げて「なんだ案外いけるじゃん」などと思って軽く考えていました.

折りたたんでも重量は変わらないのですが,持つところがない(持ちにくい)のです.予め確保していた階段下収納に収めたんですけど,コレがなかなかにキツい.腰を痛めないように気を付けなくては.

ネット上の動画では外国人さんが軽々と持ち上げたり車に積んだりしてますが・・・カーボン製のベクトロンでもあるのか?

ジョイント部やチェーンに触るとオイルが付く罠も.チェーンカバー(オプション)付けとけばよかった.

リアキャリアは「縦に置ける」という機能にも期待して購入しました.実際,縦に置けます.でも,この状態で運ぶのはとっても持ちにくい.吊りひもでも探そうかな・・・

変形マシンの現実

Vektron(やTernのVergeシリーズ)に興味をお持ちの方は折り畳み動画を見ていると思います.

そのとき,こう思いませんでしたか?「そんなにいろいろ全部手順を踏まなくても何とかなるんじゃないの?」私も思っていました.

例えば,わざわざアンドロステムを開いてハンドルをまっすぐにするのはメンドクサイとか,ステアリングポストとシートポストを伸ばしたままでいいんじゃないの,とか.

そうは問屋が卸さないんですよ.

シート高を乗車時のまま,かつアンドロステムも乗車時のまま「N字折り」をすると,ステアリング(についているレバー類)がシートに干渉してしまうのです.

しかも,変形前後だけでなく変形途上も干渉を気にしないといけません.

で「メンドクサイなあ」と思いつつ適当にアンドロステムを調整する.折り畳み時の様子を眺めると,乗車時とは逆側(サドル側)に倒した方がクリアランスが大きそうだな,と思うと,ハンドルポストを畳んだ時にコントローラ(Intuvia)がタイヤに当たります.

もちろん,左ペダルは前方に出しておかないと畳まれてきた前輪と干渉します.

結局,サドル下げ-ステムまっすぐ-ペダル回転,と手順を踏むのが,その後のトラブルを最小限に抑える秘訣かと思います.

なお,折り畳み状態はマグネットで保持される・・・はずなんですが,コレがまた,外れて欲しくないときはポロっと,すぐに外れて欲しいときはねちっこく,と.

走りは爽快で折り畳みのネガを感じることはあまりないのですけどね.

2021年12月16日木曜日

Vektronのジオメトリー

ジオメトリ―.自転車フレームの寸法のことをそう呼ぶそうです.

ここでの問は「VektronのジオメトリはVergeシリーズと同じなのか違うのか」です.

奥の薄い色がVektron,手前がVerge S8i

TernにはVektronと同じ55-406のタイヤを履くVerge S8iというモデルがありまして,カタログ写真のサイズを調整して重ねてみますと,フレーム形状は良く似ていることが分かります.

ただ,いくつか差異があり,目立つのがシートチューブの角度です.

ひとことで言えば,Vektronのシートチューブは寝ていて,Verge S8i(などVergeモデル)は立っています.

ジオメトリーが公開されているGIANTの小径モデルも調べてみました.GIANTは全てのモデルの数値を公開しています.

Tern Vektron S10 Tern Verge S8i
GIANT Halfway GIANT Idiom2

Vektronはおおよそ70.5°ぐらいですね.Vergeシリーズはシートポストがフレームを貫通するよう,クランク軸とシートチューブがずれた位置にあります.カタログ写真のサドル高さで考えた場合,クランク中心から測ると74°ぐらいでしょうか.

GIANTの場合,既に廃盤ですが折り畳みのHalfwayは67°との記載でした.ただ,これもVergeと同じくシートチューブとクランク軸がズレています.Vergeとはズレ方が逆なので,実質的な角度は少し立ち気味になり,おおよそ70°のようです.

一方,折り畳みでないIdiom2は74°です.こちらはシートチューブのズレはありません.

ロードバイクの多くは74度近辺だそうです.また図はありませんが,Tern Surgeという非折り畳み小径車は73°だそうです.

シートチューブが立っているほうが操作性が高く,漕ぐ力を伝えるのに有利なようです.逆に寝ていると,安定性が高く快適性が向上するようです.

シートチューブだけで決まるものではありませんが,Vergeは折り畳みでもSurgeやIdiomと同じく,ロードバイク的な操作性や加速力を目指しているのでしょうかね.

剛性や重量で不利な折り畳み自転車は安定性重視の設計を取ることが多いそうなので,Halfwayはそれに沿っているのかな.Vektronは電動アシストがある一方で重いので,安定性に振っているのでしょうね.

2021年12月15日水曜日

Vektronが来た!

折り畳み電動アシスト自転車,Tern Vektronを買ってしまいました.

一応,天気のいい日は自転車通勤する,という理由ですが,まあ物欲に負けたという感じです.

御多分にもれず今は納期が長いようで,試乗の後に即決しても1か月ほど待ちました.Webを漁ると今年の序盤にオーダーした方はもっと待たされているようなので,多少改善しているのでしょう.

色は「ダークシルバー」です.他にマットブラックとフォレストグリーンがあるのですが,明るい色にしたかったのでコレにしました.写真で見るとチタニウムシルバーというか,少しベージュが入ったウォームな色に見えるのですが,実物はそういう感じでもなく,明るいガンメタリックみたいな色です.

オプションはリアキャリアだけ付けました.2022年モデルからはフェンダー・チェーンガードとともに標準装備になるそうです.2021年モデルはオプションなしで価格だけ上がった,ちょっと残念なモデルなんですけど,次の納品がわからんということで決めてしまいました.

尤も,注文時は「オプションは年明けだと思います」と言われていたのが,装着されての納車時になりました,モノは動き始めているのかもしれません.

バッテリの電力で光るテールランプがあるのですが,キャリアの根元部分に付いてます.フェンダー付きモデルは後端に付くようなのですが,これだと荷物を積んだ時見えないですね.

海外モデルだと,リアキャリアの末端にもっと大型のものがついていたり,シートステーについていたりするようなんですけど,日本仕様は違うようです.カタログを見てもよくわかりません.


電動アシスト自転車であるVektronは,重いのは明らかですが,Ternの他モデルと比べて大きいのでしょうか?

Ternのカタログから,20インチ406ホイールを採用している折り畳みモデルを拾って表にしてみました.寸法はcm単位,重量はkgです.

mmじゃないのは,そこまで精度ないってことかな・・・

モデル展開時収納時重量
全長長さ高さ
Link A7148807339.510.5
Verge N815279723811.0
Vektron S1015386654119.8
HSD P91631638640.525.7

普通のロードバイクやクロスバイクはおおよそ全長170cmだそうです.折りたためないミニベロのTurn Surgeですと,フレームサイズによりますがホイールベース100cmに20x1-1/8タイヤを履くとのことで,おおよそ全長が145cmぐらいでしょうか.

ホイールが小さいと見た目も圧迫感が断然違うものの,こと収納性については長さが半分の折り畳みモデルが強いですね.ハンドルが折れるのも,幅と高さを抑制するのに相当効くと思います.