ジオメトリ―.自転車フレームの寸法のことをそう呼ぶそうです.
ここでの問は「VektronのジオメトリはVergeシリーズと同じなのか違うのか」です.
TernにはVektronと同じ55-406のタイヤを履くVerge S8iというモデルがありまして,カタログ写真のサイズを調整して重ねてみますと,フレーム形状は良く似ていることが分かります.
ただ,いくつか差異があり,目立つのがシートチューブの角度です.
ひとことで言えば,Vektronのシートチューブは寝ていて,Verge S8i(などVergeモデル)は立っています.
ジオメトリーが公開されているGIANTの小径モデルも調べてみました.GIANTは全てのモデルの数値を公開しています.
Tern Vektron S10 | Tern Verge S8i |
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GIANT Halfway | GIANT Idiom2 |
Vektronはおおよそ70.5°ぐらいですね.Vergeシリーズはシートポストがフレームを貫通するよう,クランク軸とシートチューブがずれた位置にあります.カタログ写真のサドル高さで考えた場合,クランク中心から測ると74°ぐらいでしょうか.
GIANTの場合,既に廃盤ですが折り畳みのHalfwayは67°との記載でした.ただ,これもVergeと同じくシートチューブとクランク軸がズレています.Vergeとはズレ方が逆なので,実質的な角度は少し立ち気味になり,おおよそ70°のようです.
一方,折り畳みでないIdiom2は74°です.こちらはシートチューブのズレはありません.
ロードバイクの多くは74度近辺だそうです.また図はありませんが,Tern Surgeという非折り畳み小径車は73°だそうです.
シートチューブが立っているほうが操作性が高く,漕ぐ力を伝えるのに有利なようです.逆に寝ていると,安定性が高く快適性が向上するようです.
シートチューブだけで決まるものではありませんが,Vergeは折り畳みでもSurgeやIdiomと同じく,ロードバイク的な操作性や加速力を目指しているのでしょうかね.
剛性や重量で不利な折り畳み自転車は安定性重視の設計を取ることが多いそうなので,Halfwayはそれに沿っているのかな.Vektronは電動アシストがある一方で重いので,安定性に振っているのでしょうね.
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