これでKマウントは成仏,でしょうか
MonsterAdapterのLA-KE1.PENTAX KマウントのAFレンズ,それもボディモーター型(レンズ自体にはAF用モーターが無いタイプ)をSONY Eマウント機でAFレンズとして使える,というアダプターです.
夢想はしていましたが,本当にこんな製品が発売されるなんて思ってもみませんでした.
当方,以前はPENTAX野郎だったので,いまさら感はありますがPENTAXレンズたちの供養に購入しました.
アダプタにAFカプラーがある!絞りの爪を制御する機構も組み込まれています.外装の質感を別にすれば,とても良くできています.
ただ,やはりサードパーティ製品なので,取り付けは丁寧に行った方がよさそうな印象です.
レンズを嵌めた後,電源を入れる前にピントリングを軽く動かして,AF駆動カプラーとのかみ合わせを確認しておくと良いようです.
当方の個体は,最初からファームウェア02が導入されていました.
なお,絞り環のあるレンズの場合,絞りをA位置にしておかないとAFレンズとして認識されないようでした.
手許に転がっているPENTAXレンズから2つ選んで試してみました.
基本的に一眼レフの動作を忠実になぞるようです.つまり絞り開放で測距・測光して,シャッターボタンが押されてからシャッターを閉じ,絞りを動かし,撮影を行います.
なので,フレーミング中に見ている映像と撮影後の映像はボケ具合が異なります.また絞りの動作があるので,撮像までのラグがそれなりにあります.
いずれも「ああ,一眼はそうだったな」と思うと同時に,ミラーレス(像面測距・像面測光)のポテンシャルを改めて認識した次第です.
smc PENTAX-DA 1:28 35mm Macro Limited
APS-C用のマクロレンズを付けてみました.フード内蔵のうえに35mm換算52mmということで,PENTAXユーザーだった当時はコレを付けっぱなしにしていました.
LA-KE1を介してのAFはかなり実用的に動作しました.APS用レンズであることがボディに伝達されているようで,自動的にAPS-Cクロップされます.
焦点深度の深いマクロとして案外使い手があるかも.
smc PENTAX-FA 1:1.9 43mm Limited
43mmという焦点距離,Limitedなのにみんな持ってる不思議なレンズです.
LA-KE1を介してのAFは微妙なところ.細かく動きながら頑張って焦点を合わせようとしますが,ときどき諦めます.
キチンとFFレンズと認識され,クロップされません.なお,F値は2.0までしか下げられませんでした.
AFが諦めなければビシっとした写りになりますが,フィルム時代のレンズなので色ズレは避けられないようです.
このレンズで,幼かった長男を追いかけていたな・・・
LA-KE1はこの他にも多数のレンズに対応しています.ただ,LA-KE1に組まれるであろう多くのPENTAXレンズはベテランでしょうから,その動きや映りについてはレンズの個体差,くたびれ具合に大きく影響されるでしょう.
Canon, Nikonもミラーレスに舵を切ったいま,PENTAXも過去を振り切る時期に来ていると思います.LA-KE1の登場は,PENTAXファンにとって大いなる慰めだと思います.
AFできちゃうってこと
手持ちのPENTAX用レンズアダプタが3個になりました.
上の写真右,K & F Conceptのアダプタはシンプルに筒です.PENTAX純正のM42アダプタをさらにつけて,Takumarレンズに使います.
左のRayqualのものは絞りを変えられるタイプ.PENTAXのAFレンズには絞り環を省略したものも多いので,それらを使うため.
で,今回のAFアダプタというわけなのですが,AFができてしまうと,つい実用性能を期待しちゃいますよね.
もちろんそれなりに使えるわけですけど,最新のEマウントレンズと比べれば(ボディとの相性も含めて)大きな差があります.
「今日はオールドレンズで撮るぞ」というケースならいいですが,やはり実戦投入にはためらいを感じます.
せっかく高価でAE/AF可能なレンズアダプタを入手しましたけど,やはりこれはPENTAX供養のための供物なのだと思います.
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