2023年2月10日金曜日

Lian Li A4-H2OでPCを組む

小型ケースにPCを組んでみました.Lian LiのA4-H2Oです.

以前NR200P Maxで組んだPCは快調に動作しているのですが,もう1台デスクトップPCを用意することになり,ケースを組み替えることにしました.

NR200P Maxにはi7-12700+RTX3060tiが収まっていたのですが,空間的にも冷却性能的にもかなり余裕があるようなので,これをより小型のケースに収め直し,空いたNR200P Maxにはより高性能なCPU+GPUを組もう,という作戦です.


パーツ選定

選んだケースはSFFの定番,Lian LiのA4-H2Oです.簡易水冷前提のケースで,NR200Pより一回り小型です.グラボはPCIeライザーケーブルで倒立設置するタイプです.

電源(PSU)はCorsairの750Wにしようと思ったのですが,Amazon売価が高かったのでCoolerMasterのV850にしました.

冷却系,A4-H2Oは240mmAIO一択です.製品は豊富にあるので,なんとなくASUSのTUF Gaming LC240 ARGBにしました.ヘッドのロゴを見なければ,どこのメーカーか分かりませんね.

配線方針の検討

小さいケースでは配線の取り回しが最大の問題です.外せるパネルはすべて取ってまずは下見します.特にこのケースではPSUまわりがキモになります.

PSUを仮に取り付けて様子を見ると,PSUの上に少し,下に大きな隙間があることが分かります.一方でマザーボード(MB)とPSUブラケットの隙間はわずかです.幸いブラケットは斜めに切り込まれた形状なので,脇を通すなら下方向にずらすのが良さそうです.

PCIeスロットは3スロット分ありますが,当方が取り付けるグラボ,MSIのVentus 2Xは2スロット型です.A4-H2OはPCIeソケット(ライザーカードの末端)を1スロット分外側にずらすことができる(20mmの六角スペーサーが添付されてる)ので,これを前提とすると20mmの「裏配線」スペースができます.なので,基本的にできるだけ配線を裏側に回す方向で行くことにします.

組み込み

主要なコネクタをMBにつないでしまってから組み込みを開始しました.CPU 8pin電源およびCPU Fan用分岐コネクタは上から裏へ,CPU 24pin主電源は脇から裏へ回します.

なお,このケースには電源ランプやリセットスイッチがありませんので,システムパネルヘッダーは不要です.なのでROG Strix Z690-I付属のドーターカード(ROG Strix フロントパネルSATAカード)は外してしまいました.

AIOのラジエターからのホースは,PSUの下を廻すことにしました.マニュアルやネット上の作例ではPSUの上を通すのが基本みたいですが,ホースを急角度で曲げたくなかったことと,PSU上側に排気が出るようなので,こうしました.LED付きなど背の高いメモリを使っている方は,上側からでないとダメかもしれません.

これで完璧な作戦・・・のはずなんですけど,実際に組み始めるとなかなかすんなりいきません.PSUをはめ込むと多くのケーブルやホースが事実上固定されてしまうので,PSUのネジ止めは最後にすべきかと思います.

ケースからのUSBやオーディオ配線に難しいところはありませんが,ケーブルの長さがマチマチで少々ごちゃっとします.

多少ギュウギュウしながらPSUを取り付け,なんとか形になりました.なお,取り回し的にポンプヘッド(のロゴ)は横向きになってしまいました.パネルをつけてしまえばあんまり見えませんけど.

裏側に出てきた配線たちはこんな感じ.CPU PUMPやCPU 8pin電源はラジエターファンと接触しないよう注意が必要です.CPU 24pin 主電源はケーブル長に余裕がなく,PSUに巻き付けるような取り付けになりました.下側からはARGBの分岐ケーブル(とPCIeのライザーケーブル)が来ます.

グラボまで取り付けるとこんな感じ.ケーブルマネジメントはどこいった?という感じですけど,グラボが小型なのでこのままでも支障なくパネルが閉まります.

このケースにフルサイズのグラボを入れる人はやっぱりすごいですね.


小さいから難しいんじゃなくて・・・

NR200P MAXと比べると,Lian Li A4-H2Oは確かに難易度が高いです.それは,小さいことが理由というよりも,ケーブルやホースの長さが専用に調整されていないから,だと思います.

NR200P MAXの素晴らしいところは,これらがピッタリでかつあらかじめ適切に配置されていること.だから迷うことなく組めます.

そのような「MAX」スタイルはもっと流行るんじゃないかと思っていましたが,追従するメーカーは現れないですね.専用の電源やAIOを作るのはハードルが高いかもしれませんが,PSU用のケーブルだけでも専用品にしてくれたら,ずいぶん組立の快適度が上がるんじゃないかと思います.

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