レンジファインダーカメラ,Nikon S2も当方の手許にやってきました.
ライカM3をライバルとして1954年に発表されたこのカメラは,PENTAX SPよりも1時代古いもので,岳父のさらに父君が購入されたもの.
レンズ交換式のレンジファインダーカメラに触れること自体がほぼ初めての当方にとって,非常に新鮮なメカです.
このころのカメラは貴重品だったのか,レンズやフードなど付属品のほとんどは革製のケースに収められています.なんというか,カッコイイ.
このNikon S2もヒット製品らしく,骨董品としての価値はあまり無いかもしれませんが昭和30年ごろの空気を今に伝えてくれるものだと思います.
ファインダーを覗いてピントリングを回していくと,2重の像が重なっていくのが見えます.たしかにピント合わせはできますが,非常に重たいカメラを構えつつジワジワとピンと合わせをするのは大変な作業ですね.
さらにファインダーに描かれた,撮像範囲を示す枠は標準レンズ用ですから,広角・望遠レンズに交換したときは外付けファインダーで視野を確認する必要があります.外付けファインダーで構図を確認して,ファインダーを覗いてピントを合わせ,ようやくシャッターを押す.大変だ・・・
カメラ本体は,スローシャッターの調子が悪いのですが,そのほかの部分は大丈夫な様子.こちらも整備に出してみようかな.
箱の中には領収書や保証書が収められていました.このNikon S2は1955年(昭和30年)10月4日に購入されたことが分かります.保証書のシリアルナンバーは今もニコンに記録されているのでしょうか?ボディ+標準レンズで57,465円と記されていました. |
---|
0 件のコメント:
コメントを投稿