2016年11月12日土曜日

PENTAX SPのこと

岳父は写真部だったと聞いています.

当然のように,東京オリンピック時代のベストセラー,Asahi PENTAX SPも遺されたカメラに含まれていました.

昭和30年代の終わり,1960年代.日本全体が若々しく,日々成長していた良き時代のカメラですね.

既に50年以上経過しており,カメラ本体は「典型的な故障状態」,つまりミラーがアップしたまま戻らず,露出計用電池ぶたは液漏れ腐食で固着,という状態.修理してくれるお店はまだあるようなので,そのうち出してみようかな.

付属の50mm f1.4レンズの他,28mm f3.5と135mm f3.5も揃っています.どれもM42マウント,つまり大きなネジのようにレンズを本体へ捻じ込むシンプルなシステムです.

私は*ist Dから一眼に入ったので,いくつかPENTAXのレンズを持っているのですが,この当時のレンズはとにかくスリムなのに重いのが印象的.SP本体も金属のカタマリですから,これらをしっかり構えて手動でフォーカスしつつ写真を撮る,というのはプロフェッショナルの作業ですね.

PENTAXのデジタル機,2008年発売のK-mと並ぶ.形状だけでなく重量感もかなり違います.手ぶれ補正は頼りになりますが,フォーカスの精度と速度が何とも・・・レンズはそれぞれSuper Takumar 50mm f=1.4とDA35mm f=2.8 Macro.
SPにはいわゆるアクセサリーシューがありませんが,岳父のSPには接眼部に差し込む形のシューアダプターが付けられていました.ASAHI PENTAXのロゴ入りです.

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