ボディはSONY,ファインダーはNikon,中華アダプタを介してPENTAXのレンズ.
岳父の Super-Takumar 28mm を持ち出して撮影してみました.
一般にレンズは焦点距離が小さくなるほど,絞りを閉めるほど被写界深度が深くなります.被写界深度が十分に深くなる(あるいは撮影者が諦める?)とパンフォーカスになるわけですね.
使った Super-Takumar 28mm ではf=8.0と距離3mが赤字になっており,これを赤いマークに合わせる(設定する)とおおよそ1.5m~∞でピントが合う,いわゆるスナップマークがついています.ピント合わせ不要,というマニュアルフォーカス時代の便利機能ですね.
これを前提にニコンS2用ビューファインダーを付けてみました.光学ファインダーを覗くだけで撮影できるんじゃないか,という目論見です.EVFが嫌いなわけじゃないんですが,せっかくビューファインダーがあるので・・・2つのレンズが目標を見定めているなんて,なんだかステキ!
手許のビューファインダーは可変型,つまり焦点距離に応じて視野が変えられるタイプです.また,撮影対象との距離に応じて撮像部との視線角度のズレが変わりますので,シュー根元のレバーでファインダーの角度を変えられるようになっています.芸が細かい,と思うと同時に,ファインダーを適切に設定した上で構図を確認し,それから本体のファインダーでピントを合わせ,シャッターを切る,という動作をこなす必要がある昔のレンジファインダーカメラは大変だなあ,と思った次第です.
早速,スナップマークで撮ってみました.
技術とセンスの無さはとりあえず置いておいて写真を見てみますと,どうも遠景がシャッキリしません.おおよそ同じ敷地内にあるような物はハッキリ写っていますので,人物や物を撮るうえでスナップマークは有効だと思いますが,風景には向かないのかな.
もしかすると,マウントアダプターやレンズの個体差で無限遠にうまくピントが合わないのかもしれません.Super-TakumarのマウントはM42ネジなので,捻じ込み具合が甘いとかそいういうことがあるかも・・・ピントリングと絞りリングに挟まれて,レンズ本体の掴みどころが無いんですよね,この28mm.