2017年9月30日土曜日

またまた調布飛行場

懲りずに調布飛行場に行ってきました.

今回はα6000だけでなくα7IIも持参.SEL24240だけでなく,前回あまり良い印象の無かったSEL55210ももう一度使ってみました.

撮影場所も滑走路延長上のちょとした丘にしてみました.画角の変化が少なくて追いやすいかも,と思ったのです.また連射は一切止めて,AF-Cで追いつつもあらかじめ予定した場所でシャッターを切るようにしてみました.

さらに,あんまり悩んでも楽しく無いので,トリミング上等で.

当日は風向きが途中で変わり,定期便は撮影場所から遠方で着陸して遠方へ離陸する,というツイてない組み合わせになってしまいました.

ただ,当日は天気が良かったせいか,定期便以外の小型機発着が結構あり,楽しめました.小型機はDo228とも挙動がかなり違うのですね.


離陸する小型機.小型機は僅かな滑走でたちまち上昇するのでびっくり.軽いせいか多少フラフラしながら飛んでいく様が面白いです.(α6000+SEL24240)

ASIA Air SURVEYの小型機.今回はシャッタースピードをプロペラが回って見えるようにと1/250sに固定し,絞りを上げつつISO感度を調節しました.SEL55210は軽いですね.(α6000+SEL55210)

国土地理院の「くにかぜIII」と書かれた小型機.左後輪の後ろになにか装置がついていますね.α6000とのEVFの差ははっきり体感できるレベルにあり,α7IIのほうが撮影が楽です.(α7II+SEL24240)

風向きが変わり,着陸機(奥側)と離陸機(手前側)が鉢合わせ.当方の撮影場所からは,着陸・離陸の瞬間がどちらも遠い側になってしまいました.(α7II+SEL24240)

涼しい朝だったのですが,日差しがでてぐんぐん気温があがり,滑走路は逃げ水が見える状態になってしまいました.空気の揺らぎで機体がぐにゃぐにゃに.着陸の瞬間で,少し白煙が出ています.(α6000+SEL24240)

2017年9月23日土曜日

調布飛行場に再チャレンジ

再び調布飛行場に行ってきました.

前回ふがいない結果に終わった調布飛行場での飛行機撮影に再び行ってきました.結論から言って,今回もうまく撮れてません・・・

調布飛行場の2017年9月での定期便は下表となっています(毎月変わるようですので,新中央航空のWebでご確認を).なお,運行状況などにより時間はかなり前後することがあるようです.

これを見ると,ある程度離着陸が集まっている時間帯があります.10:10~11:40は1時間半の間に8回(離陸4・着陸4),13:20~14:50は同じく1時間半の間に6回(離陸3,着陸3)の撮影機会があります.このあたりの時間帯に出かけると効率が良いのではないかと思います.

#時刻離発着便名行先・出発地次便との間隔
18:30離陸201新島0:10
28:40離陸401三宅島0:05
38:45離陸301神津島0:15
49:00離陸101大島1:10
510:10着陸202新島0:05
610:15着陸102大島0:20
710:35着陸302神津島0:05
810:40離陸103大島0:00
910:40着陸402三宅島0:10
1010:50離陸203新島0:20
1111:10離陸405三宅島0:30
1211:40離陸303神津島0:50
1312:30着陸204新島0:50
1413:20離陸205新島0:05
1513:25着陸104大島0:25
1613:50着陸406三宅島0:25
1714:15着陸304神津島0:25
1814:40離陸305神津島0:10
1914:50離陸407三宅島0:10
2015:00着陸206新島0:20
2115:20離陸105大島0:30
2215:50離陸207新島0:45
2316:35着陸106大島0:00
2416:35着陸306神津島0:15
2516:50着陸208新島0:00
2616:50着陸408三宅島

前回同様α6000で撮影したのですが,今回はキットズームのSEL55210も持っていってみました.軽量で振りやすいし,レンズが小さいのでAF負荷も軽いのではないか,と思ったのです.しかしながら,どうも解像力がSEL24240より低い感じで,残念ながらAF能力が高まるといった印象もありませんでした.

尤も,機材云々以前に,飛行機がどういう挙動をするのか,どういうシーンが欲しいのか,という目標イメージが当方に無かったということが,まともな写真が撮れない最大の原因であったと思います.前回と今回でなんとなく様子が分かってきたような気がするので,近いうちに再々チャレンジしたいと思います.


少し引き気味(77mm/換算115mm)で撮ってみました.飛行機の動きは追いやすいのですが,迫力は無いですね.水平のみ修正しています.

トリミングしてみました.拡大するとたちまちボロが出てしまいますね・・・

調布飛行場は滑走路が近いので,目の前を横切るときの画角を決めておかないといけないですね.150mm(換算225mm)でもファインダーいっぱいに映ります.α7IIでもいいのかも.

シーンセレクトモード(SCN)のスポーツを使ってみました.このモードにすると,ISO感度も強制的にAUTOになります.どうも1/2000ぐらいのシャッタースピードを基準にして設定がなされるようで,プロペラは止まって見えます.

当日の風向きにより,着陸は撮影場所と反対側でした.小さな調布飛行場ですが,被写体も小さいので,240mm(換算360mm)では力不足ですね.適宜トリミングしてみました.

2017年9月17日日曜日

飛行機撮るのってむずかしい

飛行機撮影,なめてました.難しいんですね.

このところ自分的に望遠ブームが来ておりまして,しかしながら手許にある最も長い焦点距離はSEL24240の240mm.それならα6000に付けて,360mm相当で使ってみよう!と,深く考えずに出かけました.

訪問場所は調布飛行場.東京都の離島向けに結構な便数のコミューター機が離着陸しています.隣接する公園の丘,適当な木陰に陣取って飛行機を待ちます.

便利ズームたるSEL24240も今日ばかりはテレ端に固定.日差しが強いのでISOは100に.それでも容易にシャッタースピードが1/1000を超えてきます.なお,調布飛行場は昼間しか飛行機が飛びません.

数枚,駐機している小型機などを適当に取りながらボケっとしていると,「飛行機来た!」と子供の声.プロペラ機って案外静かなものですね.

気を取り直して飛行機にレンズを向けるのですが,撮影してファインダー像が一瞬消えると,未熟な私は飛行機を見失ってしまうのです.ターゲットは双発プロペラ機のDo228なんですが,思っていたよりずっと急角度で降りてくるんですね.しかも結構な前傾姿勢.水平の確認もままならず,撮影者があたふたするとAFも迷ってしまい,情けない写真だけが大量生産される結果となりました.

鍛錬あるのみ,ですね・・・

なお,α6000(に限らないのかもしれませんが)はバッファが空になるまでドライブモードを変更できないのですね.離陸する飛行機がゆっくりと誘導路を移動する様は単写モードで撮り,滑走位置に着いたら高速連射モードに切り替えよう・・・としたらできず,焦りました.離着陸シーンを撮ると決めたら,高速連射モードで待っていなくてはダメですね.


いざ着陸せんとするDo228.かなりの機首下げ姿勢で一気に降りてきてびっくり.小さくても飛行機らしい迫力があります.

日差しが強い日で,少し遠い駐機場を撮ると空気の揺らぎがはっきり出ます.解像力も限界に近いかも.この写真のみ等倍切り出しです.

滑走路へ進入するDo228.B777などの大型機と違って,四角い断面をしているんですね.

もう1枚,滑走路への進入.白っぽい機体の背後に白っぽい建物が多くあり,機体を際立たせる構図になかなかなりません.この後,ドライブモードがスムーズに切り替えられず焦りました.

大空に向かって離陸.伊豆諸島まで40分強で着いてしまうそうです.

2017年9月14日木曜日

ニコンの105mmで国分寺~立川

α7IIが来て,改めてオールドレンズを持ち出しております.今回はNikkor-P・C 1:2.5 f=10.5cmを装着して,国分寺~立川をうろうろしてきました.

このレンズはニコンSマウント用のもので,1955年ごろ購入されたものです.105mmという焦点距離ながら最小F値は2.5と大口径なのですが,そのぶん重量があります.

Amedeoのマウントアダプタで取り付けていますが,後のPENTAX super-takumarがM42なのに対し,より古いこちらはバヨネットマウントです.オールドレンズの場合,絞り値を知るにはレンズ指標を見るほかないので,取り付け角が決まっているのはありがたいです.

コンパクトなフードが付属していますが,捻じ込み式ではなく,両サイドのボタンを手で挟むように押すとネジ山部分が縮み,セットして離すとフィルタネジに固定される,という形式でした.

α6000で使っているときは,135mmともども何となく苦手意識がありましたが,α7で使うと中望遠は非常に楽しいです.注目している対象を写し込んで,背景は難なくボケてくれます.やはり,35mmフィルムサイズというのは焦点深度と画角の関係が人間にとって馴染みやすいバランスなのかもしれませんね.


国分寺断崖でチョウを撮りました.とても60年前とは思えない解像度を持っています.さすが日本光学.ただし,レンジファインダー用のレンズですから寄れません.刻まれた指標でも4 feet(1.2m)が最短です.

小さなクモ,等倍で切り出してみました.もう少し寄れれば・・・そういえば,Eマウントに90mmマクロがありますね・・・ゴクリ.

絞りを開放にするとかなりピントはシビアになります.その場合でも,周辺減光は許容範囲内だと思います.

水路に一風変わったししおどしが置かれていました.水車部分は水に濡れてつややかです.

鉄橋に移動.圧縮効果,出てますかね?

線路脇の風力計.妙に動物っぽい感じがします.

2017年9月8日金曜日

135mmって結構望遠なんですね

岳父の遺したsuper-takumar 1:3.5/135を使ってみようと出かけてきました.

135mmというと,おおよそ人物撮影用という感じで語られますが,当方は撮る相手もいないので,カメでも撮るかという気分で六義園に行ってきました.ココは庭園が美しいだけでなく,カメラおじさん&おばさんが多数いるので気兼ねしない,というのもいいですね.

super-takumar 1:3.5/135は細身なので,ほぼ同じ径の捻じ込み式フードを付けるとさらに細長く見えます.ピントリングは重めで,大きく焦点を移動させるのは時間がかかります.

カメラをSモードにして,絞り値を決めてからシャッタースピードで露出を調節するようにしました.手ぶれ補正の効果は大きいようで,135mmレンズながら1/50秒でも支障なく撮れます.曇天でしたのでISO感度は200ないし400にしました.

残念なことに,このレンズを覗くと奥のほうに拭き跡がありました.岳父が分解したのかな?そのせいか,フードを付けていても逆光気味だと画面が白っぽくなってしまいます.かなりLightroomの「かすみ取り」にお世話になりました.

使ってみて,135mmって案外立派な望遠だな,と感じました.当初は距離感がつかめず,後ろに下がってばかりでしたが,絞っても背景が簡単にボケるのは楽しいですね.


船の上の屋根に大きな鳥がいます.もう少し寄りたかったのですが,池があるので何とも.左の石にはカメさんが上がってます.
等倍で切り出すとこんな感じです.

クロアゲハでしょうか.逃げられないうちにと必死にピントリングを回しました.このレンズでは,おおよそこれ以上は寄れないようです.

ボケは見事に六角形ですね.フィルムカメラ世代にはあんまり違和感ないかも.蚊が多くて参りました.

救命用の浮輪がちゃんと用意されてます.4か国語で書かれています.落ちる人,いるのかな.赤い浮輪は緑の中で目立ちます.

2017年9月2日土曜日

岳父のSuper-Takumar 1:1.4/50

東京オリンピックをこのレンズで眺めた方も多いのでしょう.

岳父の形見にいただいたPENTAX Super-Takumar 1:1.4/50. PENTAX SPの標準レンズとしてセット販売されていたのは非常に有名です.

α7IIを購入して,このレンズを「標準画角」で使えるのは嬉しいですね.AFはなくとも,α7IIのピント合わせ支援機能は強力ですし,露出なども(スボラしようと思えば)合わせてくれます.

カチカチと心地よいクリックで回る絞りリング,ネットリと回るピントリング,どちらもAFレンズでは望めない心地よさです.製造から50年以上経過しているレンズですが,撮影の楽しさは衰えていません.高価なSEL50F14Zよりオールドレンズのほうが身近な存在かも・・・

少し画像が歪んだり,絞り開放では周辺が暗くなったりもしますが,しっかりピントの合った中央部はピシっと写るなあ,と感じます.さすがにLightroomにもプロファイルはありませんが,気になる場合は手動で少し修正するとシャッキリします.下のヘタッピな写真のうち,1枚目だけは水辺のラインが曲がって見えたので,少しだけ調整してみました.


さて,Super-Takumar 1:1.4/50といえば,放射性物質を含む,いわゆるアトムレンズの話題も含めて,それだけで趣味の1ジャンルとなっている(?)有名レンズです.

雌山さんの雌山亭銘玉8枚玉タクマーの研究という詳細な解説があります.当方も手許のタクマーがどのタイプに当たるのか調べてみました.

外観を見る限り,当方のタクマーは以下の特徴を備えています.

  • 被写界深度環零指標が「赤菱形」
  • シリアル番号記載は「1:1.4/50」の「後」
  • 前面標記は「新」フォント
  • レンズ群後端がレンズホルダーから「飛び出している」
  • 距離指標がアルミ板に印刷の後に貼付されているようには「見えない」
  • 赤外線指標は「4」より内側(赤菱形寄り)にある
  • 絞り環の「1.4」と「2」および「11」と「16」の間の半段クリックは「省略されている」
  • シリアル番号は7桁,1355244

これらの特徴を上記webページの解説に当てはめますと,当方のタクマーはIV期型A(6群8枚構成の末期の最初)のようです.