東京オリンピックをこのレンズで眺めた方も多いのでしょう.
岳父の形見にいただいたPENTAX Super-Takumar 1:1.4/50. PENTAX SPの標準レンズとしてセット販売されていたのは非常に有名です.
α7IIを購入して,このレンズを「標準画角」で使えるのは嬉しいですね.AFはなくとも,α7IIのピント合わせ支援機能は強力ですし,露出なども(スボラしようと思えば)合わせてくれます.
カチカチと心地よいクリックで回る絞りリング,ネットリと回るピントリング,どちらもAFレンズでは望めない心地よさです.製造から50年以上経過しているレンズですが,撮影の楽しさは衰えていません.高価なSEL50F14Zよりオールドレンズのほうが身近な存在かも・・・
少し画像が歪んだり,絞り開放では周辺が暗くなったりもしますが,しっかりピントの合った中央部はピシっと写るなあ,と感じます.さすがにLightroomにもプロファイルはありませんが,気になる場合は手動で少し修正するとシャッキリします.下のヘタッピな写真のうち,1枚目だけは水辺のラインが曲がって見えたので,少しだけ調整してみました.
さて,Super-Takumar 1:1.4/50といえば,放射性物質を含む,いわゆるアトムレンズの話題も含めて,それだけで趣味の1ジャンルとなっている(?)有名レンズです.
雌山さんの雌山亭に銘玉8枚玉タクマーの研究という詳細な解説があります.当方も手許のタクマーがどのタイプに当たるのか調べてみました.
外観を見る限り,当方のタクマーは以下の特徴を備えています.
- 被写界深度環零指標が「赤菱形」
- シリアル番号記載は「1:1.4/50」の「後」
- 前面標記は「新」フォント
- レンズ群後端がレンズホルダーから「飛び出している」
- 距離指標がアルミ板に印刷の後に貼付されているようには「見えない」
- 赤外線指標は「4」より内側(赤菱形寄り)にある
- 絞り環の「1.4」と「2」および「11」と「16」の間の半段クリックは「省略されている」
- シリアル番号は7桁,1355244
これらの特徴を上記webページの解説に当てはめますと,当方のタクマーはIV期型A(6群8枚構成の末期の最初)のようです.
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