2013年2月20日水曜日

イタリアでポニョを見る

我が家は短期滞在というこもあり(本当はイタリア語での手続きが難しいので),家庭のテレビには無料チャンネルしか映りません.

イタリアには本当に多数のテレビチャンネルがあるのですが,我が家で日本語の放送を見ることはできません.40番台の,いわゆるアニメチャンネルでは,ドラえもんなど日本のアニメをやっているのですが,イタリア語吹き替えのみで副音声もなく,日本語を聞くことはできません.懐かしいトムとジェリーやポパイなどは音声がなくても楽しめるので良いのですが,若干フラストレーションが溜まります.

そんな折,書店のDVDコーナーに行くと,さすがに宮崎駿のアニメ作品はしっかり並んでいます.それらはイタリア語と日本語が選択できるので,ポニョを買ってみました.

なかなか難解な作品ではありますが,子供は大喜びで繰り返し見ています.やはりベネチア映画祭に出品されるなど,「芸術」としての認知が高まると,こういう面で日本人にメリットがあるな,と思います.

ポニョ.題名もちゃんとイタリア語で「崖の上の」ってなってます.


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なお,ポニョは2008年公開の作品ですが,我が家はDVDで初めて見ました.なんというか,懐深いですね.ネット上には既に様々な考察が披露されていますが,思わずひとこと持論を言いたくなる,そんな作りになっていますね.どうもオジサンには不気味な演出が多くて・・・

人魚姫がモチーフ,ということですので,「命の取引」がどこかに組み込まれているんでしょう.それが明確に提示されていないので,大人は不安になってアレコレ詮索するわけですね.上手いというより狡猾な感じもしますが,そこが作品の魅力なんでしょう.

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