2013年2月10日日曜日

学校(2):インターナショナルスクールを見つける

イタリア語を基本言語にしない学校にはいくつかあり,アメリカンスクールやジャーマンスクール,チャイナスクールなどがあるようです.しかし,アメリカンスクールは米語を母語とする子弟のみ受け入れということで(事実上米軍向けか),日本人短期滞在者にはちょっと厳しいです.そうなると,おのずと私立のインターナショナルスクールということになります.

私が調べた範囲では,International Schoolと銘打つ学校はパドヴァに2校,ビチェンツァに1校ありました.私はパドヴァの2校を比較して決めました.初回は単身で訪問し,施設や環境を見学すると共に受け入れの可能性や手続き(入学試験はあるか?など)を相談しました.その後,家族が来訪してから,再度全員で見学に行きました.

近いほうの学校は校庭が狭く,遠いほうの学校は広い校庭がありました.どちらの校長先生も信頼できる方に思えたので,大いに迷いましたが,結論として「同じように良いなら近い方」を取りました.どちらの学校もIBバカロレア資格の取得が可能なようです.どちらの学校も,ナーサリー(幼稚園)から高校までを備えた学校でした.

選んだ方の学校では,子供の入学前に学力チェックのための試験がありました.この試験の成績によって入学可否が左右されることはない,との話で,要は西欧言語がネイティブでない子供のケアプランを立てるためのもののようでした.ただし,試験の実施は「日本での通学先小学校で,教員の監督の下で行うこと」と指示され,テストの問題はPDFファイルで直接校長先生に送られました.我が子が日本で通う小学校はごく普通の公立校なのですが,誠に幸いなことに校長先生は英語が堪能で,担任の先生も快くご協力くださり,試験が実施できました.

イタリアのインターナショナルスクールは,基本的に「イタリア人のための英語学校」です.生徒のおよそ80%~90%がイタリア人で,休み時間はイタリア語が飛び交っているようです.授業料は年間で7,000ユーロ強が相場で,これに必要なら送迎バス代などが加算されます.はっきりいって,一般イタリア人にはとても払えない額ですので,おのずと客層はお金持ちに限られます.上層と下層がはっきり分かれる欧州,保護者会に行けば,兄弟3人をナーサリー(幼稚園)から通わせている,と涼しい顔で話すご婦人に出会えます.お迎え時間は,学校前の道路が高級SUVで溢れかえります.乗合バスで保護者会にやって来るのは,本当に我が家だけでした.

基本的に英語で過ごす学校・・・なのですが,そこはイタリア.事務のお姉さんたちにはあまり英語が得意でない人もいますし,保護者会ではイタリア語で説明がなされたりして,拙い英語のみが使える私には困ることも結構あります.でも,回りは紳士淑女の集まりですので,尋ねれば誰かが英語で説明してくれます.

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