2024年11月9日土曜日

X1 Carbon Gen12のパフォーマンス

既にGen13の発売が開始されているThinkpad X1 Carbonですが,当方にとってはNew arrival!なGen12もなかなか良いです.

実使用状態でCinebench R23(10分)を走らせてみると,電源接続&最適なパフォーマンスで10,000pts強,バッテリ駆動&バランスで6,500pts弱という結果でした.

i9-13900Hを積むDell XPS17が14,000pts前後でしたので,なかなかのパフォーマンスといって良いのではないかと思います.

Surface Pro8 LTE (i7-1185G7)では電源接続&最適なパフォーマンスで4,500ptsも出ませんでしたから.


バッテリの持ちも,良いというか普通になりました.Surface Pro8 LTEはスリープしてもどんどんバッテリが減ったので,常にシャットダウンしていたのですが,X1 Carbonは普通に持ちます.

Cinebench R23を10分走らせると,満充電から90%になるぐらいバッテリが減るのですが,PDFを開いてときどきムービーを再生したりする会議をしていると1時間あたり10%ぐらいの減りです.電力消費にメリハリがついたな,という印象を持ちました.


PC WatchにCore Ultra 7 258Vと155H, それにRyzen AI 9 HX 370を比較した記事がありました.

これを見るに,第2世代のCore Ultraはかなり設計思想を変えてきたようですね.Intelは内蔵GPUとNPUの強化に賭けているようですが,果たして市場の反応はどうでしょうか.

スペックやベンチマークではちょっと見劣りするようにも思いますが,ノートPC用に割り切って実用性能とバッテリー駆動時間を両立できるなら,案外好評を得る・・・かもしれませんね.

Thinkpad X1 Carbonのような,頂点を目指すマシンには13900Hとかのほうが似合っているかもしれませんけど.


内蔵しているWWANは電波の掴みも良好です.Surface Pro8 LTEは圏外表示から電波を掴むのが遅く,本当に圏外なのか時間がかかっているだけなのかよくわからない状況も多々あったので,Thinkpadは非常に快適です.

先日米国に行った際も,ホテルのWiFiにつないだ状態でWWANをクリックすると4社のプラン提示が出てきて,キャリアを選んでクレジットカード情報を入力すれば(当方は登録済のキャリアを選んだのでプランをクリックするのみ),数分のうちに5G通信が可能になりました.

スマホのバッテリを消費せず,PCを開けば通信できるWWANはいいですね.当方,これナシは考えられません.


惜しむらくは,やっぱりデザイン.好みの問題とはいえ,赤い差し色は気になります.X1 Carbonは十分に薄くて軽いのに,従前のThinkpadのイメージそのままなので厚く重い印象が付きまといます.逆に艶消しで真っ黒なPCはThinkpadなので,ロゴなど無くしてもよいのではないでしょうか.

なお,Lenovoの製品群(およびWebページ)は分かりにくいですね.セールへ駆け込む前にGenいくつが最新版なのかユーザー側で調べておくのは必須です.バリエーションが多いですしカスタマイズで選べるWWANモジュールの種類,WWAN選択によって変わるキーボードなんかも把握していないといけません.カスタマイズのベースモデルが違うと,同じ仕様にできなかったり,同じ仕様にできても値段が違ったり.

やはりThinkpadは選択肢を吟味できるツウ向け・・・なんでしょうかね.

2024年10月25日金曜日

Thinkpadという文化

モバイル用PCを更新しました.Thinkpad X1 Carbon Gen12です.

当方初のThinkpadです.

Gen13が発表されてしまいましたが・・・まだ入手までには時間がかかるでしょ!?

Core Ultra 7 155H プロセッサなので,前任のSurface Pro8 LTE (i7-1185G7)からパフォーマンスと電池の持ちが向上することを期待しています.


当方はThinkpadの見た目があまり好みではなく,これまで視野には入れつつ選びませんでした.しかし現時点で当方の希望を最もリーズナブルに叶えてくれるのがX1 Carbonだったので,購入に至りました.

Thinkpad X1 Carbonの良いところは,カスタマイズの選択肢が非常に豊富なことだと思います.今回購入したモデルも,32GBメモリ1TB SSDは当然として,16:10の高解像度ディスプレイやUS配列キーボードに5G WWANも選べます.

デザイン的に当方はDELL XPSが好みなのですが,ずっと待っているWWAN搭載がなかなか実現しないのが残念です.

Thinkpadのデザインは昔から変わっていませんが,斜めに彫り込まれたロゴがなんというか20世紀感満載で,そろそろ刷新してほしいな,と常々思っています.キーボードはさすがの打ち心地で,ノートPCとしては最高レベルだと思うものの,下辺が丸みを帯びたLenovoスタイルのキートップも見た目はイマイチ.ディスプレイ上部の出っ張りも,開きやすさはさすがなのですがデザイン的には邪魔ですよね.

プロ用ビジネスマシンであることをひたすら追求し,趣味性は置いてきた.これがThinkpadという文化なのでしょうね.


当方が選んだモデルのWWANモジュールはQuectelのRM520N-GLという形式で,5G通信に対応しています.

docomo/KDDI/SoftBankの相互接続性試験に合格しているそうです.IIJ mioのSIMで5G通信しています.

WWANはカスタマイズで指定することになるのですが,当方が購入する際にベースモデルを「米沢生産モデル」にするとLTE WWANモジュールしか選べませんでした.Gen13ではどうなるかまだ分かりませんが,ご注意のほどを.

Thinkpad側の問題ではないと思うのですが,WindowsでAPNを設定する際に戸惑ったので,注意点を書き残します.

「設定/ネットワークとインターネット/携帯電話/オペレーター設定」でAPNを入力することになりますが,このとき「APNの種類」でプルダウンメニューから「インターネットおよびアタッチ」を選ばないといけません

デフォルトが「インターネット」なので,気づかず設定してしまうと永遠に「圏外」となります.もしかしてSIM Lockされてる?いやそれでもSIMはdocomoだよな・・・と1日悩んでしまいました.

やっかいなことに,一度入力したAPNを「編集」しようとしても,このプルダウンメニューは現れないのです!なので,一旦入力済のAPN設定を削除してから,改めて設定を行う必要があります.


(余談)Intel EVOという茶番

今回購入したThinkpad X1 Carbon Gen12にもIntel EVOシールが貼ってあります.

繰り返し語られているとおり,EVOの基準は非常に曖昧で,とんだ茶番だと思っています.

そう思う理由は,当方の前任機であるSurface Pro8がLTEモデルだけ非EVOであったことに起因しています.

同じSurface Pro8でもWiFiモデルはEVOなのです.


購入当時,私は「Surface Pro8 と 同LTEモデルでEVOと非EVOになっているが,その差異はどの点に起因しているのか?」と,勤務先・氏名を明かした上でMicrosoftに問い合わせを行ったのです.数日後に帰ってきた返答は驚くことに「お答えできない」というものでした.

あれだけ「EVOだから安心・快適」みたいな宣伝をしておきながら(そしてメディアも同じことをしきりに繰り返して書きながら),何がその差異となっているかは説明しない.不誠実極まりないと感じています.


当方がSurface Pro8 LTEを2年間使用した実感から想像すると「あまりにバッテリの持ちが悪くEVO基準を満たせなかった」ということではないかと想像しています.EVOには様々な緩和条件があったようですが,6.5時間バッテリが持てばOKだったようです.しかし当方が2年間使った実感として,バッテリ持続は4時間強が限界でした.

このあたり,公称(14時間)とあまりにかけ離れた数値が明らかになると困るので,質問に回答できなかったのではないか,と疑っています.

2024年9月25日水曜日

カーフェリーで北海道に行く

自分のクルマで北の大地を走る!

そういう妄想をお持ちの各位,お元気でしょうか.この夏,当方もやってみました.備忘録としてまとめておきたいと思います.

まとめ

  • 仙台-苫小牧往復(太平洋フェリー)を選択.所要時間より到着時間.
  • 個室は快適だが外窓がない場合も.小刻みな揺れが気になる.
  • 乗船・降船はそれなりに時間がかかる.航行時間+2時間半ぐらいは見ておく.
  • 費用的には許容範囲.同じクルマはレンタカーに無い,と思えば.
  • 体験できてよかった.もう一度やるか?と言われると・・・


どのフェリーで行く?

カーフェリーを使ってみたい!という意見は家族からは賛同を得られず,当方が一人でクルマとともにフェリーを使い,家族とは新千歳空港で合流することになりました.

さて,東京港か横浜港から北海道まで連れて行ってくれるフェリー・・・というものは残念ながら運行されていません.

東京から北海道へカーフェリーで移動するとなると,おそらく下記からの選択になるでしょう.

フェリー本州側北海道側
発着地新宿駅から
商船三井大洗131km苫小牧
太平洋フェリー仙台360km苫小牧
新日本海フェリー新潟323km小樽
新日本海フェリー秋田588km苫小牧
シルバーフェリー八戸669km苫小牧

八戸はトラック輸送向けに本数が多いのですが,さすがに遠い.秋田も同様で,ちょっと諦めました.

おそらく一番人気は大洗-苫小牧(商船三井さんふらわあ)じゃないかと思います.夕方便と深夜便がありますが,夕方便は19:45大洗発・翌日13:30苫小牧着(所要17:45)です.

悪くは無いのですが,苫小牧着が13:30なのが少し残念.降船や移動のことを考えると新千歳空港着は15:00ごろになってしまいそう.

仙台-苫小牧(太平洋フェリー)は19:40仙台発・翌日11:00苫小牧着(所要15:20)です.

思ったより大洗便と所要時間に差がありませんが,苫小牧に2時間半早着できるのは結構大きい.

新潟-小樽便(新日本海フェリー)は新潟を12:00に出て小樽に早朝4:30着.めいいっぱい北海道で遊びたい人にはこれがいいかも. ただ,当方の場合,家族が早朝の飛行機で来るわけでもないので,ちょっと使いにくい時間帯です.オッサンには早朝から1日遊ぶ元気がありません・・・

結論から言って,当方は到着時間重視で仙台-苫小牧を選びました.


帰りの便は違う経路を使ってもよかったのですが,結局逆区間の苫小牧-仙台にしました.

小樽発は17:00発と出発が早く,新千歳空港に家族を送り,さらに乗船締切時間までに小樽港へ到着しようとすると,北海道最終日はほぼ移動だけになってしまいます.

苫小牧発の大洗行は18:45発.新千歳空港からもさほど遠くないので良いですが,帰りは19時間以上かかります.

19:00発の仙台行は帰りのほうが速くて15時間で着くので,結局こちらを選びました.


船酔いはしなかったが気になる点も

船では一等個室を取りました.オッサンなんで.

運用される船によって個室タイプには若干の差異があり,1人で利用できる個室(定員2名)も行きと帰りで異なっていました.

往路の「きたかみ」は比較的新しく,「クロスツイン」という2段ベッドの上下を90度回転させて結合したような部屋でした.幅を抑えているんでしょうね.

部屋は洗浄器付便座とシャワーブースを備えたバスルームがあり快適です.

またこの部屋の場合,窓は外部に向けて設置されていて,外の景色を眺めることができます.

「きたかみ」のクロスツイン 丸いスツールが置かれていました

一方,復路の「きそ」は「きたかみ」より大きいのですが少し古く,一等洋室はごく普通に2つのシングルベッドが並行に配置されたツインルームです.

この部屋も悪くないのですが,設備は若干古いです.また,窓はあるものの内側(吹き抜け)に面しており,曇りガラスなので外の様子を伺うことはできません.

1人でこれ以上のグレードの部屋を利用することはできない(閑散期で空きがあればできるらしい)ので,外を見たければ共用部に出る必要があります.

「きそ」の一等洋室 窓はくもりガラス

部屋にいて少し気になったのが小刻みの振動です.波による上下動とは違う感じの,機械振動的な揺れです.波を蹴るせいなのか機関の振動なのか分かりませんが,ずっとそれなりに揺れています.

私は乗り物酔いをしない性分で,行きも帰りも熟睡しました.でも,神経質な方にはちょっと厳しいかもしれません.家族をむりに説得してフェリーに乗せるのは得策でないと思います.

また港を離れると携帯の電波はほぼ入りません.乗船中に仕事をこなしてしまえるかな・・・と期待していましたが,ネットがないことと微振動のせいでほとんど手につきませんでした.フェリーに乗ったら寝る,が良いようです.


乗船・降船

未体験ゾーンである自家用車での乗船・降船.多くの係員が誘導してくれますので,アナウンスをしっかり聞いていればとまどうことは無いと思います.

仙台港乗船待ちレーンに並ぶ 誘導に従っていざ船内へ
立体駐車場のごとく第2甲板へ 意外に明るい「きたかみ」車両甲板

注意しなければいけないのは,乗船・降船にはそれなりに時間がかかる,ということです.

多くのフェリーで乗船手続きは2時間前までに,とアナウンスされますが,手続きが締め切られるとまもなく乗船が始まります.遅れないように気を付けましょう.

狭い船内へ効率的に車を積み込むため,乗用車が終わった後もトラック等の乗船が続きます.それだけ手間のかかる作業なのですね.

同様に,降船にも時間がかかります.積み込まれた位置にもよりますが,30分ぐらいは見ておいたほうがいいです.

結果として,フェリーの移動は航行時間+2時間半ぐらいが必要になる,という印象です.


費用はどうか?

時期により変動することを承知の上で,当方の場合で費用を考えると「まあ許容範囲かな」というところです.

往路のフェリーは33,500円(室料7,000円+乗用車26,500円),復路は32,400円(室料5,900円+車両26,500円)で,往復合計65,900円でした.

家族の羽田ー新千歳航空券はANAスーパーバリュー75にて片道22,140円,往復44,280円/人でした.

その差額は21,620円.北海道での滞在日数によりますが,レンタカーだとコンパクトカーをキャンペーン価格で借りられるかどうか,という金額ではないでしょうか.

ただし,東京ー仙台の高速料金(片道9,000円前後)やガソリン代(10円/kmとして7,200円ぐらい)もかかってきますし,食事もするでしょう.

家族全員でフェリー,なら結構経済的だと思いますが,当方のようにフェリー1人だと「割安」ではなさそうです.

ま,レンタカーに無い自分のクルマを持っていく体験はプライスレスということで.


次もフェリーで行くか?

寝台列車に乗るとかキャンピングカーに泊まるとか,なんとなくやってみたい小さな冒険ってありますよね.

今回のフェリー旅は当方にとってその1つだったので,やったこと自体は満足です.

また北海道を自分のクルマで走り回るのは気分がいいですね.東京では運転したがらない息子も積極的にハンドルを握ってくれました.


ただ,クルマ&フェリーで行く北海道には大きな欠点もあります.それは「帰りも必ずクルマ&フェリー」ということです.

つまり,旅程に必ず前後1日,合計2日の移動日ができてしまいます.

休める日程を必死に合わせて旅行に行く現代日本人にはなかなか厳しいですよね.当方のケースでも,家族は1日休みを残して帰宅しましたが,当方は翌日から出勤.なので仙台港からわき目も振らずに帰りました.

東北旅行などを織り込めばいいのかもしれませんが,なんとなく旅の目的がぼやけてしまうような気もします.

高価なもの(ロードバイクとかゴルフセットとか)を傷つけずに運びたいとか,大きな物や壊れ物を買って帰りたいとか,何より自分のクルマで北の大地を走りたいという強い希望が無いと「もう1回」は難しいかな.


なお,最低地上高の低いクルマは乗船が難しいようです(参考).

当方の隣にレクサスLCが並んでいたのですが,最低地上高が足りないとのことで待たされていました(きっと工夫して載せてくれたと思いますが).船内でも,ポルシェは見ましたがフェラーリやランボルギーニはいませんでした.SUVはこういうとき安心ですね.

2024年8月23日金曜日

またRazer Huntsman Miniに戻る

またメインキーボードをRAZER Huntsman Miniに戻しました.何やってるんでしょうね.

そのまま戻すのはあまりにシャクだったので,キーキャップだけNuPhy Air60 v2用に購入したMist Dye-Sub Low Profile Keycapに付け替えてみました.結構似合っていると思いますが,どうでしょうか.

NuPhy Air60 v2は非常にフレキシビリティの高いキーボードで,ロープロファイルなので尊師スタイルが捗ります.引き続きDell XPS17との組み合わせで快適に使っています.

だけど,ロープロファイルによる手首の疲れ防止,はあまり効果が感じられませんでした.独立カーソルキーは案外便利だったんですけどね.

やっぱりRAZERの光学クリッキー軸(紫軸)の打鍵感が好きなんです!

Cherry MX青軸とも違う,クリックを感触よりも音で表現するこのスイッチは,軽いのに底打ちしづらいのです.スイッチの重さを調整(交換)するよりこちらのほうが当方にしっくりきます.

騒音が・・・と言われればそうかもしれませんが.

改めてスイッチを見ると,すべてに金属スタビライザーが付いています.キートップをなでるとそれなりにグラつきがあるのですが,押し込む感触はとても安定しています.

RAZER Huntsman Miniはゲーミングキーボードだけあって,NuPhy Air60 v2とは比べ物にならないぐらい明るくLEDが発光します.このキートップとの組み合わせだと,明るさを最小にしてちょうどいいぐらい(NuPhy Air60 v2 の最大ぐらい)です.

ただ,RAZERキースイッチの構造上,LEDがスイッチ上部に偏ってついているので,キー上辺が光ることになります.そのため,1段上のキーが光っているように見えなくもありません.

取り付けたキーキャップはロープロファイル用なのですが,キートップの高さはほとんど変わりません.フラットな形状なので,一番手前と数字段のキーは少し低くなっているはずです.左下のFnキーだけは元のキーキャップを嵌めて,少し嵩上げしています.

なお,RAZER Huntsman Miniは右下にカーソルキーのない,一般的な60%キーボードなので,特に流用することなく市販キーキャップがフィットします.案外重要なことかも.

2024年8月2日金曜日

スイス鉄道が廃止になっていたなんて

スイス鉄道が廃止になっていたんですよ!那須の.

避暑リゾートとして名高い那須高原の入口にある「りんどう湖ファミリー牧場」.牧場つきの遊園地といった風情の場所です.

久しぶりに訪れたら,残念なことにスイス鉄道が廃止になっていました.

妻の家族が那須好きだったので,子供が小さいころは何度か行きました.

そこで子供が大好きだったのは,何といっても赤い車体のスイス鉄道.日本のスイスたるべく気合の入った鉄道でした.

湖のそばにある湖畔駅にはリバース線があり,片側にだけ運転台のある車両が向きを変えて出発.しばらく湖畔を走るとホルンの森駅を通過.

行き違い設備を過ぎて急カーブを曲がるとラックレール区間に入り,高架で坂を登り切ると牧場駅に到着します.

牧場駅からの上り列車(地形的には下り)に乗車すると,まず車両が転車台で回転します.牧場駅自体が転車台にプラットホームを付けたものなのです.

その後,乗降客がいればホルンの森駅に停車し,湖畔駅へ至ります.

簡易な単行車両の鉄道ですが,リバース線・踏切・列車交換・ラックレール・転車台と,子供の夢が詰め込まれた路線でした.

残念ながら来客減少や(おそらく)設備維持・更新費用の負担に耐えられず廃止されてしまったのだと思います.

あれだけの設備を維持していくのは大変でしょうから,やむを得ないことだと頭では理解できますが,やっぱり寂しいですね.

線路わきのレールから電力を取りモーターを動かしていたそうですが,安全性の観点から低い電圧しか供給できなかったそうです.そういえば,冷房は無くて窓全開でした.

東京より涼しいとはいえ,今や夏休み時期は過酷な暑さで,冷房なしの車内はもちろん広い園内を歩き回ること自体が忌避されそうな時代になってしまいました.

動物たちとの触れ合いが楽しめる貴重な施設でもあるので,りんどう湖ファミリー牧場にはうまく遊具も現代化して今後も頑張ってほしいです.

できれば,保存車両のサビは何とかしてあげてほしいですけど・・・

2024年7月10日水曜日

グレーのNuPhy air60 v2

もう一台NuPhy air60 v2を導入しました.グレーのやつです.

キーキャップとかスイッチで遊んでみました.


本来のair60 v2はこちらの姿です.ポップな色使いと白いキーキャップのせいか,奥にある黒いヤツより大きく見えます(もちろん同じサイズ).

プログラマブルなキーボードは手放せないな,と思ったので,2台体制にした次第.HHKB1台より合計金額がだいぶ高くなったけど・・・まあヨシ!

今回は,色違いを購入ということ以外にも(1)キースイッチの混在化と(2)LED発光の見える化,の2点を狙ってみました.


キースイッチの混在化

最初に購入したブラック版ではAloeスイッチを選んだのですが,軽快なような軽すぎるような・・・底突きするまで打鍵してしまう当方にとって,跳ね返りの堅さが気になるシーンもあります.そこで追加購入したグレー版は赤軸2.0を選んでみました.

キーボードマニアな方々のブログを探索していると,中央部の英字キーと周辺部の修飾キーで荷重を変えるとよい,といった話を目にしました.

なのでブラック版とキースイッチを入れ替えて,中央部は赤軸,周辺部はAloeになるようにしよう,という作戦です.具体的には,ホームポジション&上下の30キーを赤軸2.0,その他の33キーをAloeにしました.

Aloeが3つ少ないですが,ブラック版&グレー版双方にお試し用のAloeが1つずつ付属しており,またスペースバーのスイッチはCowberryに変えてあるので,数は足りています.

スイッチ交換後のフィーリングはというと・・・なんとなく良くなったよう気がします.ただ,数字キーにAloeは少し軽すぎたかも.追加でスイッチを買いますかね.

(余談)

スペックシートを見ると各スイッチのばらつきが15gfって書いてあるんですよね.ばらつきの分布が書かれていませんが,個体差でMossより重いAloeなども存在しうるんでしょうかね.

ただし,平均37・分散15の30標本と平均50・分散15の30標本だと十分な統計的有意差があるようなので,ちゃんと違うスイッチですね.


キーキャップ交換

LED発光の見える化を狙ってキーキャップを交換しました.XVXのMist Dye-Sub Low Profile Keycapってヤツです.

NuPhy air60 v2は基盤にLEDが付いているだけでスイッチやキーキャップに導光レンズ等は無いので,どうしても暗くなってしまいます.

別にピカピカ光らせたいわけじゃない・・・けどLEDが光っているのに見えないというのもアレなので,光を確認しやすいキーキャプに変えました.

ロープロファイルという制限のなかで探してみて,上記のMistが目に留まりました.こいつは本体が透明プラで成形されていて,キートップは不透明な印刷になっている,という変わったスタイルです.これだとLEDの発光が良く見えそうだな,と選んだ次第です.

JIS(というかISO)キーボードにも対応した125keyセットではあるのですが,残念ながら2U, 1UのSHIFTキーはありません.仕方ないので,テンキー用のキーを嵌めておきました.もちろん左下CTRLキー(FnキーにVIAで変更)にはノーマルハイトのキーキャップを嵌めてあります.

くすんだ色合いのキートップなので,非常に地味な印象ではありますが,下が少し透けて見えるというのが面白いです.スイッチの色がおぼろげに見えていますね.

発光も期待どおりで,明るい日中でも明確にLEDの光を確認できます.

ただし,キートップは光を通さないので,暗がりでキーを判読するには向きません.あくまでLEDの演出を楽しむものですね.


今回の追加購入&アレンジはまずまずうまく行ったかな,と思います.ただ,右下にカーソルキーのある64キー60%キーボードは2Uや1U幅のSHIFTキーが必要なので,完璧なキーキャップを探すのが非常に難しいですね.

そこだけ純正のシャインスルーキーキャップにすればいい・・・のかもしれませんが,追加の出費が必要になるし色は合わないしで悩ましいところです.

Keychron K9 ProはVIA対応でロープロファイル61キー60%キーボードらしいですよね・・・

2024年7月6日土曜日

広告メール送りすぎ問題

何も考えずに広告メールを乱発するショップやブランドには困ります.

ここでいう広告メールは,迷惑メールではなくて当方が実店舗ないしオンラインサイトで物欲を解放した際に,今後も情報をもらおうと思って登録したものです.

なので,広告メールを受け取ること自体はいいのですが,一部のショップやブランドがあまりに広告メールを頻繁に送信するので,それは迷惑だ,という話です.


上の図は2024年6月の30日間に某自転車販売店から送られてきたメール数を表しています.月間総数101通,1日平均3通以上です.

多いときには1日に5通も送ってきます.毎日1通でも多いのに,2通未満だった日は1日もありません.

こんどの図は同じく2024年6月の30日間に某アパレルブランドから送られてきた広告メール数です.

このブランドはサブブランドごとに広告メールを送ってくるので8種((A)~(H))に分かれていますが,すべて同じ発信アドレスです.

これも月間総数87通,1日平均3通弱が送られてきます.一番多かった日は7通も来ました.


こういう物量メールは欲しい情報が探せなくなるので本当に困ります.結局,フィルタリングで排除することになるので,送り手も損しているのではないでしょうか.

自転車もアパレルもそれなりに高価なので,購買力のある相手に読んでほしいのだと思いますけど,そういう方々は忙しいんじゃないでしょうか.

要するところ「手抜き」ですよね.1つの広告メールを吟味することなく,単に情報を垂れ流しする.安価なものならそういうこともあるでしょうか,それなりのショップやブランドがやるのは恥ずかしい.もっと受け手のことを考えてほしいです.

多くの広告メールは週に数通です.週末に目を通すと,ああ来てるな,ぐらいだといいのですが.

そういえば,Amazonは広告メール送信も最適化されていますね.さすがだと思います.

2024年7月3日水曜日

案外いける尊師スタイル

やってみました尊師スタイル.

我が国で尊師というとかなりアレですが,ここでいう尊師は有名なプログラマーだそうで.その方が気に入ったキーボードをノートPCに重ねて使っていた様子を尊師スタイルと呼ぶそうな.

せっかくのロープロファイルキーボードなので,NuPhy air60 v2でやってみました.

在宅業務用のXPS17はモバイルしないので,尊師スタイルに向いています.やってみると,結構いけますね,コレ.

NuPhy air60 v2の足がよくできていて,キー間の隙間にはまり込むような形状をしているんですよね.XPS17だと最上段の下辺に足をはめるとちょうどいい感じです.最新型のXPS16は隙間がほとんどないので,難しいかも・・・

XPSの大きなタッチパッドはほぼそのままに,いつものキーボードで打鍵できます.

XPSのキーボードも決して悪くないし,配列もUSでほぼ同じなのですが,Fnキーとの組み合わせでホームポジションでのカーソル操作に慣れてしまうと「アレ?」ってなるんですよ.

繰り返し,いまやプログラマブルキーボードの時代だなあ,と思います.ノートPCのキーボードもぜひプログラマブルにしてほしい.DELLの高級機XPSなら,そのうちやってくれるんじゃないだろうか・・・

2024年6月25日火曜日

黒くしてみた

で,できました.中途半端に黒いキーボードが.

Nuphyのキーボードを購入する方々はポップな色使いが気に入っている方も多いのだと思います.ただ,仕事で使うとなるとちょっと目にウルサイな,と感じないこともありません.

そこでキーキャップを交換してみました.

Amazon先生に相談して,ロープロファイルでxvxのもの,と指定すると,すごく地味な白黒のキーキャップがヒットします.今回は黒いヤツを買ってみました.

Nuphy air60 v2にはキーキャップ・キースイッチを外すツールが同梱されていますので,作業自体に迷うことはありません.また,キースイッチのサンプルが4種類入っていますので,軽すぎると思ったスペースキーのスイッチを赤いの(Cowberry)に変えてみました.

残念なことに購入したキーキャップには2Uや1UのSHIFTキーがなかったので,そこは元のままです.また1UのFnキーも1つしかなかったので,元のFnキーも再利用しています.

ま,それでも概ね黒くなったのでヨシ!

さらに,元左CTRLのところのFnキー(MO(4))には,FILCO Majestouch Xacro M10SPの予備キーキャップを失敬してきて付けました.私は左掌の小指側付け根でこのFnキーを押すので,ここだけ高さを上げたかったのです.

嵩上げした左Fnキー(元左CLTR)は大満足の押しやすさ.SHIFTキーを押す際の邪魔にもならず,Fnとのコンビネーションが捗ります.

気をよくして,Fn+HにBackspace, Fn+MにEnterを割り当てました.カーソルキーの移動と合わせて,ホームポジションから手を動かすことが減りました.

一応透過型のキーキャップなんですが,光の透過に関しては,まったく期待外れでした.写真はVIAにて最大輝度・常時点灯を指示した状態なのですが,周囲を相当暗くしないと光っていることが認識できません.

ただ,これはキーキャップが悪いというより,air60の基盤に装着されているLEDの輝度が低いことが主原因のようです.試しにHuntsman miniのキーキャップを付けてみましたが,同様にほとんど光っているようには見えませんでした.ワイヤレスキーボードなので,電力消費を抑えてるんでしょうかね.

Nuphy純正でShine-Through PCキーキャップというのもあるそうなんですが,スペースキーとエンターキーは派手な色のままなんですよね・・・

2024年6月21日金曜日

Nuphy air60 v2 を導入

またキーボード買ってるよ,この人・・・

ロープロファイルの60%キーボード,Nuphy air60 v2を購入しました.安くはありませんが,Happy Hacking Keyboardよりは安いからヨシ!

いろいろありながらもRAZER Huntsman miniをメインで使ってきたのですが,どうにも手首が痛いのです.

Huntsman miniは(旧モデルの)Happy Hacking Keyboardよりもキートップが高く,手首が疲れがちなのです.

じゃあパームレストを買えばいいんじゃない・・・なのですが,当方コンパクトな姿に惹かれて60%キーボードを使っているのに,余計なパームレストなど付けたくない!ということで,ロープロファイルキーボードに期待をかけてみることにしたのです.

Huntsman miniと比べてみると,たしかにキートップが非常に低いことがわかります.実際,掌の付け根をテーブルに置いたまま,楽に打鍵できます.


VIAによるキーマップ

Nuphy air60 v2を選んだもう一つの理由は,キーアサイン変更の自由度が高いためです.

VIAというツールを使って,かなり多様にキー配置を変更できます.これはRAZER Synapseよりも(外部からの介入なしで)変更できる幅が広く,かなり満足しています.

マニュアルには(多くのwebにも)レイヤー0,1がMac, 2,3がWindowsと書かれていますが,当方が購入した物ではレイヤー0,1,2がMac,3,4,5がWindowsとなっているようでした.それぞれ3レイヤーずつ持てるようになったんですね.

レイヤー3(基本配列)は,CAPSをCTRLに,左CTRLをFn=MO(4)に,そしてHHKBっぽくエンターキーの下にあるDELキーもMO(4)に変更しました(赤囲い部分).Fnキーをいくらでも増設できるのはRAZER Synapseと同じくすばらしい.

レイヤー4(Fnキー押下時)は,慣れていたHuntsman miniに似せて決めました.つまり,Fn+IJKLでカーソルキー,Fn+BSでDELです.

さらにFn+OとFn+;に変換・無変換を割り当ててみたのですが,うまく機能しませんでした.なのでそれぞれScrLkとPgDnを割り当てて,Microsoft PowerToysで変換・無変換の動作をさせています.

アレっと思ったのはSHIFTキー.デフォルトではFn+SHIFTでレイヤー5へ変わるようになっています.これだとFn+IJKLでカーソルを移動させながらSHIFT同時押しで範囲選択ができないので,レイヤー4でもSHIFTとして動作するように設定しておきました.

このほか,もしかして使うかも・・・といくつかHuntsman miniと同じキーを設定しておきました.

キーマップとは関係ありませんが,キーキャップは全然光を透過せず,スイッチの発光はほとんど見えません.キーキャップを変えないなら,節電のためにライティングはオフで.


カーソルキー

Nuphy air60は最近の60%にときどき見られる,右SHIFTを小さくしてカーソルキーを押し込んだ配置になっています.

Huntsman mini時代に左手でFnキーを押しつつIJKLでカーソル移動に慣れてしまったので,あまり独立カーソルキーの恩恵を受けてはいません.エクセルで大きな表を作るときなどは楽でいいですね.

それよりも,案外右SHIFTは押さないものなのだな,ということを実感しました.

RAZER Huntsman V3 Pro MINIの,軽く触れるとカーソル移動,押し込むとSHIFT,というのもカッコイイのですが,仕事利用でも上手く動くのか(エクセルのセルをダーッと移動するときとか)不安だったので選びませんでした.

なお,Huntsman miniのような,右シフトキー1つのキーボードと比べて,ZXCV...は1/4キー分ぐらい左にずれていて,左シフトキーが若干短くなっています.当方,どうもこれが原因で最下段キーのミスタイプが増えているように思います.ノートPCも含めて他のキーボードはすべてHuntsman miniと同じなので,どうしたものか思案しています.


Aloeを選ぶ

いつもの家電量販店には,いくつかのキースイッチを組み合わせて試打できるモデルが置いてあり,打ってみるもののよくわかりません.

当方の打鍵スタイルを振り返ると,ロープロファイルなら絶対底突きするまでキーを押すだろうと思われました.そうなると,クリッキーやタクタイルはナシだな,と判断しました.

RAZER Huntsman miniでは紫軸(光学クリッキー)と赤軸(光学リニア)双方を使っていまして,どちらも初期押下力45gなのですが,紫軸のほうが軽く感じます.赤軸は押し込んでいくとリニアに反発力が強まるので,そのように感じるのでしょう.

また,サブ機を2台まとめて相手にしているASUS ROG Falchion Aceは初期押下力40gだそうなのですが,「赤軸よりは軽いけど,紫軸よりは重いかも」と感じておりました.我ながら感覚が当てになりません.

ロープロファイルは少し重めの50gぐらいが一般的,と聞いていましたが,ノートPCのキーボードみたいな打ち味は面白みに欠けるな,と思ったので,一番軽い37gのAloeにしてみました.

実際に打ってみてどうかというと・・・確かに軽いですね.キーを撫でるように指を動かすスタイルの人はミスタイプが増えるかも,少し指が緊張する軽さかもしれません.

打鍵音=底突き音なので,静音かどうかはユーザーによって変わると思います.当方が使うと,Huntsman miniの赤軸(静音)よりはうるさく,紫軸よりは圧倒的に静か,というところです.

2024年6月18日火曜日

990円の眼鏡ケース再び

眼鏡ケースを更新しました.

以前購入した,990円のケースと同じものです.青が古いもの,黒が新しいものです.

軽くて小さく,ジャケットのポケットに入れても違和感のないサイズで,大変重宝しております.

セミハードケースなので,耐久性にはあまり期待しておりませんでしたが,1年半を過ぎたあたりから蓋部分にシワが寄ってしまうなど,明らかにくたびれてきてしまいました.

シワが寄っても眼鏡が入る空間がつぶれたりはしないので,使い続けることもできたのですが,価格も安いし買い替えることにしました.

耐久性は高くはないですが,その軽さ,小ささは大いに気に入っています.毎年買い替えて色を変えてもいいかな,と思うので,ぜひ新色を追加してほしいですね.

2024年5月14日火曜日

ホームポジションでIME On/Off

ScrLkとかPgDnとか,使ってます?

当方,65%キーボードのASUS ROG Falchion Aceや分離キーボードのFILCO Majestouch Xacro M10SPに浮気したものの,結局60%キーボードのRAZER Huntsman miniを使っております.

RAZER Synapseを使うと,普通のキー割り当てを変更できるだけでなくハイパーシフトキー(Fnキー)を自由に増設でき,これが気に入っているのです.

さらに,Microsoft Power ToysのKeyboard Managerでキー割り当てを変更すると,RAZER Synapseの制限を緩和することができます.

RAZER Synapseは自由度が高いものの,デフォルト設定のFn+キーによる機能割り当ては容易に変更できません(頑張ればできるけど).そこをPower Toysのほうでカバーする,というわけです.

なお,当方PC老人なのでUS配列使いです.


RAZER Synapseで,まずはCAPS→CTRLに設定し,左右CTRLをハイパーシフトキー(Fn)へ変更.

RAZER Huntsman miniのカーソル操作はFn+IJKLなので,左手の小指側手首付近(小指球というのかな)で左CTRL(=Fn)を押しながらカーソル操作をしています.

これだと,ほぼホームポジションから手を動かすことなくカーソル操作ができるので,結構気に入っています.範囲選択(Shiftキーを押しながらカーソル操作)の後にCTRL+キーで書体を変更したりするのはちょっと手間取りますけれども.

この操作をしていて,誤ってScrLk (Fn+O)とかPgDn (Fn+;)を押してしまって「うっ」となることがありまして,Power Toysを使ってこいつらをDisableにしていたんです.


で,フと思ったのです.これをIME切り替えに使ったらいいんじゃない?

US配列使いの方々は,きっとCTRL+SpaceでIMEをトグル切り替えしていると思うんですが,これだと打鍵開始後に「あっ全角モードだ」ってなりますよね.

変換/無変換キーを割り当てる場合,JIS配列に倣うと左右のALTキーがそれっぽいわけですが,US配列はスペースキーが長いのでALTキーが完全に掌の真下に来ちゃうんですよね.これを親指で押そうとすると,手をホームポジションからずらさなければならず,煩わしいんです.

そこで,ScrLk→IME Convert(変換),PgDn→IME Non-Convert(無変換)に割り当ててみると・・・ほぼホームポジションに手を置いたままIMEを切り替えられます.

特にFn+;はホームポジションのキーなので,パスワードやTeXの数式記述(Power PointやWordでも使える)を入力する際に「うっ」となることが減りました.

ScrLkやPgDnを常用する方には向きませんが・・・当方PC老人なのでそういうキーに縁がなく,躊躇せずに置き換えております.

2024年5月8日水曜日

1850mmの壁について

Tiguan Elegans...地味ですよね.

日本の駐車場,特に機械式駐車場では1850mmの制限が結構あると聞きます.

当方,それを気にして,車幅が1860mmになるR-Lineにせず1840mmのElegansを選んだのですが,あんまり意味なかったかも,とも思い始めています.

確かに1850mmまで,という制限の駐車場にも出会いましたけど,自走式立体駐車場の場合,それより大きい車も普通に入っちゃってますね.

機械式立体駐車場の場合,幅の制限より高さ制限(1550mm)のせいで入れないことが多いように思います.

逆に,ハイルーフ車を許容できる新しめの駐車場だと,車幅の制約も緩いような印象があります.

20mmの拡幅は狭い道では気になりますが,走り出してしまえば耐えられないことはないかも.Tiguanの場合,ホイールアーチ部分が左右に10mmずつ出っ張るらしいので,ドア開閉に違いはないみたいですし.

R-Lineは価格差の割に装着ホイールが変ったり選択可能なオプションが増えるんですよね.


ただ,エアダムっぽい正面の装飾はちょっと気に食わず,R-Lineというか1860mmへの情熱が湧かなかったのも事実.

当方のElegansでもバンパー左右にそれっぽい黒いプラスチックパーツが付いています.前期型Tiguanだと,この部分にフォグランプが入っていて,なんとなく恰好がついているのですが,後期型はグロスブラックのプラスチック板なんですよ.

R-Lineだとこのプラスチックパーツが大きくなるのですが,やっぱり穴など開いていない板なんです.

メルセデスのGLA, GLBなんかもそんな風になっているので,もしかして空力的に効果があるのかもしれませんが,なんだか余計な装飾にも感じられます.

Tiguan Rだと,ここも空気が流れるようになっているんで,見比べるとR-Lineは余計にチープな感じがしてしまいます.車高が下がっていたり,マフラーカッター的装飾がリアルな排気口になったりして,似てはいるけどRは全然迫力が違います.

どうせお金を出すならR,懐の寂しい当方にはElegansでも十分贅沢だな,と自分を納得させている次第です.

2024年4月11日木曜日

Tiguanへの乗り換えは進歩か?

初期点検でディーラーに行ったら,2代目Tiguanが展示されてたんですよ.てっきり受注終了だと思っていましたが,まだ営業中なんですね.

なので,自己満足的にGolf mk7からTiguan Gen2へ乗り換えて良かった点とそうでもなかった点をまとめておきたいと思います.

なお,当方のGolf mk7はHighline,Tiguan Gen2はElegansです.どっちもMQBプラットフォーム車ですね.


Golf 7 → Tiguan 2 乗換比較
項目Golf (mk7)Tiguan (Gen2)判定
走り軽快重い体躯の違いは隠せない
ACC必要十分必要十分引き分け
低速時DSG苦手ちょっと苦手Tiguanの辛勝
変速Eモード保持できる保持できないGolfの勝ち
アイドリングストップ衝撃多めスムーズTiguanの勝ち
オーディオOFFにできないOFFにできるTiguanの勝ち
純正ナビ耐えられる絶望Golfの勝ち
ドアミラー見にくい見やすいTiguanの勝ち
車幅広いよね気を遣う40mm差は大きい
高級感感じる皆無Golfの勝ち
同乗者の意見必要十分ゆったりTiguanの勝ち

走り

ボディタイプが違うので当然なのですが,ゴルフの軽快さ・重心の低さは感じられません.物理的に背が高く重いので仕方のないところです.後期型ティグアン(FF)は10psの出力向上と1サイズ上のタイヤを備えていますが,それでも体躯の違いをカバーするには至っていません.

今更ですけど,DCC装着車か4 Motion (AWD)を選んだほうがよかったかな,と思わないでもありません.

ACC

ACCの進歩にも期待していたのですが,あまり差を体感できていません.レーンキープ制御もハンズオフではありませんし,手を添えるだけ,というよりはもう少し積極的に人間の操作を求めてきてるな,と感じます.

逆に,ゴルフが10年以上前に高いレベルのACCを備えていた,ということだと思います.

なお,サイドトラフィックアラートは反応してくれる範囲がかなり狭いようで,当方はほとんど見ていません.

低速時DSC

VW乗りが付き合わなければいけない変速機,DSG.10年乗ったゴルフはノントラブルでしたが,低速時の「キライな半クラッチを頑張っている感」は避けられませんでした.

ティグアンはその点,だいぶ改善されていましたが,低速時のマナーが良くなったというより,車重が重いので早くクラッチをつないじゃう,というのが正体のようにも思います.

変速Eモード

何の話かといいますと,ティグアンはドライビングモードセレクトでエコ(E)モードを選んでも,エンジンを切るたびに変速モードはEからD(ノーマル)へ戻ってしまう謎仕様である,ということです.

どうもこれはVWの正式仕様らしく,ディーラーで不満を述べてもよくわからない反論をされてしまうのですが,ゴルフではずっとEにできたのだから,これからもそうして欲しいです.

腹立たしいのは,モードセレクト自体はEなのに,変速モードだけDに戻る,ということです.変速モードをEに戻すには,結局ドライビングモードセレクトからEを選択しなおさないといけません.だったら,モード自体をDに戻してくれたほうがまだ腑に落ちるのに・・・

当方はDSGのコースティングモードが好きなので,ゴルフに乗っていた時はずっとE固定だったのですが,ティグアンではDのまま乗っています.

アイドリングストップ

アイドリングストップについてはゴルフよりかなり良くなりました.停止直前からストップするし,復帰時の衝撃はほぼ無くなりました.ACCを起動していなくても,信号待ち等で前車が発進するとアイドリングストップから復帰して教えてくれます.これは素直に喜ばしい.

オーディオ

オフにできるようになりました!

何のこと?と思われる方もいるでしょう.欧州車あるあるですが,かつてのDiscover Proでは(ナビなどを使いながら)オーディオだけオフにすることができなかったのです.そういう時は音量をゼロにしていました.

新型はオーディオオフボタン(タッチ)が付いたんです.素晴らしい.

純正ナビ

2024年現在,VW車最大のネガという評判に違わない出来.こんなものにお金を払っているのか,と悲しくなります.

ゴルフのナビも決して褒められたものではありませんでしたが,日本製のナビシステムであったこともあって私は10年耐えられました.

ティグアンのそれは・・・既に悲観的です.まさか以前より悪くなっているとは.

営業さんもスマホ連携を使ってね,という態度.Apple CarPlayはワイヤレスでつながるのですが,Android Autoは(周波数の関係で?)有線のみなのがまた悲しい.

なお,メータークラスタにスマホナビの画面を表示することはできません.一方,ヘッドアップディスプレイのコマ地図はスマホナビに対応しています.えらい.

ドアミラー

大きく四角くなりました.当方としてはかなり満足度が高いです.Golf mk7の,先端が尖っていて曲率が変化するミラーには,10年たっても慣れなかった・・・

なお,ルームミラーは普通のミラーで,デジタルではありません.荷物を満載しなければ,視界に問題はありません.

車幅

やはり40mmの差は感じます.1800mmのゴルフも広いな,と思いましたが,ティグアンは気を遣う幅です.

ただ,近接センサの反応が良いので,車庫入れなどは思いのほか苦ではありません.ドアを開けて車外へ出るのは辛いときがありますけれども.

なお,期待していたアラウンドビューモニタは合成映像のコントラストが低くて,あんまり頼りになりません.ガッカリ.

高級感

Golf mk7が登場したとき,内装の高級感が話題になりました.当方のゴルフはファブリック仕様でしたが,センターコンソールやドアトリム,シート生地などから「いい車だあな」と感じることができました.

ティグアンもファブリック仕様なのですが,正直高級感は皆無ですね.ドアグリップなどがハードプラでがっかりします.割高って言われちゃうよね.

同乗者の意見

これは車体の大きいティグアンの圧勝.特に後席は明確にGolfより広く,シートヒーターもリクライニングもありますので,同乗者からの評判は上々です.当方は後席に座ったことありませんけど.


全体的にみると,ティグアンが勝っている項目が多い・・・ような気がするので,乗り換えはクルマ経歴的に進歩である,と結論付けて自己満足したいと思います.

勝っている各項目が小さいような気もしますけど・・・

2024年3月1日金曜日

We Connectセットアップ

納車日が決まったとき,営業さんから「ディーラーまで来てください」「説明に時間がかかります」と言われました.

Golf mk7のときは,営業さんが自宅まで車を持ってきてくれて,下取り車で帰って行っただけだったんですけど.

これはもしや「仕様変更でアレやコレが付いてない」という話か?と身構えて行ったら違いました.We Connectってやつのせいでした.

ひとことで説明するほど当方も分かってないのですが,要するところ

  • 最近のVW車はVW社のサーバーと常時通信している
  • そのユーザー登録をしないといけない
ということなのです.

ちなみに,車の状態やセッティングを管理できるWe Connectと,LTEモジュールを通じた通信によって遠隔施錠やナビ地図更新ができるWe Coonect Plusの二段構えになっています.

営業さんがかなり準備を進めておいて下さって,こちらは登録情報を入力すればOKなのですが,それでも結構時間がかかりました.何段階かの検証が必要で,最終的に免許証による本人確認が必要になります.

最終的にスマホから車の遠隔ロックができるようになるまで,30分以上かかりました.これでも営業さんが非常に手際よく進めてくれたほうで,初期登録・アプリダウンロードをしてから実車でキー登録ほか各種説明,その後本人確認ほか最終認証という感じで進めていただきました.

これを各ユーザーに任せると相当な数のヘルプが求められるでしょうから,営業さんは「ディーラーに来て」と言ったのでしょう.

それにしても,TiguanにLTEモジュールが内蔵されているとは知りませんでした.なお,メニューに車内WiFiの項目が出てきますが,日本では使えないとのことでした.


このようなシステムはだんだん一般化しているようで,盗難防止や自動アップデートに効果がありそうです.

一方で,ディーラーやメーカーの支配力が強化されそうで心配でもあります.

中古車になったとき,前のユーザーが適切に登録を解除していないと,機能が十分に発揮できなかったり,間違って盗難車だと通報されたりする可能性が出てくるかもしれません.

今のところVWのコレは大したことはできないのですが,リモートで施錠できる,とか居場所が分かるとか,ちょっと気持ち悪いかも.アップロードする情報については選択できるらしいので,後でしっかり見ておかなければ.

2024年2月28日水曜日

ナイトシェードブルーとは?

もう生産終了モデルの話ですけど.

当方が購入したTiguanはNightshade blueというメタリックブルーです.カタログの表紙を飾る色で,デビュー当時はこの色のR-Lineがデモカーとして媒体によく登場していました.

試乗記を見ていると「緑にも見える」といったコメントがあるのですが,カタログで見る限り深い青です.

当方青い車が好きなのでこの色を選んだのですが,納車時までどんな色か分からずドキドキしました.なにしろ担当の営業氏も見たこと無いと言うんですから.

で,実際の色を見てみると・・・周囲の状況によって感じる色が変わる不思議な色ですね.照明下だと「端正な青だな」と感じる一方,明るい太陽光の下では「少し緑っぽいパシフィックブルー」みたいに見えます.一方,曇天では忍者服みたいな「暗い青緑」という印象.下の写真は同じ車ですよ.

ただし緑っぽいと言っても,青か緑かと言えば明らかに青です.Golf (Mk7) Alltrackにピーコックグリーンという色がありましたが,あれほど緑ではありません.

なお,シャークフィンアンテナはグレードを問わず黒です.ここがVWの限界か・・・

追記

ドイツ本国のサイトでコンフィグレーターを開くと,3代目TiguanでもNightshade Blue Metallicが選べるみたいですね.

ついでにいろいろ構成して遊んでみると,素のElegans(FF,マイルドハイブリッド)で45,910ユーロ,IQ.DRIVEやIQ.LIGHTにヘッドアップディスプレイと,(内容は進化しているのでしょうが)2代目Elegansと同じような装備にすると50,170ユーロだそうな.1ユーロ=160円換算だと800万円を超えてきます.

BMW X1の日本仕様が全車4WDで604万円スタート(2024年3月).ハイライン・パッケージとテクノロジー・パッケージオプションをつけても700万円まで行きません.

3代目Tiguanは日本市場では苦戦しそうな予感.VWJのお手並み拝見ですね.